「ようやく終わった、と言いたいとこやけど、『リール構造編』の最後にもう一回『はめあい』の考察したやん、あれって『3mm超6mm以下の軸の場合で-10〜-18ミクロン』って言うたやんか」
「え〜っ、Gamくん、また何かあるのっ・・・」
「うっ、どうしても間隔が長くなると忘れっぽくなるねん、『精度編』は旧ABUで検証したから3mm以下の軸の『はめあい』で考えんと整合性が取れてないやんか」
「じゃぁ、また間違えてるんだっ!」
「ゴメン、3mm以下の軸の場合、『f6』の公差は-6〜-12ミクロンやからちょっと違うわ」
「あ〜っ、それって責任重大だよっ!」
「イジメんといてくれ・・・、これを次の公差『e6』で見てみると-14〜-20ミクロンやねん」
「ゴメンって言ってばかりじゃダメじゃんっ、さぁ、どうするのかな〜っ♪」
「なんやて?ちょっと待てや、ちょっと調子に乗りすぎやぞ」
「あっ・・・」
「しまいに怒るで、マジで・・・」
「・・・ごめんなさい、Gamくんが本気で怒ったらすっごく怖いんだもんっ・・・」
「話し戻すわ、傾向としては旧ABU以外は-20ミクロン近辺やんか、だから『JIS B 0401』で規定されてる『h5』とか『f6』みたいサイズによって数字が変わる公差じゃなくて、単純に-10〜-20ミクロン、って数値を決めてる公差なのかな?って感じもしてきた、やっぱり図面がない限り推測やわ・・・」
「 『h5』とか『f6』とかじゃなくてもいいのっ?」
「あれはあくまで基準やから、特殊用途であればこだわる必要はないと思うぞ」
「ふ〜んっ、よくわかんないけどっ・・・」
「いや、言うてる本人も全然理解してないねん(笑)、さて、ほんなら『放課後』やな、ミキ、正直に言ってくれ、今までいろんなコトを説明したけどどんな感じやった?」
「ミキにはちょっと難しかったよっ」
「そうか、 そしたらちょっと腹へったから旨いもんでも食いに行こう」
「そうだよね〜っ、ミキも、お腹すいてたから実は頭に入ってなかったりするっ(笑)、それでねっ、何食べよっかっ?」
「温泉行こう」
「えっ、温泉?、近くにあるのっ」
「海部郡には『尾張温泉』ってのがあるねん、ウチは行ったコトないから、ものは試しで行ってみよう」
「そうなんだっ、じゃぁ行ってみよっか〜っ」
「ちなみに『混浴』な、せやからウチとミキが一緒の湯船につかるねん」
「えっ、そんなのやだよっ・・・」
「ぎゃはははは、ウソや、ウソや、ちゃんと別れてる、ほなら行くぞ!」
「うんっ!」
・・・・・・ (運転中)
「ミキ、ウチ、クルマ買い換えよう思ってるねん」
「へ〜っ、どんなクルマにするのっ?今みたいな『1BOX』って感じかなっ?それとも、『4WD』みたいなっ?」
「実はなぁ、『2枚ドア』のクルマにするねん」
「それって『スポーツカー』のことじゃんっ、でもねっ、それだと今みたいに竿が積めないんじゃないのっ?」
「ウチは完全1ピースのブランクから竿を組んだりすることが多いから、確かに積みにくいとは思う、でもな、ミキが言うてたようなクルマってヘロヘロのジジィになってからでも運転できるやんか、せやけど『2枚ドア』のクルマって、ウチにしたら、もう乗る機会がない、新車でも売ってへん、とにかくジジィになる前の今しかない、残された時間がないねん、大阪におったら色々と人を乗せる機会があったけど、引っ越したからそんな機会もないと思う」
「それじゃぁ、何買うのっ?」
「中古やけど、それはお楽しみにしとこう、でも、さすがに『2シーター』はムリ、ホンマは『カプチーノ』がええねんけどなぁ・・・」
「『かぷちーの』?・・・、なんだかGamくんらしくない、オシャレな名前だねっ(笑)」
「軽のオープンカーで、ウチが『マーチR』を破壊したあとに乗ってた、あれもええクルマやったけど、今まで作ったライギョ竿はほとんど終わってしまう、『2ピースカムルチィ』しか積まれへんからなぁ」
「ふ〜んっ、でもっ、ミキはガタガタ跳ねるようなクルマって、あんまり好きじゃないなっ」
「そんな改造車に乗ったりせえへんよ、あんまり若くないし、峠とかサーキットとかも走る気ィないし、まぁ街乗り&カムルチィ仕様やね、15年前のウチやと100%考えられへんかったけど」
「どうしてなのっ?」
「『速いクルマは速く走るためにある』ってのがウチの考えやったから、『速く走らんのやったら乗る意味がない』って思ってた」
「へ〜っ、やっぱGamくんって、結構クルマ好きだったんだねっ」
「あの頃はなぁ、まぁ、『マーチR』なんて快適装備の一切ない競技仕様車に乗ってたのは伊達じゃない、ってことかな?」
「それじゃぁ、次のクルマが来たら、さっそくドライブ行こうよねっ!」
「『カムルチィ探して3千里』って感じやな」
「あのねっ、たまには釣り以外のことも考えてほしいんだけどっ」
「ほんなら、世間で言う『オシャレなデートスポット』にでも行けばいいのか?」
「それは、Gamくんだから期待してないけどっ、でもっ、Gamくんってそんなのばかりだもんっ、ミキ、ちょっと寂しい・・・」
「・・・わかった、どうにかする」
「うんっ、約束だよっ♪」
「ああ、ウチはウソはつかんからな」 (いや、マジでどないしよう、気ィ狂うやんけ・・・)
・・・・・・ (到着)
チャポン・・・
「いい気持ちっ、温泉ってのもいい感じだね〜っ」
・・・・・・
バシャッ!・・・
「人おらんからウチは泳ぐんやー!、平泳ぎやぞー!」
・・・・・・
・・・・・・
「ねぇ、Gamくん、いいお湯だったよねっ!」
「そうやなぁ、部屋風呂ばっかりやとアホくさなってくるからなぁ」
「っていうか、泳いだりしてなかったっ?それも平泳ぎなんかでねっ♪」
「うっ、なんで知ってんねん・・・、もしかして、ミキ、おまえ覗き魔と違うか?」
「違うってば〜っ、Gamくんのことだから、どうせ泳いだりしてたんじゃないかなって思ったのっ」
「ぎゃはははは、読まれてるわ・・・、ほんならメシでも食いながら『次回の展望と言い訳編』を進めよう」
「どうして、わざわざそんなことするのっ?」
「ミキ、ウチって理屈っぽいか?」
「普段はそんなことないけどっ、でも、難しいこと言うときってあるよねっ」
「それはミキの勉強不足やな、で、ファイナルダムンを見ればわかると思うけど、ウチは魚を釣るという行為、魚の挙動そのものについて理論的に説明したことはない、と言うか、できない」
「そうなんだっ」
「そうやねん、あのな、ミキ・・・」
「どうしたのっ?」
「ウチは・・・」
「・・・」
「ミズキ、おまえがそばにいてくれたら他に何も望むものはない、それだけでいい」
「えっ!あっ!ちょっ、ちょっとGamくん、いきなりこんな所で何言い出すのっ・・・」
「あのな、人の気持ちって多少はわかるやんか、ウチが温泉で平泳ぎするとか、ウチがこんなコト言うたらミキがめっちゃ慌てるとか(笑)」
「あ〜っ、試したんだね〜っ、そんなのずるいよっ!!」
「悪かった、それについては謝る、でも最後まで聞いてくれ、相手は自然、魚やから、ウチは魚の動きが正しく理解できん、魚の気持ちがわからんねん、だから、ウチの考えでは理論的な解説っていうのは、経験と予測に基づいた魚の行動を理論武装してるのと違うやろか?、人はそれをいかに理屈として聞こえるように理論構築するんやと思う、でもな、ウチはそういうのは一切放擲してる、誰がどう考えても魚の考えなんか理解できへんやんけ」
「でも、それじゃぁGamくんって、どう考えて魚を釣るのっ?ただ適当に釣ってるだけなのっ?」
「いい言葉があるやんけ、『野性の勘』ってヤツがな、確かに適当っていうのが一番近いと思う、経験による予測は多少なりともあるけど、それより『感性を磨く』とでも言うのか、フィーリングってヤツを大事にしてる、それをひっくるめたのが『野性の勘』っていう言葉やねん、やから、口や文字ではちょっと難しいなぁ」
「『感性の人』だもんねっ、『気分屋さん』って言ったほうがいいのかなっ」
「その通りやね、やから、今後もファイナルダムンでは魚を釣る行為そのものについては理論的考察はありえんと思うし、それは他の人がやってくれるから別にいいねん」
「そうなんだっ」
「でもな、それ以外のことについては理論的考察はするよ、今回のベアリングにしても、チタン合金編やアルコナイトガイド編、遠心とマグの比較にしてもそうやけど、理論的、技術的に説明つくことやからな、釣りの世界ってそっちの方の理論的考察って少ない気がする、畑違いやからと思うから、ただ、ウチはこれでも技術者の端くれやから、できることについてはやっていきたいって思ってる」
「・・・」
「だから、ウチより詳しい人、頭のいい人の更なる考察を期待してる、ウチはただ単に入り口を作ったに過ぎん、これをきっかけに正しい技術論的展開になればいい、って感じかな、だから、ウチの考察に技術的誤謬があるのなら喜んで訂正するよ」
「普段は『変態コンセプト』とか言ってるけどっ、その辺ってマジメなんだねっ」
「いや、ウチはマジメに『変態コンセプト』してるぞ、あと、いくら技術的に正しくても実戦で役に立たなかったら意味がない、『誤差の範囲』っていうのや『机上の理論』って言葉がある、A-RBとキュラド純正ベアリングの比較は『誤差の範囲』的感覚、一発勝負のMAXパフォーマンス以外やとどうかなって感じやし、『2級』のミニチュアベアリングは完全に『机上の理論』やと思う、だから、正しい理論を把握して、かつ、実戦で役立てること、そして、理論を実戦で補完するためにも実験は絶対に必要やと思ってる」
「ふ〜んっ、やっぱ考えることは考えてるんだっ」
「ああ、今のウチの理想は『理論と感性の高い次元での融合』やわ、『全てを見極める技術者の目と、全てを見抜く野性の勘』って感じかな、やから決して能書きばっかりなのとは違う、というのが『言い訳編』の結論な」
「実はな、海部郡に引っ越したついでに、ファイナルダムンの存在意義をもう一回見直してるねん」
「ふ〜んっ」
「大阪やと、池の水抜きとかで環境的にライギョ釣りが難しくなったから、『終わる前に記録に残す』というのが本来の理由、これはトップページでも書いてるけど、海部郡は少なくとも『水抜きに対する恐怖感』はないと思うから、環境的には大阪よりもいい、やから、しばらくは終わらんと思うねん、そうなるとファイナルダムンの意味合いが変わってくるやんか」
「う〜んっ、それは、Gamくんにしかわかんないと思うよっ」
「それでいい、ウチのコトやねんから、で、今のところの存在意義はこんな感じで考えてる」
「ブログ以外は、今までとかわんないんじゃないのっ?」
「そうとも言う、1.は別にコメントせんでいいと思う、今まで通りウチの思いついたことを試すだけの話しやから、2.も今までと変わらんし」
「3.も一緒じゃんっ、『入り口を作ろう』とかってコメントしてるんだしねっ」
「そうやねんけど、『次の世代に残す』ってことを考えてる、今のライギョ釣りのスタイルって、ウチらの先輩諸氏が試行錯誤の上で構築していったスタイルやけど、そしたらウチらは次の世代に何を残す?ただ単に魚だけ釣ってるだけやったらなんにも残らんぞ」
「・・・」
「ミキはライギョ釣りってどんなイメージがある?」
「う〜んっ、そうだね、『限られた人だけの釣り』って感じかなっ」
「そうやね、『好きなヤツだけがすればいい』って感じやと思う、いろんな制約があって『こうするのが当たり前』って雰囲気があるやん、実際ウチも『ライギャールール』なんてコメント残してるし」
「そうだねっ、『秘密主義』って雰囲気だよね〜っ」
「そうやなぁ、『ヒミツ主義』やなぁ」
「ふ〜んっ、Gamくんも『秘密主義』なんだっ」
「ミキ、勘違いするなよ、ウチは漢字じゃなくてカタカナで『ヒ・ミ・ツ』や」
「ぷっ、なんか、すっごくお気に入りなんだねっ」
「だって、おもしろいんだも〜んっ♪」
「あ〜っ、ミキのマネしてる〜っ!」
「そんな主義があったらいいなぁ、っていうのは冗談、話し戻すけど、もう一回洗い直そうと思ってる、まず、敷居が高そうなのをどうにかしたいわ、道具一揃えだけでもアホみたいに高いからな、それやと若い子が気軽に釣りなんかできへんわ」
「・・・」
「まぁ、今年は『お気楽&お気軽&適当』ってのもテーマにしようと思うねん、ライギョ釣りやってたら息苦しいてしゃあない時がある、『閉塞感』とでもいうのかな?どうしても『ハード』とか『ヘビー』とかって過激な方向に走るやんか、そんな雰囲気をどうにかしたい」
「でもねっ、Gamくんのスタイル自体がそっち方向そのままじゃんっ、竿だって自分で作ったりしてるし、普通の人って機械まで使ってリールを改造したりしないよねっ」
「ウチは本気で完全2ピースのライギョ竿を作るような『変態ライギャー』やから、真剣にライギョを狙ってる『リアル・ライギョマン』とはちょっと違うぞ、もちろん『超ヘビカバ計画』みたいな極限を目指すスタイルは実験室として継続するよ、それと同時進行で『お気楽&お気軽&適当』もやっていくねん、基本線は『ラインブレイクしない』ってのと『ダメージは最小限』でいい、その枝葉として『ネスト打ち禁止』とかがあると思う、あとはマジで適当やわ」
「それじゃぁ、最後のブログだけどっ、とうとうGamくんもブログを始めちゃうんだっ」
「いや、違うねん、ファイナルダムンにブログの意味合いを持たすねん」
「言ってる意味がわかんないよっ」
「ブログって日記みたいな感じやんか、ファイナルダムンってあんまり更新しない人のブログよりは更新量が多いやん、で、開設当初のコンテンツ以外は更新日付を最後に残してるし、更新履歴ってのも別にアップしてるから元々そういった要素はあるんやけど、ウチの場合はファイナルダムンに普通のブログを追加してしまうと、どっちつかずになってしまいそうな気がするからファイナルダムン本体をブログ状態にしてしまう、ってやるコトは変わらん、更新量がやたら多いだけの話しやけど、ブログってのを意識してやってみる、まぁ、全てをフルオープンにする気がないのはもちろんやけど」
「ブログだと『コメント』とか『トラックバック』とかってあるじゃんっ、そんなのはどうするのっ」
「そんなん意味わからんこと言われても知らんわ、それも適当でいいねん、意識してやるってのが意味合いやから、ただ、ブログやから釣り以外のネタ、クルマやら原チャリネタとか『Other編』が増えると思うぞ、今までは『ストレートケータイ』しかやってなかったからなぁ、あと、その時の気持ちを書き込むワケやから、前とは整合性が取れてないことがあり得ると思う、でも、それはしゃあないのかなって思う、ウチは気まぐれやからなぁ・・・」
「でもねっ、ある程度は統一しないと、見てる人も訳がわかんないんじゃないのっ?」
「ミュージシャンで『昔の歌は歌わん』ってあると思うけど、今の気持ちと違うからって歌詞まで変えて再レコーディングするやろか?ウチは詳しくは知らんねんけど」
「・・・」
「あのな、そんなに真剣に思い詰めてもしゃあないねんって、どうせインターネットでの話しやん、気楽に行こうや、適当でいいねんって」
「ふ〜んっ、結局はミキの思った通りで、今までとかわんないんだねっ」
「表面的にはな、でも、ウチの中では大きい変化やぞ、やっぱり海部郡に引っ越したからやわ、せやから、ウチ的にはファイナルダムンは『ジェネレーション2』に進化するからトップページは作り直そう、あの冒頭のコメントを変える必要がある」
「それじゃぁねっ、個々の企画ってどんな感じで考えてるのっ?」
「そうやな、まず、ミキをどうしようかちょっと迷ってる」
「えっ、どういうことっ?」
「いや、『自己紹介』と今回のベアリング編でミキに出てもらったけど、お叱りのメールが多くてなぁ、『おまえ、ふざけんな!』とか『あの女ウザい!』とかな」
「そんなっ・・・」
「ぎゃはははは、冗談や、言うてみただけ!」
バチーンッ
「も〜っ!、ホントに考えちゃったんだからねっ!!」
「痛いーっ、しばかんといてくれー、そんなメール来てないところか、ファイナルダムン宛のメールなんか来るコトないって、で、今度は何のネタで出てもらおうかなって考えてる、『ミキちゃんちゅ〜んっ!ベアリング外しだよっ♪』以外やと竿でも作ってもらおうかな?」
「やだっ!」
「お願いやから怒らんといてくれって」
「絶対やだもんっ!」
「・・・」
「・・・」
「うー、機嫌直してくれー、ウチが悪かったー」
「さっきのお返しだよっ!お互いさまだもんっ、ミキもちょっとスネてみただけだよっ♪、でもっ、竿を作るのって、やっぱミキには難しいと思うんだけどっ」
「その場の思いつきやから、ウチもそこまで考えてなかったりする、ただ、余計な話しが増えて長くなるやんか、だから、ちょっと考え中なのはマジやで、そしたら次はベアリング編の続きやけど、これは本編で述べてるから説明せんでもいいやろ」
「そうだねっ」
「次はロッドビルド編、再開後はリールネタばっかりやから、ビルダーの人はつまらんって思ってたかも知れんわ・・・」
「1.って、Gamくんの言う『変態ガイドコンセプト』のことっ?」
「うーん、それも含めてやねんけど、今現在のガイドコンセプトって、フジの『ニューガイドコンセプト』って基準があるやんか、ライギョ竿に最適なガイドコンセプトってのをもう一回ウチ的に洗い直す」
「そうなんだっ」
「『ガイドは多い方が竿の竿の曲がりが少なくて反発力を生かせる』ってのがフジの言い分やけど、『投げるときと魚を掛けたあとでは竿の曲がりの役割が違う?』という疑問があるねん」
「また、ちょっとミキではわかんないんだけどっ・・・」
「新ネタやからあんまり言いたくない、でも、ちょっとだけ説明するけど、竿をバネと考えるねんけど、バネって変形した量xにバネ定数kという一定の係数を掛けたのがバネの力Fで、これを式で表すと『F=k・x』になるねん、この理屈やと『竿を曲げた方が反発力が得られる』という回答が導き出されるねんけど、フジの説明やと『ガイドの数が多いほど(重さは別として)竿は本来の反発力が出せる』から遠投できる、みたいな感じやから単純なウチの考えが正しいのか、それとも間違えてるのかを実験する」
「この場合、『F=k・x』って公式がポイントなんだねっ」
「そうやねん、で、2.は2ピースライギョ竿やけど、再挑戦って感じかな」
「去年に一回作ったんだよねっ?」
「そうやねん、『2ピースカムルチィ』やけど、あれは7フィートやから、今度は8フィートを作ろうと思ってる」
「やっぱ、クルマが変わるからかなっ?」
「そうやね、これ以上はナイショにしとくわ、ネタをばらすと面白くないから、で、3.は『自己紹介』でチラッとコメントしてるけど『瑞雪 蛇頭殺』を作るぞ」
「ミキの名前だからねっ、ちょっと恥ずかしいかなっ♪」
「ライギョ竿ってパワーを強調するハードな竿、って感じなのは仕方がないとは思うねん、せやけど『瑞雪 蛇頭殺』の考え方はハードとかヘビーとかって方向じゃない、優しさや美しさ、気品とか、ライギョ竿には全く必要のないスタイルを目指す、もちろんライギョ竿としての機能は果たせるよう考えてのことやし、ウチのアタマの中で固まりつつある『理想のライギョ竿コンセプト』を含めた試作品でもあるけど」
「それじゃぁ、ミキでも使えそうな感じの竿なのかなっ?」
「ああ、最初からそのつもりや、『ミキちゃんシグネイチャーモデル』やからなぁ」
「へへっ、それじゃぁねっ、リール編はどんな感じかなっ?」
「・・・『ギャラクティカ計画』と『ミリ逆』、旧ABUシャフトレスの手直し以外はあんまり考えてない、あとはウルトラキャストか?」
「その『ギャラクティカ』ってどんな意味なのっ?」
「これはな、PE10号クラスやと旧ABUでもCTE401でも飛距離だけを考えたら大差ないから、それ以下のクラスとか、バス用のリールなんかで旧式のリールで最新型に対抗するための計画やけど、『ギャラクティカ・ファントム』はファントム系がベース、『ギャラクティカ・マグナム』はバンタムのマグナムライト系をベースに検討してる、旧ABUシャフトレスに続くスプール換装第2弾が『ギャラクティカ計画』って意味かな」
「う〜ん、そうじゃなくって、『ギャラクティカ』ってコトバの意味なんだけどっ・・・」
「なるほど、そっちか・・・、昔になるけど、『リングにかけろ』ってボクシングのマンガがあって、内容はとてもボクシングとは思えん必殺技のオンパレードやねんけど、まぁ、主人公の永遠のライバルがおって、その彼の必殺技が『ギャラクティカ・ファントム』と『ギャラクティカ・マグナム』で、そこから拝借してる、ネーミングはピッタリやろ、ウチはめっちゃお気に入りやぞ」
「ミキ、全然知らないよっ、『はじめの一歩』なら見たことあるけどねっ」
「まぁ、1970年代の作品やから知らんで当然、ウチもリアルタイムじゃないからな、それで、最後にひとつだけ述べるわ、『カムルチィ弾道力学』ってのを今までの集大成としてやってみたい」
「『かむるちーだんどうりきがく』・・・?」
「遠投系の企画やねんけど、今はリールしか検証してないよな、せやけど、その他の要素、例えば竿とかカエルとかをひっくるめた、トータルで遠投っていうのを検証してみたい、ウチはビルダーやから遠投に的を絞った竿を作るのには制約がないし、ここにはガイドレイアウトの検証結果も踏まえていこうと思うし、リールは5001C改のStage-3にバージョンアップさせようと思ってる、色々なベアリング実験の結果を踏まえたり、パーツの見直し等を進めていく、海部郡やと使い途があるのかわからんけど、ウチは元々アシ・ガマ系やヒシベッドの遠投で育った人間やから」
「何か難しそうだねっ」
「そうやと思う、旧ABUにPE10号巻いて、アルガマスターで実飛距離70mを狙うのが第1段階やけど、まず、糸が足らんような気がする、まぁ、何するにしても遠投系は『ゾウさん大』が答えを出してくれるよ、あとはシマノの『S A-RB』!校正終了間際にそんなネタ提供してくれるからムリヤリ加筆修正した、『やられた・・・』って感じやわ、ほんならこれで終わりにしよか、メシも食ったことやし帰ろうか」
「うん、そうだねっ、ごちそうさまっ♪、それでねっ、Gamくんがミキに言ってくれたコトバを信じてもいいのかな?Gamくんって普段そんなこと言わない人だから、ミキ、すっごく嬉しかったよっ♪」
「ウチが何か言うたか?」
「え〜っ、『そばにいてくれたら他に何も望むものはない』って言ったじゃないっ」
「・・・帰るぞ」 (ウチがあのコトバ言うのにどれだけ根性いったと思ってんねん、帝国軍人やからそこら辺のナンパなガキとは違うねんぞ)
「そうやって、すぐ誤魔化すんだからっ・・・、ちょっと待ってよね〜っ、あっ、みんなも今後の展開に期待してねっ、それじゃぁ、またねっ♪」
(2007/4/3更新)
一応、予告編にもどるけどっ、本当は閉じてねっ