とある日の、アル中で酔っぱらってる某チヌ師と管理人の会話より・・・
「あのな、Gamちゃん、イカダでチヌ釣るのに大物狙いの場合はバス用のベイトリール使うねんで」
「へー、そうなんや、そーゆーヒトらってどんなリール使ってるのん?」
「オレは使ったことないけど、『スコーピオンMg1001』とか使うみたいやなぁ」
「せやけど『カルカッタチヌ』とかって『チヌマチックブレーキ』やからドラグ効いたらハンドル逆転するやん、フツーのベイトリールってハンドル逆転せーへんけど、どっちがええんかなぁ」
「そうやなぁ、やっぱりハンドル逆転するのが欲しいみたいやで」
「旧ABUの5000Dは『セミダイレクトリール』ってことで、要するに『チヌマチックブレーキ』と同じやねんけど、右ハンドルやし、サイズでかいもんなぁ・・・」
「・・・」
「ほんなら作ろか?」
「何作るねん?」
「いや、『セミダイレクトリール』に改造するねん、『スコーピオンMg1001・チヌ(笑)』やぞ」
「せやけどGamちゃん、ホンマにできるん?」
「あのな、お兄さん、ウチを誰やと思ってるねん!」
「ははは、Gamちゃん、酔っぱらってるやん」
「ぎゃはははは、ウチはアル中やけど意識あるぞー!、そしたら明日早速釣具屋で買ってくるわ!!」
やはり、アル中なんてのは身を滅ぼす要因なのだろう。それはさておき、翌日、シラフに戻って近所の釣具屋さんに中古のリールを見に行った管理人、
・・・・・・
「『スコMg1001』の中古が18000円か・・・」
「せやけど、新品でも22000円やもんなぁ、中古とあんまり変わらへんやんけ」
「ん?『アンタレスAR』の中古が32000円やんか・・・」 (ひねくれ者の管理人、ヒトと同じことするのん嫌いやからなぁ、なんて言ってみたりするが・・・)
「うーん・・・」 (当たり前だけどちょっと考え込んでしまう、その価格差1万円やぞ・・・)
・・・・・・
「すんまへーん、『アンタレスAR』の中古ちょーだい!!」 (ここでも得意の衝動買い、やっぱりアホやぞ・・・)
・・・・・・
そんなこんなで「○○してしまえ!」シリーズ第2弾、「アンタレスARのドラグをチヌマチックブレーキにしてしまえ!」作戦をアル中の勢いのままで発動させるのだが、手始めにフツーのドラグとチヌマチックブレーキとの違いから見ていくことにする。それでは別途手配したチヌマチックブレーキ採用のリールとフツーのベイトリールを分解、比較しよう。
検証用の旧キュラド(クラド?)と無印チヌマチック1001
チヌマチックは速攻で'06スピードマスターのハンドル流用と4BBに組み替えている
ドラグ部分がカギを握ってるワケで、固定側のドラグワッシャーを比較してみると・・・
大きさはドラグ能力に関わってくるけど、今回は無視するぞ
左が旧キュラド、右がチヌマチックだ。注目すべきはその穴形状で、旧キュラドは角穴に切り欠きが施されているのにたいして、チヌマチックは丸穴に切り欠きが施されている。切り欠きはワンウェイクラッチのスリーブが嵌り込む部分だから後で説明する。で、この角穴と丸穴でどんな違いがあるのか?それは・・・
フツーのベイトリールは旧キュラドだけど、構造的にはアンタレスARと変わらないからね
メインシャフトとワッシャーの相関関係を考えよう。旧キュラドは角穴がシャフトの平面部分に嵌る様になっており、シャフトとワッシャーが連動して回転する。一方のチヌマチックは丸穴だからシャフトの平面部分に噛み合わないので、シャフトとワッシャーは連動して回転しない。
そして、次はギヤだ。
裏面から見てるからね
これも左が旧キュラドで右がチヌマチック。旧キュラドは全ての構成部品が分離しているけどチヌマチックはそうじゃない。メインギヤとクラッチ戻しのディスクがピンで固定されている。もちろんノーマルもチヌマチックもそうだがクラッチ戻しディスクは丸穴じゃなくて小判穴になっていて、これもメインシャフトと連動して回転するようになっている。なので、チヌマチックはメインシャフトとメインギヤ、クラッチ戻しディスクが連動して回転することになるし、旧キュラドの場合はシャフトとメインギヤが連動しないのも当然のことだったりする。
それじゃぁ、以上のことを踏まえてチヌマチックブレーキの動作原理を考えよう。
どんな画像が理解しやすいのか、ちょっと悩んでしまうのであった・・・
それぞれの部品を組んでみた。で、この状態でサカナの負荷によってスプールが逆回転、すなわちピニオンギヤが反時計方向に回転した場合にどのような挙動を見せるのか?
わかる?
数字の順に負荷が伝達されると考えてほしい。それでは・・・
この辺りは理解できると思う。メインギヤとメインシャフト、すなわちハンドルとが連動しているのだから、スプールが逆回転すればハンドルも逆回転するのは当然のことだろう。そして肝心なのがチヌマチックブレーキの場合、ハンドル付け根のノブを締め付けることによって逆回転する際の制動力を調整できるようになっている。ドラグと同じ考え方でいいと思うが、その動作原理は上の画像では見えてこないから先に紹介した画像で説明する。
アキシアル方向の力はワッシャーに対して垂直だから・・・
丸穴の開いたドラグワッシャー、ここの切り欠き部分にワンウェイクラッチのスリーブが嵌るようになっている、というのは先に説明した。であれば・・・
チヌマチックブレーキでハンドルが逆回転、さらには逆回転時の制動力調整を可能にしている動作原理はこのような具合だが、逆回転じゃなくって順方向、巻き取り動作時には通常のベイトリールと同様にスムーズにハンドルが回転するけど、それは・・・
これは簡単やんね!
ややこしく表現した?もっと単純に言えば「ドラグ関連の全ての構成部品が同一方向に回転するからスムーズに回転する」って感じでいいと思う。やはりドラグワッシャーとワンウェイクラッチのスリーブがポイントなのだろうね。
以上、長々とチヌマチックブレーキの動作原理を説明したけど、理解できたかな?「ライギョ釣りには関係ないやんけ!」なんて言うのはナシにしてね。
動作原理が判明したところでようやく実作業編、既存のベイトリールをチヌマチックブレーキに改造する場合のポイントは先に述べた相違点に対して加工してやればいい。なので・・・
この2点だけでいい、意外と単純だ。それじゃぁ、いつもの調子でやってみるからね。
今回の被害者、かわいそうなあの娘(笑)
まず、ドラグワッシャーを丸穴にしてあげる。メインシャフトの軸径が8mmなので、それよりも若干だけど大きくすればいい。
ドリルは手持ちの8.5mmを使ったが、もう少し小さい方がいいような気がする・・・
管理人は面倒なのが嫌いな人なのでフライス盤で穴をあけたけど、丸穴を真円に加工する必要がないから、ヤスリで地道に加工してあげても問題ないだろう。ドラグワッシャーが回転する際にメインシャフトに干渉しなければいいし、スリーブが嵌ることによって回転時のセンターも決まる構造だからね。
単純にドリルで丸穴にしただけだね
ドラグワッシャーの加工が済んだら次はメインギヤだね。ただ、メインギヤとクラッチ戻しディスクを固定するのはちょっと問題がある。
これは表から見てるよ
えーっと、左がメインギヤで右がクラッチ戻しディスク、真ん中はあいだに挿入されているドラグディスクだ。このドラグディスクは柔らかい材質だから固定する、といった用途の場合だと具合がよろしくない。なのでまず、材質を金属に変更してあげよう。
うーん、ベリ銅ワッシャー・・・
上の画像の真ん中が純正のドラグディスクで、左が手持ちのステンレスのワッシャー、右は旋盤で加工したベリリウム銅のワッシャーだ。純正品の大きさが外径おおよそ23mmの厚みが1.0mm程度だからそれに合わせて削り出している。今回は削り出し品を使うけど、厚みと内径が似たような寸法のワッシャーなら使えるだろう。固定作業の兼ね合いで外径も同じ大きい方がいいとは思うけど。今回はベリリウム銅を採用しているがこんな用途には本来ならベリ銅は必要ない、快削黄銅で充分だ。手持ちの材料でこの手の大きさの丸棒がベリ銅と純チタンしか存在しなかったからベリ銅、強度も要らないから熱処理もしていないぞ。
ドラグディスクを金属のワッシャーに変更した状態でこの3つの部品を固定するのだが、ここで問題。さっきも述べているがその固定方法、ってのがちょっと悩んでしまうのであった。なんでやねん?
目盛りは3.51mmだね
この3つの部品を組み合わせての厚みが3.5mmしかなく、ピンやネジで固定する手段を採用しても固定強度に自信が持てないのだ。あと、そういった手段だと難易度が高くなる、というのもある。ほんならどないするねん?いや、そこは管理人だから誰でもできる手段を提供することにしよう。穴あけ加工するよりもめっちゃ簡単、その方法とは・・・
50mlで3000円しないくらい
これが一番小さい容器やねん、もったいなさ過ぎる・・・
「ロックタイト638」なんて接着剤で固定してしまおう。接着剤なんかで大丈夫なん?なんて疑問が湧いてくると思うが、ロックタイト638の本来の用途は軸にギヤをはめ込んでそれを永久固定してしまうための強力接着剤なのだ。この永久固定、というコトバに要注目で、固まったら思いっきり加熱しないと外せないくらい強力らしいのだ。なので、今回はコイツを採用する。接着剤だから穴あけ加工&ピンorネジ止めよりも全然簡単、もしかすると入手する方が難しいかも?
このロックタイト638は「嫌気性接着剤」ということで読んで字の如く「空気を遮断することによって硬化する」接着剤だ。そしてもう一つの特性としては「金属に対して強力に反応する」というのもある。あともう一つ、「一部の樹脂を侵してしまう」のもある様だ。
使い方は別にいい?ギヤやディスク面に塗布して張り合わせばいいし、硬化するまで接着面に圧力を加えておけばいいから。
スリーブはアンタレスARじゃなくってキュラドだ
だってキュラドの方が長いから
こんな感じで硬化するまで適当なワッシャーやスリーブなんかを組み合わせ、ドラグのナットを締め付けて加圧しておこう。メインシャフトに組んだ状態で接着しているのはドラグ機構を生かして加圧するのが一つと、もう一つはシャフトがない状態で接着するとギヤとディスクの穴位置がずれてしまうからなのだ。あと、純正品から変更した金属ワッシャーだけど、先に述べた大きさについては、ここが小さいと接着面積が確保できないので接着力が弱くなるような気がする。
で、やはり使用上の注意点もあるので・・・
1.は接着作業の基本だから省略するが、2.は意外と早く硬化する様なので、「ディスク入れるの忘れたー」なんて叫んでも手遅れになるかも知れない。気をつけようね。一応、メーカー公表のデーターシートの抜粋を紹介しておく。
表が小さいか?
縦軸が接着強度で横軸が経過時間だ。これを見る限り22℃でも10分程度ならやり直しが効きそうに思えるのだが、体感的にはもう少し早い様な気がした。気のせいかも知れないが。あと、加圧しての放置プレイ時間についてもこの表を参考にすればいいと思う。1日放置プレイすれば強度的にはOKだね。だた、3番目のトラップを考えるとちょっと悩んでしまう。10分くらいしたら緩めてシャフトが無事か確かめてみる?
そしてその3番目、これが一番厄介な点だけど、はみ出してシャフトまで接着してしまうとさぁ大変、管理人も「どんくさい」から実際にやっちゃったけど、手で外そうとしてもホンマにマジで外れんかった。で、どうやって外したか、それは・・・
ハンドプレスなんて便利な機材はないのでフライス盤で代用?
フライス盤をハンドプレスの代わりにして圧力を加えて外したのだった。それくらい強力な接着力やぞ、ロックタイト638って。ハンマーなんかでしばくと、恐らくシャフトが曲がるだろう。じゃぁ、どないするねん、そんなんやったら誰もできへんやんけ??などと言った質問があると思う。でも、さすがは管理人だ、そんな質問に対しても答えを用意しているぞ。さて、その回答とは・・・
シャフトにグリスを薄く塗布しておこう!
うーん、これくらいしか思い浮かばん・・・。それはともかく、1.の逆をやってあげればいいのだ。グリスを塗布したらはみ出しても接着しなくなるワケじゃないけど、接着力が弱くなることを狙っている。やはり、はみ出すほど塗りたくるヤツが悪い、ってコトにしておこう、物事には加減ってのがあるから。
そして全ての加工が済んだら部品を組んで完成だ。但し、一つだけ注意点に触れておく。組立時にはスリーブ内側にグリスを塗布した方がいいだろう。チヌマチックブレーキの逆回転動作時の挙動を思い出してほしいのだが、メインシャフトは逆回転しているがその外側のスリーブが固定されているので、メインシャフトとスリーブの間で摩擦が発生することになる。特に今回のアンタレスARはアルミ合金(超々ジュラ?)製のメインシャフトだから摩擦に対してはちょっとは気を使った方がいいと思う。表面処理が施されており、摩擦に対して強くはなっているけどね。あと、シャフトのネジ部にもグリスを塗布するのも、ネジの摩擦、という現象を考えるといいんじゃないかなぁ・・・
もちろん塗りすぎはロクな事がない
ワンウェイクラッチやドラグに流れ出すことが想定されるから
さて、意外と簡単に完成した今回のリールチューン、あとは実際に糸を巻いて動作確認すればいいのだけど、外観だけでは改造前後で全く区別が付けられないので、いつもみたいに画像で紹介、といった手段では本当に改造できたかどうかお伝えすることができないのである。うーん、まいったなぁ・・・
さっきと同じ画像じゃないから・・・
でも、
そんなん、動画でアップしたら簡単やんけ!
答えは単純だね。そんなワケで、「お手軽簡易テストベンチ」なんてのを組んでみたぞ。
これなら!
えーっと、まず、
ここまではフツーかな、でも、だんだん怪しくなってくる・・・
あと、カメラの高さ合わせで古い外付けCD-Rドライブの筐体を使ったが、
もしかすると、そのドライブくれ!なんてCD-Rドライブファンがいるかも知れない??
なんのことはない、得意の機械部品流用や例の如く無駄な金属材料の使い方を発揮しただけだったりする。こんなところでもチャックやらベリ銅や超々ジュラだもん(笑)
あとはリールに巻いた糸を引っ張ってドラグの締め付けに応じて逆回転動作の制動力の掛かり具合やら、フルロック寸前でも動作に破綻が生じないかを確認すればいい。それじゃぁテストの動画を アップしておくから、興味があったら見てほしい。こんなのは静止画だけだと本当に動作しているのかわからないだろうからね。ただ、管理人はこの様な動画系にはめっぽう疎く、どんな拡張子でアップしたらいいのかわからなかった。ファイルサイズとクオリティー、ってことだけど、結局、WindowsとMacそれぞれのOSでデフォルトで開けるMPEGとQuickTimeムービーにしておいた。だから、ケータイやPSPは知らんぞ。悪いけどそこまで面倒見れないし、動作確認できないから。まぁ、WindowsでもQuickTimeがインストールされているのならどっちで見てもいいし、MacでもMPEGはQuickTimeで開けるからこっちも関係ないし、それよりMacOS9だとQuickTimeのバージョンが低いのでMPEGじゃないと再生できなかった。なにやってんだか・・・。(Ver.5の場合ね)
こんな具合で今回も大成功!なんて評価にしておく。いつもの気付点だけど・・・
現状、こんな感じかな?今回はわりと簡単な手段で成功したのでご機嫌なのだ。だって、難しそうなことを難しくするのは当たり前だけど、難しそうなのを簡単にやっちゃうのって、結構アタマ使うんやからね。そしたら、完成品を某チヌ師にお渡しして・・・
ちょっと待て!これって頼まれて改造したんと違うー、使い途ないやんけー!!
そう、やっぱいつもの悪いクセ、管理人が暴走してただけだったりする・・・
以上で魅惑のリールチューン、「アンタレスARのドラグをチヌマチックブレーキにしてしまえ!」作戦もお開きにする。今回は調子に乗ってアンタレスARなんて場違いなリールを実験台にしてるけど、ドラグが同じ構造のリール、すなわち「シマノのシングルディスクドラグのベイトリール」なら同様の手法によりチヌマチックブレーキ化が可能になるだろう。なので、管理人流の表現だとこんな感じやけど・・・
全国の大物チヌ師に贈るぞ、「年なし」上等!シマノベイトリールのチヌマチックブレーキ改造方法!!
まぁ、フツーのチヌ師はファイナルダムンを知らないし、管理人自身もチヌ釣りは知らんから、アホ扱いしてくれるコトを期待している。そして、チヌ師じゃなくってバサーのお兄ちゃん達にも・・・
全国のダイレクトリール好きのバサーの兄ちゃん達へ!シマノベイトリールのダイレクト改造方法!!
バサーの兄ちゃんなら間違ってファイナルダムンを見るコトもあるだろうし、管理人もちょっとはバスも釣ったことがあるから。そしてファイナルダムンにとってメインのライギョマン諸君には・・・
ごめん、今回はなにもないぞー!!
まぁ、次の機会だね。あっ、そうそう、「年なし」って50センチ以上のチヌをそう呼ぶからね。50センチ以上のバスを「ランカー」って称するのと同じ感じかな?でも、管理人はでっかいカムルチィをどんな呼び方するのかは知らない。フツーに「80アップ」とか「90アップ」やら「メーター」でいいのかなぁ?
それじゃぁ、次回のリールチューンをお楽しみにね!(2008/4/30更新)
おまけ
その1、「シマノのシングルディスクドラグのベイトリール」なら可能、なんて述べているが、じゃぁ、ダイワはどうなん?現行ABUの場合は??なんて質問もあると思う。とりあえずパーツリスト見たけどどっちも「多板ディスクドラグ」だし、クラッチ戻しディスクとレベルワインド駆動ギヤの組む順番とかスリーブ形状も兼ね合いもあって、今回よりも難易度が高くなることが予想される。
その2、管理人にとって現状、使い途のない「アンタレスAR・チヌマチックブレーキ改」だけど、このまま放置プレイするのもシャクに触るので・・・
本気か?
いや、「本気」と書いて「マジ」と読め。それはいいけど、管理人の手でこの娘を実戦投入してやろうと思う。竿はこの通り、以前に紹介した穴あき64チタンパイプグリップ採用の名付けて、
史上最低、超変態イカダ竿!
だって、チヌ釣り知らんもん・・・。なお、当たり前のことだけど、管理人がビルドする竿なのだから、この世には存在しない超変態コンセプトの集合体になるのは前もって表明しておく。「アホテクイカダ竿」でもいいかな。