「Gamくん、第一法則って、どんなコトなのっ?」
「第一法則はめっちゃ簡単ですぐ終わる、フッキングの概略とフック以外の道具関連かな」
「フック以外っ?」
「ああ、それはあとで詳しく見ていこう、で、スッポ抜けとかバラシみたいに、フッキングが悪い、って現象において実際になにが起きてるのか、ってことやねんけど、要はフルフッキングしてるつもりでも実際にはフルフッキングになってない、せやからバレる、って現象が発生すると思う」
「それじゃぁ、スッポ抜けって?」
「こっちは最初に述べたけどサカナに依存すると思う、海部郡オープンクリークでフックむき出しのゴブリン使ってもスッポ抜けってあったぞ、フッキングの条件としては最高のハズやねんけど」
「何も邪魔するのもなくって、それも足下なんでしょっ、それって、Gamくんが全然ダメ、ってコトなんだねっ」
「うっ・・・」
「ぷぷぷっ」
「それ言われるとコメントなくなるけど、そしたらフッキングを阻害する要因、ってのをピックアップしてみるわ」
「あと、ここには釣り人って項目は必要ないっ?」
「・・・なんで?」
「さっきも言ったじゃんっ、それはGamくんがダメ、って」
「いや、それを言うと話が進まん・・・」
「そうなのかなっ」
「ミキ、なんか、今日は絡むなぁ・・・、なんか気に喰わんことでもあったん?」
「別に、そんなのじゃないけどねっ」
「・・・そしたら話し戻すけど、サカナ要因はいつも通り無視して竿やな、理想としてはカバーからブチ抜くだけの硬さがあって、かつ、サカナの動きに追従できる柔軟性がある竿、ってことになる」
「それって、なんか、難しそうだねっ」
「うん、現実的に両立させるのは難しいからどっちかを優先することになるけど、これは好みの問題やな」
「確か・・・、Gamくんは硬い竿の方がいい、ってコトだったよねっ」
「うん、硬い竿でブチ抜けば簡単には外れん、って考え方やけど、そうじゃなくって、柔らかい目の竿で如何にサカナを仕留めるか、って技術的に高いレベルに挑戦するのもいいと思うぞ」
「柔らかい竿ってそんなに難しいっ?」
「うん、ウチはムリやなぁ・・・、まぁ、好みの問題が大きいけど、フッキングだけについて言えば柔らかい竿よりも硬い竿の方がいい、ってのは確かやと思うし、結論としては硬い竿はフッキング重視で柔らかい竿はファイト重視、これについて異論はないはず」
「じゃぁねっ、竿の硬さじゃなくって、長さの方はどうなのっ?やっぱ、長い方がいい、みたいなっ?」
「長さについては一般論、経験論としてはミキの言うとおり長い方がいい、ってことになると思う、でもな、ちょっと考えんといかんことがあるわ」
「それって?」
「そしたらミキにフッキングのシミュレートをやってほしいねんけど、・・・これ、使おか」
「コレって、確か・・・」
「『南山蛇頭殺』、海部郡専用5フィートライギョ竿やな、部屋の中やもん、8フィートなんか振り回せるワケないやんか」
「あっ、そうだねっ、・・・じゃぁ、やってみるねっ」
・・・・・・
「ミキ、おまえ、脇差しなんや?」
「脇差しって?」
「竿を脇に挟んでるやんか」
「コレねっ、・・・だって、すっごく楽だし、見た目もなんか、結構いい感じじゃないっ?」
「見た目は知らんけど、それ、誰に教えてもらったん?、・・・ちゅーか、ウチの首、脇差ししてくれる?」
「???」
「いや、ヘッドロックやんか」
「それっ、プロレスのワザだよねっ、でもっ、どうしてっ?」
「せやからその・・・、ミキのおっぱいがウチの顔に当た・・・」
「Gamくんっ!、変なコト考えないでよっ!!」
「・・・えーっと、で、どうやってフッキングする?」
「・・・このまま竿を立てたらいいでしょっ」
「サカナが小さい場合はそれでもいいけど、カムルチィ相手で脇差しで竿を立て合わせるのは近距離じゃないと腕力に自信がないと厳しいと思う、腕だけで竿を支えることになるから」
「そうなのかなっ・・・」
「うん、だからフツーに竿を立てて合わせる場合はバットエンドをお腹に当てるよ」
「それって、お腹、痛くならないのっ?」
「ウチはギンバルベルト常用のヒトやからノープロブレム、これがギンバルベルトやけど」
コレっ、結構使い込んじゃってるっ・・・
ああ、大きさは一番小さいサイズやぞ
「じゃぁ、普段から使ってるんだねっ」
「うん、本来は海釣り用、ウチの場合はフッキングじゃなくってカバーからブチ抜くのが目的で使ってるけど、めっちゃ楽やし、力が入れれるから見た目を気にせーへんかったら便利やと思うわ、そしたら本題に戻るけど、まず、お腹でバットエンドを支える、それからフロントグリップに対して力を加える、で、その力はティップで糸に作用するよね」
「ねぇ、Gamくん、コレってもしかしてっ・・・」
「なんかわかった?」
「コレっ、『てこの原理』ってあるよねっ、そんな感じに思うんだけど・・・」
「ははは、小中学生はその表現でいいぞ」
「あ〜っ、また、子供扱いするんだからっ・・・、でもっ、正解でいいのっ?」
「ああ、ウチは子供相手におっぱいとか言わんからな」
「もうっ、お話しが全然違うよっ・・・」
「それはそうとして、ミキの言うとおりでいいよ、ただ、『てこの原理』って、支点〜力点が長くて支点〜作用点が短いのがフツーやんか」
「え〜っと、・・・支点はバットエンドだけど、力点がグリップでしょっ、それでっ、作用点はティップになるからっ・・・、そうだねっ、逆になるよねっ、こんな感じで・・・」
なんか、斜めになってないっ?
気にするな、元の画像がおかしいから・・・
「うん、せやから長い竿の場合はグリップで加えた力よりも小さい力しか伝えることができない、ってことになるやん」
「でもっ、実際には長い竿の方がフッキングはいい・・・」
「移動距離やな、仕事が同じ場合は力は少なくても長さが確保できるぞ」
「あっ、長い方が距離も長くなるんだねっ」
「そうやね、糸フケのことを考えるとストロークを稼ぐ、ってのも必要やん、あと、実際のフッキングって重みを感じたらそれで終わりじゃなくって更に力を加えるから、『てこの原理』による力の大小はあんまり気にしなくてもいいと思う、『てこの原理』はあくまで『力のつり合い』でしかない、もちろん、ちゃんと力を加えてのフッキング前提での話しやけどな」
「じゃぁ、長い竿は短い竿よりもおっきな力が必要になる、ってコトでいいんだよねっ」
「うん、硬い竿もそうやけど、長い竿って体力が要求されるから体力次第では使いこなされへんし、逆に短い竿は長い竿よりも大きく動かす必要がある、ってのも付け加えておこう、って当たり前やな・・・」
「じゃぁ、竿はもういいのかなっ?」
「そうやな、次は糸フケやけど、これの発生要因としては距離の問題があるよね」
「うんっ、遠い方が糸がたるんじゃうもんねっ」
「それ以外ではカバーが要因として挙げられる、これはヒシみたいな水平面のカバーじゃなくってハスとかアシみたいな垂直方向のカバーで顕著に現れると思うなぁ」
「え〜っと、糸が別の所に引っかかっちゃう、みたいな感じでいいのかなっ?」
「そうなると糸が真っ直ぐにならんよね、ヒシの場合やと風が吹いて流された場合には糸フケは大きくなるけど、それはアシでもあることやから、やっぱり垂直方向のカバーの方が糸フケは出やすいはず」
「じゃぁ、糸フケの対策って・・・、さっき言ってたみたいに、竿をおっきく動かす、でいいんでしょっ?」
「そうやな、ストロークの大きいフッキングと、もう一つはリールに求めることができるわ」
「えっ、リールなのっ?」
「そう」
「う〜んとねっ・・・、リールだから・・・、あっ、そうそう、遠くに投げなきゃいいんだよねっ」
「おい、なんでそうなるねん・・・」
「だって〜っ、リールだから投げる、ってコトだと思ったんだもんっ・・・」
「それも正解って言えるけど、せやけどリールって投げるだけと違うやん、巻き取る方もあるから・・・」
「巻き取るんだから・・・、あっ、早く巻き取っちゃえばいいんだっ」
「そんなとこやな、これには釣り人が意図して早巻きするのと、もう一つ、ギヤ比の高いリールを使う、ってのもある、最近のリールってギヤ比高くなってるやん」
「あれっ、でも、それってバス釣りで使うサイズのリールだけじゃなかったのっ?」
「ギヤ比7:1のリールはそうやけど、ライギョ釣りで使うリールで言うと『丸ABUのC4』がそれに該当するよ」
「それっ、ギヤ比っていくつだっけ?」
「C4とか『ハイスピードウインチ』みたいな高速タイプの『丸ABU』は6.3:1やな、ギヤ比だけで言えばバスリールよりも見劣りするけど、『丸ABU』ってスプール径が大きいからそれなりに高速リトリーブできる、少なくとも『スピードマスター』よりは早巻きできるわ」
「Gamくん、ギヤ比って、確か、高くなると巻き上げる力が弱くなる、ってコトだったじゃないっ、それは考えなくってもいいのっ?ライギョ釣りってその辺も大事なんでしょっ?」
「そんなもん、フルパワーで巻けばいい」
「じゃぁ、硬い竿や長い竿と同じコトなんだ〜っ」
「結局、優先順位の付け方次第、考え方次第で決まってくると思う、糸フケに目をつむって巻き上げトルクを優先するか、それとも力不足をガマンして糸フケの回収を優先するか、ってことやんか」
「それも両立させるのって難しいんだねっ」
「そうやなぁ・・・、そんな贅沢な悩みやったら『ソルティガ』でも使っとけ、ってことにする、あれはどっちも満足できるレベルやぞ」
「ぷぷぷっ、Gamくん、それ、飛ばないじゃんっ」
「うん、だから両立させると今度は飛距離の問題が発生するやんね、・・・あと、まずはコイツかなぁ」
トロ、って名前、絶対変やと思う、トロツキストみたい・・・
また、わかんないよっ・・・
「コレ、やっぱ買っちゃったんだっ、・・・『Revo』ってヤツでしょっ」
「そう、得意の海外直輸入、ABUの最新バージョン、『Revo TORO 61HS』やわ、これやと巻き上げトルクも『丸ABUのC4』よりはマシな気がする」
「じゃぁ、まだ、使ってないんだねっ」
「時期早いからな、で、次の手やけど、『TD LUNA 300L』に『CV-Z 253L』のギヤが組めたらこれも高速巻き上げになるわ」
「組めたら、ってコトはまだ、試してないんだっ」
「うん、まだ、ウチの妄想の範疇やもん」
「Gamくん、さっき言ってたリールってどっちも海外直輸入じゃん、結構敷居が高い、みたいな感じだと思うよっ」
「いや、『ミリオネア』は国内仕様でもいいやん、ただ、ウチは国内仕様の300番に左ハンドルがないからそうしてる、直輸入してるだけやん」
「・・・え〜っと、じゃぁ、シマノのリールはできそうなのっ?、さっきのってABUとダイワのリールだもんねっ」
「『ステラSW』か『オシアジガー』・・・」
「また、全然違うリールを言ってるよ〜っ」
「なに言うてんねん、『オシアジガー』の輸出仕様には『デジタルコントロール』があるねんぞ、ウチが右ハンドル使えるんやったら速攻でお買い上げしてる、ちゅーか、誰かカムルチィで『オシアDC』使ってほしいわ・・・」
「へ〜っ、そうだったんだ〜っ」
「話し戻すけど、『コンクエスト』のハイギヤコンバージョンはできなさそう、『カルカッタ400』は右ハンドルやから知らんし、シマノは現状で使え、ってことやな、まぁ、リールに関してはカバーゲーム、って特性上巻き上げトルク優先、ってのが今の主流やと思うけど、今までウチが言うたみたいな考え方、糸フケ回収重視ってのもあるよ、って感じかな?」
「じゃぁ、リールはこれでいいんだねっ」
「次はカバーになるけど、さっき言うたみたいにカバーって糸フケの発生要因、ってのがまず一つあるやんね」
「それ以外だと、何かあるっ?」
「掛けたあとの話しになるけど、カバーってバラシの要因になるわ、これは考えんでもわかると思うけど、カバーに潜った、絡んだサカナを引っこ抜くワケやからここでテンションが変わって糸フケが発生しやすくなるし、下手するとにっちもさっちもいかんと立ち往生してバレることもある、これはヘビカバエリアでで柔らかい目の竿を使うとこうなるけど」
「じゃぁ、それはどうやって防ぐのかなっ?」
「テンションの件は一般的には竿じゃなくってリールの巻き取り重視、ってことになる、竿をあおったりするとそれだけテンションが変わるからバレやすいねんけど、ただ、これも一般論やわ」
「Gamくん的には、何かあるんだっ」
「なにか、ってレベルじゃないけど、リールの巻き上げで引っこ抜けるのって、オープンからせいぜいヒシまでやと思う、ヘビカバの場合はどうしても竿を使わんとムリやと思うけどなぁ・・・」
「ってコトは、リールで巻くよりも、竿で引っ張る方が強いんだねっ」
「背筋力を加えて引っ張るのと、腕の力で回すんやから、それは全然違うと思う、ただ、常時竿をあおって寄せるんじゃなくって、竿を使うのは必要最小限度にとどめろ、ってのを言わんとしていると思う、まぁ、カバーは考えんでもわかると思うからこれくらいにしとくわ、次行こ 」
「え〜っと、次はカエルだけど・・・」
「うーん、次はカエルか・・・、カエルはフックと密接に絡むからあとにしよか?」
「それじゃぁ第二法則か第三法則で、ってコトだねっ」
「そう、軽くコメントするにとどめるけど、ボディーウィードレスのダブルフックやもん、フッキングは悪いに決まってるからな」
「でもっ、それをどうにかしないと、ってのが今回の『フックの法則?!』なんでしょっ?」
「うーん、それができたら苦労せーへんなぁ・・・」
「あ〜っ、じゃぁ、何もいいアイディアがないんだ〜っ」
「ははは、まぁ、それはお楽しみ、ってことで第一法則の結論になるけど、ミキ、今までのコメントをまとめてくれるか?」
「うんっ・・・」
「ミキ、最後はなんやねん?、意味わからんやないか・・・」
「だって〜っ、カバーって、結局は糸フケの問題なんでしょっ?、だったら同じコトの繰り返しになっちゃうじゃんっ」
「せやけど、掛けたあとの話しもちょっとしたやん」
「じゃぁ・・・」
「これならいいでしょっ?」
「そうやな・・・、第一法則はありきたりの結論になったけど、次は第二法則、ファイナルダムンはこれだけでは終わらんから」
「うんっ、それじゃぁ、みんな、楽しみに待っててねっ♪」
(2009/3/18更新)
一応、もとにもどるけどっ、本当は閉じてねっ