リールを買ったはいいが使っていると必ずしないといけないこと、それがメンテナンスだね。未来永劫放置プレイするつもりならともかく、ボールベアリングやギヤ周りには給油が必要になってくる。そんなメンテナンスの際に使われるケミカル類も釣具屋さんに行けばメーカー純正の安いのんからハイスペックなのまで色々な種類がある。 そして、このインターネットの世界においてもケミカル類について諸説色々あるのも確かだ。今回、管理人の誇る?エトセトラシリーズの第何弾かは忘れたけど「ケミカルについてのエトセトラ」としてこの2011年時点での管理人のコメントを残すことにしよう。で、この件、本当に突き詰めようとすると化学、それも高分子の知識が必要になってくる。でも、そこまで突っ込んだお話にはならない。それはなんで??って言うたら管理人はそこまで詳しくない、のはもちろんだけど、例によって・・・
「まぁ、結局、『例によって』ってのは、こーゆーことやねんな」
「うんっ、そうそう、『いつもの会話形式』、ってコトなんだよねっ」
「高分子なんかウチ、一切知らんからなぁ」
「でもっ、色々お勉強したんでしょっ、今回のためにねっ」
「うーん、ちょっと違うねんなぁ・・・」
「どうしてっ?」
「いや、これは趣味やから勉強と違うねんな、・・・誰でもそうやん、学校の勉強は苦手やけど趣味ならOK!ってヤツ」
「そうそう、それってあるよねっ」
「そうやろ」
「それでねっ、Gamくんって化学ってどうだったのっ?」
「そんな詳しいことやってない、金属材料の方が遙かにマトモやわ、・・・で、ミキはどうなん?」
「それっ、言わないお約束だよっ」
「そしたらウチとあんまり変わらん、ってことやな」
「さてっ、それはどうかなっ♪」
「おい、まさか、自信あるとか・・・」
「るんっ♪」
「・・・そしたら今回はウチがアシスタントか?」
「はははっ、それもいいよね〜っ、いつもと違って、ミキが先生するのって」
「マジ?」
「ぷぷぷっ、冗談だよっ♪」
「・・・」
「ミキ、・・・学校の成績っ、全然だったもんっ」
「まぁ、ウチらってそんなとこかなぁ・・・」
「でもっ、Gamくんは良かったんじゃなかったっけ?」
「・・・」
「まっ、成績悪くったっても普段の生活には関係ないもんね〜っ」
「・・・そしたら『ケミカルについてのエトセトラ』始めるけど、こんな感じで考えてる」
オイルについてのエトセトラ
グリースについてのエトセトラ
ケミカルについてのエトセトラ
「じゃぁ、一時間目がオイル編、二時間目がグリス編なんだねっ」
「うん、それでやな、最初に肝心なこと述べるけど、耳ほじくって聞いといてくれる?」
「・・・」
「リールを機械としてみた場合、その負荷って言うか荷重でもいいけど、リールに掛かる負担を考えた場合、技術的には軽負荷、軽荷重に分類されるのと、あと、温度としては常温もしくは若干の低温環境下で運用される、耐熱性が要求されるのってヘビーソルトのドラググリースくらいと違うかな?」
「・・・」
「まず、負荷としては『ミニチュアのボールベアリングで問題ないくらいの軽荷重』、って考えやねんけど、要するにドラグってトルクリミッタがリールには存在するやんね」
「それってっ?」
「トルク制限装置のことやけど、ドラグで一定以上の負荷を逃がしてるよね」
「うんっ」
「そしてその負荷はみんなの知ってる通りでそんなに大きくない」
「・・・」
「それにな、通常の機械の場合は歯車って減速装置、モーターやらエンジンの回転を減速して伝達してるけど、リールは増速装置やん」
「???」
「今のリールはハンドルを1回転させるとスプールって6回転とか7回転するやん、増速装置の場合、駆動トルクは減少するからさっきのトルクリミッタと併せて考えて、それにスプールの軸なんか3ミリとか5ミリの細い軸やんか、そんなので成立する機械やねんから、結局、ケミカルにムチャクチャなハイパフォーマンスは必要じゃない、ってのが今のウチの思い」
「Gamくん、でも、ベイトリールのベアリングって・・・」
「そうやな、強いて要求されるのは軽負荷におけるフリクションの軽減、これはベイトリールのスプールベアリングとかスピニングリールの巻き心地のどちらにも言える」
「・・・」
「でも、このレベルであればさっきも言うたようにムチャクチャなハイパフォーマンスは必要ないと思う」
「でもっ、Gamくんだっていいオイルとか、グリスって買ってたりしてるじゃん」
「結局色々試すことになるねんけど、今回は先に結論言うわ、レベルによって3パターン挙げてみるわ・・・」
「3番目がちょっとわかんないねっ」
「そしたら1番2番はわかるんやな」
「うんっ、1番目はメーカー純正品でしょっ、やっぱこれって一番安心じゃん」
「メーカー純正でもシマノの『通称バンタムオイル』みたいにパフォーマンス的にも結構使えるのがある、少なくともダイワ純正よりは使えるぞ」
見たらわかると思うけど右がバンタムオイルやぞ
左二つはダイワ純正だねっ
「あっ、そうそう、それってGamくんもず〜っと使ってたんだよねっ」
「ちゅーても4年くらい前までな、それ以降はホムセンで売ってるミシン油使ってたけど」
安もんのミシン油な
Gamくん、コレってホントに大丈夫っ?
「じゃぁっ、2番目のパターンなんだねっ」
「そうやな」
「でねっ、最後のって?」
「3番目は色々と試行錯誤が必要やん、せやから今のところウチには結論としてコメントできへんわ」
「あっ、そっか〜っ、色んなのを試さないとわかんないんだねっ」
「まぁ、MAXパフォーマンスの候補はみんながよく知ってるのやら見たことないのやら仕入れた、オイルはこんな具合で、
両端は見たコトあるけど、真ん中のおっきいのって?
真ん中は化学的に最も安定してるぞ
グリースは前にも紹介したけど、やっぱこれかなぁ・・・
コレっ、フッ素グリスって言うんだっけっ?
「ふっ素グリースK」の正真正銘エアロスペースグレードやな
それ以外やと世間的には『ケミカル類による樹脂パーツへの影響』ってのもいろんな説があるみたいやねんな」
「ミキ、それっ、聞いたコトあるよっ、ケミカルによってはプラスチックの部品をダメにしちゃう、ってお話しでしょっ?」
「そう、そのあたりになると『高分子のワケわからん話し』になってくるけど、そのあたりも含めて色々コメントしよう、ってのが今回の『ケミカルについてのエトセトラ』で、ケミカル類選定の参考になったら、ってウチは思う」
「そうだねっ、じゃぁ、まずはオイル編、いっちゃおっか〜っ♪」
「まぁ、放置プレイせーへん様に気ィつけるわ」
「ぷぷっ♪」
(2011/7/10更新)