ファントムという言葉の意味が幻ならば、このリールこそ「Phantom of the phantom」と言うに相応しい・・・
幻の左ハンドルベイト第1弾!
これ、逆像ちゃうからな
今回のかわいいあの娘はダイワのプロキャスターPR10GL、PMA33SLシリーズに続くダイワの左ハンドルベイトのセカンドモデルで、ファントムゼロGS-10ACに相当する輸出仕様だね。ただ、輸出仕様はファントムゼロから重要な変更点があって、PMA35SL編でもコメントしてるけど、
ゼロフリクションレベルワインドじゃない・・・
チタンコートラインガードはファントムトーナメントSSだよ
でも、中身が違うからゼロにはできへんかってん
ファントムゼロがゼロなのはもちろんゼロレベルワインドだからゼロなのであって、ゼロじゃないファントムゼロ、などどちょっとややこしいのが輸出仕様なのだったりする。そしてGSは当時のダイワのグレードとしては廉価版だから、ファントムトーナメントSSに比べるとパフォーマンスに劣るのは仕方のない事だろう。相手はダイワのハイエンドモデル、トーナメントだもん。でもこの時代だから「左ハンドルがあるだけマシ!」ってことでいいよね。
このリール、管理人は「Phantom of the phantom」などと称しているけど、わかりやすく言えば、
幻のファントム、そして、幻の左ハンドルベイトってことやねんで
左ハンドルのファントムと言えばPMA33SLシリーズ、ってのがこの世界の一般常識(どの世界?)なのだけど、PMA33系は実のところミリオネアサイズだから今の基準からするとちょっと大きくて、ラインキャパが必要なかったり軽いルアーを運用する場合だとちょっと大げさに思うのだ。でもPR10GLは元祖超軽量ベイトリールであるPT-10Zの系統で、スプールサイズも34ミリだからそのあたりの運用だとPMA33系よりも都合がいい、というのが経験上のお話しだ。そして数多くの左ハンドルベイトのラインナップを誇る管理人が「Phantom of the phantom」と言うだけの事はあり、激レアなんて甘っちょろい表現どころの問題じゃなくって日本どころか海外でもほとんど見かけることがない、本当にファントムの意味通りで幻の存在だったりする。興味があるのならGoogleでもYahoo!でも何でもいいから検索してみれば、本当にその情報量の少なさに愕然、ちゅーか思わず大爆笑することだろう。管理人はそんな「Phantom of the phantom」を4年ほど前にどうにかして入手したのだけど、画像を見てわかるかも知れないが、
残念ながらこれは完全ジャンク品・・・
実は、フレームも逝んでるねんなぁ・・・
せっかく仕入れてもジャンクだと意味がないので、これもジャンクのファントムトーナメントSS-10ACの輸出仕様を仕入れてきて、「何とかカッコだけは」レベルの修復を行ったのがつい最近のお話しで、管理人の大好きな、長期間にわたる放置プレイの象徴でもある。
それにしてもPMA33やPR10GL、PT33SHやらミリオネアVなんかを見て管理人はいつも思うのだけど、
ファントムとミリオネア、プロキャスターの線引きをどうにかしてくれ!
ファントムシリーズって追っかければ追っかけるほど意味不明で、輸出仕様がそのままのプロキャスターの名前で国内販売されていたり、同じスプールサイズのリールがファントムだったりミリオネアだったり、輸出仕様のプロキャスターでもほぼ同じモデルが違う名前で販売されていたりと、本当にワケがわからん様になってくる。その点バンタムってすっごく簡単で、マグブレーキ時代までは国内仕様も海外仕様も変わらないから。こんなところもバンタムファンよりもファントムマニアの方が少ない要因なのかも知れないね。
そんなこんなで色々といわくつきの「Phantom of the phantom」だけど、幻は幻のままにしておいた方が良かった、今はそんな気がして仕方がない。ダイワのパーツ検索システムを眺めると本当に収拾がつかなくなる・・・(2011/4/17更新)