ダイワ精工は飛行機好き
別にダイワ精工だけじゃないけど特に目についてしまう、飛行機に因む名前が。今の人ならやはりTDバトラーシリーズを連想するだろうが、管理人の世代だとファントム。マクダネル・FD-1初代ファントムではなく、航空自衛隊も装備しているF-4ファントムIIの方だと思う(当たり前か)。現在ではもう絶滅寸前だが、シマノさんがバンタムのブランド名を日本では消し去ったことを思えば、何とかその名を残していることをうれしく思う。で、ガキの頃は何も思わなかったが、ある時、ダイワのカタログを眺めていて気がついた。「覇璃亜」というへら竿があったのだが、これって何と読むと思いますか?
正解は「ハリア」と読むそうな。
そう、AV-8ハリアーのことだと瞬時に解釈した。TDバトラーシリーズにもその名をとどめるハリアーだ。そこまでするのかダイワ精工!? っていう感じで非常に感慨深かった。まるで「夜露死苦」と書いて「ヨロシク」と読ます、あのセンスにそっくりではないか。それ以降、ダイワの新製品の名称をいちいちチェックしながら、「あぁ、やっぱり飛行機好っきやねぇ〜」との思いにふけるのであった。
どんな名前があって、それがどんな航空機なのか、調べれる範囲で列挙するぞ。また、他のメーカーでも航空機の名前をピックアップしてみる。
(航空関係のサイトではないので、細かいコトまでは述べない。あと、黄色の項目が新規追加分だ。わかりにくかったのでそうした)
まずは現行商品から
TDバトラー
- Fencer・・・ソビエト スホーイSu-24「フェンサー」 戦闘爆撃機、アフガンで爆弾落としまくり。
- Aardvarks・・・アメリカ ジェネラルダイナミックスF-111「アードバークス」 空軍・海軍共用で開発するも空軍のみの採用。FB-111戦略爆撃機もあった。現役なのはオーストラリア空軍のみ。可変翼戦闘機としてはF-14よりも前。
- Foxhound・・・ソビエト ミグMiG-31「フォックスハウンド」 MiG-25の改良型。今は目立たない。
- Raptor・・・アメリカ ロッキード・マーチンF/A-22「ラプター」 米空軍最強ステルス戦闘機。攻撃任務も加わり、F-22からF/A-22に。遠距離戦闘では最強だろう。最新の「フランカー」と格闘戦をしたらどうなのか、興味は尽きない。
- Strike Eagle・・・アメリカ マクダネル・ダグラスF-15E「ストライクイーグル」 一昔前までは世界最強戦闘機の名をほしいままにしたF-15「イーグル」制空戦闘機の戦闘爆撃機型。我が空自は制空戦闘機F-15J/DJ。サウスコリアが配備したF-15Kが戦闘爆撃機。
- Rapier・・・アメリカ ノースアメリカンXF-108「レイピア」 試作戦闘機。イギリスBAeの地対空ミサイルも。「レイピア」と言えばむしろこちらを示すことが多い。
- Wild Weasel・・・敵防空レーダーに対し、ARM(アンチレーダーミサイル)で攻撃するのがSEAD。この任務に当てる機体を「ワイルドウィーゼル」と称する。初代のノースアメリカンF-100「スーパーセイバー」から現行GD・F-16CJまで。三沢基地に配備されているF-16の垂直尾翼に記されているWWこそが「ワイルドウィーゼル」の証明だ。
- Specter・・・ アメリカ ロッキードAC-130「スペクター」 輸送機C-130「ハーキュリーズ」に機関銃やら機関砲やら野砲と大量の弾薬を搭載して地上を掃射する地上攻撃機。「ガンシップ」とも。
- Flogger・・・ソビエト ミグMiG-23/27「フロッガー」 ソビエトの実用可変翼戦闘機。ソ連のライギャーではないぞ。
- Flanker・・・ソビエト スホーイSu-27「フランカー」 近接格闘性能の飽くなき追求、空中を浮遊するような失速機動が有名。その機動に魅せられた航空ファンも多い。格闘戦なら最強か。Su-27以外に30、32、34、35、37等派生型多数あり。
- Harrier・・・イギリス ホーカー・シドレー「ハリアー」 初の実用VTOL(垂直離着陸)機。フォークランドでその能力を証明。AV-8はアメリカ製。スペイン名は「マタドール」だ。
- Foxbat・・・ソビエト ミグMiG-25「フォックスバット」 ベレンコ中尉の操縦で函館空港に強行着陸。空自の防空システムを大幅に変えさせた名機。速いだけの直線バカとも言う。偵察機型はMiG-25R。
- Nighthawk・・・アメリカ ロッキードF-117「ナイトホーク」 初代ステルス戦闘機。とはいうものの実は爆撃機だ。これで格闘戦はできまい。
- Black Lady・・・(仮)アメリカ ロッキードU-2「ドラゴンレディ」 高々度偵察機「ドラゴンレディ」のことか?CIAのスパイ任務含む。ゲーリー・パワーズさんが有名。「ブラックレディ」って検索してもセーラームーンしか出てこんぞ。追加調査してみる。
- Black Bird・・・アメリカ ロッキードSR-71「ブラックバード」 最高速度マッハ3以上の戦略偵察機。
- Blitz・・・ドイツ第三帝国 アラドAr234「ブリッツ」 第二次欧州大戦末期のジェット爆撃機。当初は偵察機だったような。
- Bullup・・・アメリカ マーチンAGM-12「ブルパップ」 空対地ミサイルであれば「Bullpup」が正解だと思うが・・・
- Sky Flash・・・イギリス BAe「スカイフラッシュ」 AIM-7「スパロー」空対空ミサイルをBAeが改良した。
- Hellfire・・・アメリカ ロックウェルAGM-114「ヘルファイア」 対戦車ヘリに搭載する空対地ミサイル。AH-64「アパッチ」が有名。
- Amos・・・ ソビエト AA-9「エイモス」 ソビエトではR-33と呼ぶ空対空ミサイル。MiG-31に搭載。
- Sparrow・・・アメリカ レイセオンAIM-7「スパロー」 中距離空対空ミサイル。AIM-9「サイドワインダー」とセットで。
- Krypton・・・ソビエト AS-17「クリプトン」 長距離対レーダーミサイル。ソビエト名はKh-31。ターゲットは早期警戒管制機(AWACS)。
- Kingbolt・・・ソビエト AS-13「キングボルト」 こちらは空対地ミサイル。ソビエト名Kh-59。
- Tauras・・・ドイツ KEPD350「タウラス」 空中発射巡航ミサイル。「トマホーク」みたいな感じ。トーラスで検索するとガンダム系、タウラスなら聖闘士星矢ネタばっかり。こんなもん誰も知らんって。
- Python・・・イスラエル ラファエル「パイソン」 空対空ミサイル。今は「パイソン5」まである。コルト・パイソン357マグナムの方が有名。
- Badger・・・ソビエト ツポレフTu-16「バジャー」 旧式爆撃機。中共の爆撃機「轟炸6」の元ネタ。こんなもの、ソビエトではとっくの昔に引退だ。
- Hind・・・ソビエト ミルMi-24「ハインド」 攻撃ヘリコプターだ。アフガンで落とされまくる。
小火器(ピストル類)は省略した。 国、メーカー、型式、名称の順で列挙、基本的には初飛行時の状況だ。航空機産業は合併等が多くて複雑なのが困ってしまう。だからメーカー名は記憶違いも存在すると思うがご了承いただきたい。ソビエト機の「フェンサー」やら「フランカー」、AA-9「エイモス」等はNATOコードネームで、当時ソビエトがそう言った名称で呼んでいた訳ではない。イギリスは型式を用いていない。
T.DバトラーシリーズがSTEEZに変わったので追加だ。結構ラインナップ減ったぞ、ヤバいんちゃう?
- STRATOFORTRESS・・・アメリカ ボーイングB-52「ストラトフォートレス」 ベトナム戦争当時からの戦略爆撃機。老兵は死なず。
- GRAY GHOST・・・アメリカ ノースロップ・グラマンYF-23「グレイゴースト」 F-22「ラプター」との競作で負けて、試作のみに終わる。YF-23の方が近未来の戦闘機を感じさせるのだが。
HEARTLAND-Z
- 疾風・・・帝国陸軍 中島飛行機・キ-84四式戦闘機「疾風」 大東亜決戦機。唯一現存する機体が鹿児島・知覧にある。中島飛行機は富士重工(スバル)の前身。アメリカの調査で叩き出した時速689キロは熱心なスバルファンの間では、スバルの持つ技術の優秀性を示す材料としてしばしば用いられる。
磯竿
- 紫電・・・帝国海軍 川西航空機・N1K1-J局地戦闘機「紫電」 ご存じだろう「紫電改」の、前の機体。残念ながら弟より地味。川西は今の新明和、当時より飛行艇が有名。
- 飛竜・・・帝国陸軍 三菱・キ-67四式重爆撃機「飛龍」 操縦性や信頼性の高さから帝国陸海軍爆撃機の最高傑作と評される。海軍名を「靖国」とも。ダイワの磯竿のブランド名としてはメチャクチャ古いぞ。
船竿
- バイパー・・・アメリカ ベルAH-1Z「バイパー」 陸自も装備しているAH-1「コブラ」シリーズの最新版。
ソルトロッド
- Seahawk・・・アメリカ シコルスキーSH-60「シーホーク」 汎用ヘリコプターUH-60「ブラックホーク」の海軍型。海自も装備。
- Pacific Phantom・・・アメリカ マクダネル・ダグラスF-4「ファントムII」 ベトナム戦争から現代まで、西側諸国のベストセラー戦闘機。整備性最悪。
- MT SHOOTING STAR・・・アメリカ ロッキードP-80「シューティングスター」 アメリカ初の実用ジェット戦闘機。朝鮮戦争ではMiG-15相手に分が悪かったが、複座練習機T-33としては超ロングセラーだ。こっちでも紹介してるけどね。
落とし込み・イカダ竿
- ブラックジャックスナイパー・・・ソビエト ツポレフTu-160「ブラックジャック」 ソビエト最強の戦略爆撃機。かつて中島飛行機が米本土直接攻撃用に構想した爆撃機「富嶽」の現代版か。
渓流竿
- ZERO・・・帝国海軍 三菱・A6M零式艦上戦闘機 この世に日本という国が存在する限り、戦艦大和と共に語り継がれるだろう。零戦以外にも零式輸送機や零式観測機、零式水上偵察機、零式小型水上偵察機もあわせてZERO。
へら竿
- 飛燕峰・・・帝国陸軍 川崎航空機・キ-61三式戦闘機「飛燕」 男の単車Kawasakiはエンジンに泣く。ハ-140ではなく、DB605だったなら・・・。四式戦より1000m高い高度での時速685キロをなぜ評価しない、カワサキ乗り達よ。あと、関東豪学連・三面拳唯一の陸軍機。他の二人は海軍機だ。
トラウトロッド
- Phantom-TR・・・前述のMD「ファントムII」
注・帝国陸軍の「疾風」や「飛燕」は国民向けの愛称、帝国海軍の「紫電」は制式名称だ。零戦の頃はまだこういった命名規則がなく、採用年と用途で命名していた。
現行商品だけでもこれだけあるのだ。昔の商品を含めると、それこそ膨大な数になる。
と思ったけど、パーツ検索システムを閲覧したら意外と少なかったので残念。帝国海軍艦艇も含めようかな。
磯上物竿
ルアーロッド
- TDトルネード・・・パナビア「トーネード」 イギリス、西ドイツ、イタリア共同開発。戦闘攻撃型、防空型、偵察型等がある多目的可変翼戦闘機。
- TD-S・ZERO・・・前述・零戦
渓流竿
- 深山・・・帝国海軍 中島飛行機・G5N十三試陸上攻撃機「深山」 ボーイングB-29並の機体規模を持つ四発陸上攻撃機も性能不足で開発打ち切り、輸送機として使用。
- 連山・・・帝国海軍 中島飛行機・G8N十八試陸上攻撃機「連山」 「深山」に次ぐ四発陸攻だが、戦局の悪化に伴い残念ながら打ち切り。
注・帝国海軍では急降下爆撃可能な機体を「爆撃機」、急降下爆撃ではなく水平爆撃する機体を「攻撃機」と呼称していた。「攻撃機」の任務には魚雷による艦艇攻撃を含む。
へら竿
- 覇璃亜 硬式・・・前述「ハリアー」
- 二天粋 月光・・・帝国海軍 中島飛行機・J1N1-S夜間戦闘機「月光」 B-29に対する夜間迎撃で名を馳せる。また、三面拳の最強の男。いつの間にか盲目になってたけど、それならば夜戦「月光」の名は相応しい。
他メーカー編。ダイワと違って、意図的に飛行機の名前を採用したワケではない場合が多いと思う。
シマノ
- Scorpion・・・アメリカ ノースロップF-89「スコーピオン」 1950年代の全天候迎撃機。要するにソ連の爆撃機殺し。
ABU Garcia
- Hornet・・・アメリカ マクダネル・ダグラスF/A-18「ホーネット」 今の米海軍主力艦載機はF/A-18E(F)スーパーホーネット。一昔前、空自FS-Xのベース機候補に挙がったことも。そういえばF-4EJ改の後継機種候補でもある。スパホとF-2を比較したら何かおかしいぞ。
Penn
- Sabre・・・アメリカ ノースアメリカンF-86「セイバー」 朝鮮戦争でのMIG-15「ファゴット」との死闘が有名。初代ブルーインパルスの使用機。一般的に「ハチロク」といえばAE86カローラ・レビン/スプリンター・トレノのことだが、航空機ファンにとっての「ハチロク」はF-86Fで決まりらしい。
ウイップラッシュファクトリー
注・すっかり忘れてた、ライギャーのスタンダードアイテム・GUNGUNを。しかし、異端を標榜するヒトをスタンダード扱いするとは殺されそう。話は変わるが、「GUN」は「ぐん」ってタイプするけど、そこから「バリバリ伝説」を連想した管理人はやはり年寄りか?
ルアーショップおおの
- WBM 710BLITZ・・・前述・アラドAr234「ブリッツ」
注・またライギャーアイテム忘れてた。WBMって2番以降のガイド径が8で始まるみたいだけど、WBM使いの人ってハワイアンフックはどうしているんでしょう・・・無理矢理通しているのかな?
ノビーズ・ブルー
- THUNDER BOLT・・・アメリカ リパブリックP-47「サンダーボルト」 第二次欧州大戦後半の重戦闘機。太平洋戦線でも飛んでた。2代目は湾岸戦争時の戦車殺し、フェアチャイルドA-10「サンダーボルトII」だ。
注・世間から隔離されているので、ノビーズ・ブルーのサンダーボルトって最近まで知らなかったのだが、北海道生まれのライギョ竿だって。日本語では「雷電」だから誰かと一緒のネーミングセンスやね。三面拳も揃ったことだし。
エバーグリーンインターナショナル
- Tempest・・・イギリス ホーカー「テンペスト」 これも第二次欧州大戦後半の重戦闘機「タイフーン」の改良型。
- SpitFire・・・イギリス スーパーマリン「スピットファイア」 第二次欧州大戦全期間でイギリスの主力であり続けた戦闘機。祖国の興亡を一身に担ったのは、他にはドイツのメッサーシュミットBf109と我が零戦だけだろう。
- Stallion・・・アメリカ シコルスキーCH-53「スーパースタリオン」 ごっつい輸送ヘリコプター。海自は掃海型MH-53Eを装備。
- Cobra・・・アメリカ ベルAH-1「コブラ」 対戦車ヘリコプター
メガバス
- Griffon・・・イギリス ロールス・ロイス「グリフォン」 スピットファイア後期型のエンジン。
- 飛燕・・・前述
- Tomahawk・・・アメリカ レイセオンBGM-109「トマホーク」 巡航ミサイルといえばコレ。湾岸戦争で脚光を浴びるハイテク兵器の代表?水上艦艇もしくは潜水艦から発射するので航空機関連からは外れるが、あまりにも寂しいから。
- Destroyer・・・アメリカ ダグラスB-66「デストロイヤー」 ベトナム戦争当時の軽爆撃機。目立たないまま退役。あと、ビーチクラフトXA-38試作攻撃機も一時「デストロイヤー」を名乗ってた。
デプス
- SIDEWINDER・・・アメリカ レイセオンAIM-9「サイドワインダー」 短距離空対空ミサイル。これこそ空対空ミサイルの代表格。空自もAIM-9L(ナイン・エル)を装備。今は国産AAM-3だ。
(2007/9/3・ダイワMTシューティングスターを追加)
もどる