管理人にしては珍しく、「ビルドの後始末」なんてタイトルを付けているのだが、要するに、本番前のテスト釣行編なのだ。なんで今回だけやねん?今までそんなのアップしてないやん??自作印籠継ぎの竿をいきなり離島遠征に持って行き、失敗して泣きを見るのがめっちゃイヤ、という当たり前の発想も確かにあるのだが、

テスト釣行で珍しくサカナが釣れたからだったりする・・・

釣れないのにテスト釣行編!なんてアップしても仕方がないだろう。そんなの、テストの意味ないし。ファイナルダムンは釣果報告しないコトを旨としており、この2007年は本編中にサカナの気配は全くない、画像をアップすらしてないのだけど、超弩級のヘタレでも何かの拍子でサカナを釣ることだってあるのだから、たまには釣果報告するのもいいかも知れない。それでは本題に移ろう。


ビルドした竿のテストとなると、通常であれば「実戦も兼ねて」ってカタチになるのだが、この「橘花・蛇頭殺」の場合はそんな単純ではない。対象魚はコウタイだから、少なくとも海部郡には存在しないだろう。一説によると、管理人の生まれ故郷である大阪に生息しているらしいけど、ホンマかいな?なので、別のサカナを狙ってその代わりをすることになる。サイズや確実性を考慮、あとは超弩級のヘタレである管理人のウデと相談するのだが、

  1. 管理釣り場でトラウト狙い・・・サイズや確実性は合格だけど、そんなベロベロの竿じゃない
  2. 海部郡でカムルチィ狙い・・・これはマジでヤバいぞ(笑)
  3. 海部郡でナマズ狙い・・・これもちょっとヤバそう
  4. 海部郡でバス狙い・・・ところで、バスっておるのん?
  5. 海部郡でコイ狙い・・・カムルチィより確実だけど、巨ゴイの突進に耐えれそうにない
  6. 温排水でメッキ狙い・・・時期早すぎるし、バクチみたいなものだから

色々考察したけど、全部却下なのである。特に2番目や5番目はこんな恐ろしい結果になりそうだ。

ソルティガブラスト
これは100%ありえんぞ(笑)

ソルティガブラスト&PE6号を使わざるを得ないのかな?こんなの、テストにならないのは当たり前。オープンだから、ラインクラスは落としてもいいけど・・・

それじゃぁどうする?うーん・・・

知多半島でバス狙い!

こんなオプションがあった。現在、管理人は「ヒシ池探して知多半島・サーチアンドデストロイ作戦!」なんてのを実行中なのだが、徹底的に索敵していると、バスの姿が確認される野池、ってのに出くわすことがある。であれば、セコ釣りなんかだとヘタレでもどうにかなりそうな気がする。コウタイ狙いもセコ釣りの予定だから練習にもなるだろう。でも、これには問題があって、オカッパリだと竿が5フィートしかないので短すぎるのだ。そんなの考えなくてもわかるだろう。だけど、竿が短いことの対策としては、

フローターでバスを狙おう!

これなら問題ない、と言うか、5フィートクラスの竿だと逆に都合がいいに決まってる。なので、これで決定だね!

話は変わるが、管理人はフローターではバス釣りをしたことがない。でも、フローターは持っている。おかしなことばっかりする管理人、フローターで釣ったサカナを紹介するけど、

とにかく通常の発想ではありえんサカナばっかりなのである。やっぱ、変態かな?

それじゃぁ、ターゲットも決まったことだし、「橘花・蛇頭殺」試験飛行といってみよう!


2007年8月26日は快晴、残暑の厳しい、バス釣りにとっても厳しい天候だと思われる。本気でバスを狙うのは何年ぶりだろうか?ちょっと記憶にない、相当昔なのだろう。海部郡からクルマで1時間ほど走らせて、目的の池に到着する。釣り人は誰もいない。貸し切りってコトだね。もしかして、いい感じなのかも知れない。

早速、準備に取りかかる。フローターってこれがめんどくさいねんけどなぁ・・・、なんて愚痴はやめておこう。灼熱の中、フットポンプで空気入れだ。電動ポンプをお買い上げする余裕はない。使用頻度が低すぎてもったいないからね。

・・・・・・

結構、時間がかかったが、ようやく完了、ウェーダーを履いていよいよ試験飛行への第一歩を踏み出そうとする管理人、でも、何か忘れてたぞ?

「あっ!クルマのロックしてないー!!」

もう一回上陸やん・・・

気を取り直して、改めて出航だ。この池は一部分が護岸なのだが、あとは全てがブッシュや林なので、オカッパリだと本当に護岸付近しか攻めることができない。なので、フローターだと結構いい感じになると思う。それでは、どこから攻めよう?うーん、時計回りにオーバーハングやらアシ際を攻めていくことにしよう。

昨夜に部屋中を探しして確保した、ゲーリーヤマモト2インチグラブに適当な重さのジグヘッドをセットする。

「ジグヘッドなんか、去年の石垣島以来やなぁ・・・」

ちなみにリールに巻く糸、これはブッシュを考慮して、ナイロンやフロロじゃなくてバークレーのファイヤーライン1.2号、16ポンドだ。「クリスタル」って半透明の新製品らしいが、どこから見ても半透明、なんかじゃなくて「白いファイヤーライン」としか思えない、これも誇大広告丸出し?

それでは第一投、竿の調子を確かめたかったから池の真ん中めがけて思いっきりブン投げた。ジグヘッドだからそんなに飛ばない。まぁ、何回か投げてみて竿の調子をチェックする・・・

「スピニングやったらこれでもいいけど、ベイトやと硬くて飛ばせんなぁ・・・」

当たり前だけど、ティップを詰めているので結構硬いのである。バス釣りの兄ちゃん風に言えば「パワーフィネス」って感じの竿なのかな?いや、中弾性カーボンブランクやアルコナイトガイドだし、さらには掟破りの自作2ピースだから、たぶん笑われると思うぞ。やっぱ、高弾性のハイスペックロッドじゃないとね!

それでは、障害物周りを狙おう。まずはオーバーハングだ。うりゃ!

・・・・・・

ギリギリには着水しないのである。恐らく、管理人が離れすぎているからだと思う。フローターって、ポイントからどれだけの距離を置けばいいのかな?今だと10mは離れているからもう少し近づいて投げよう・・・

しばらく投げているがサカナの反応はない。たまに何かを感じるが、それはジグヘッドが水中の枝か何かに当たっているからだろう。でも、この手の釣りが苦手な管理人、ついつい合わせてみたりするのだが、何も釣れないのは言うまでもない。「感度編」で勉強し直しだ・・・。そんなこんなで移動しては投げ、投げては移動を繰り返しながら、オーバーハングからアシに狙いを変えていく。すると・・・

「あん?糸動いてるやんけ?」

「うりゃ!」

・・・・・・

うん、フッキング成功!竿の曲がり具合からはそんなには大きくないことが推測されるが、本日の初ヒットだ、慎重に取り込もう・・・

初ヒット
下アゴにフッキングしてるよねぇ・・・

いつもの通り、釣ったサカナの測定はしない人だから具体的寸法まで知らないが、せいぜい25センチあたりだろう。でもいい、本当に何年ぶりかのバスなのだから。でも、竿の調子としては、こんなの余裕、継ぎも全く異常はない、いや、これでイカれる様だとマジで処置がないぞ。

ところで、一匹釣った余裕なのか、

「なんか、セコ釣り、つまらん・・・」

なんて思うようになってきた。やっぱトップかなぁ?「フローター=トップ」なのは当たり前すぎるのかも知れないが、ちょっと悪さ?をしてみようと思い、ゲーリー2インチグラブからレーベル・ポップRに変更しよう。ただ、レギュラーサイズじゃなくて、メッキ用のタイニーポップRなのだ。管理人はベイトタックルでもお構いなしで投げてるけど、まぁ、スピニングだし、なんて軽い気持ちだね。

「ポコ、ポコ、ポコ・・・」

バス用のアクションは知らない。なので、メッキ用の連続ポッピングの遅いバージョンでテンポ良く?攻めていく。アシから次のオーバーハングに移動する前、何もない池のド真ん中で、

「パシュッ!」

アタックしてきたぞ!

「うりゃっ!」

フッキングも成功、一匹釣った余裕で適当に寄せてくる。サイズはさっきよりも小さいのだが、

ポップRで・・・
奥までがっつり!
外すのちょっと難儀したけど・・・

こんな小さいバスでも、ほぼ丸呑み状態なのである。恐るべし、タイニーポップR・・・

思い通りにトップでも釣れたので更にご機嫌な管理人、次にオーバーハングを狙うのだが、ギリギリ際に着水した場合はそれなりにサカナの反応があって、サイズはともかくとして、ポツリポツリと飽きがこないくらいには釣れるのだ。

「おかしいなぁ、ウチ、バス釣りってヘタレなハズやねんけどなぁ・・・」

何を今更再確認してるのかは知らないが、もうちょっと大きいサイズで竿を曲げてみたいなぁ、なんて思っていると・・・

「ポコーン!」

「ギューン!」

完全に向こう合わせ、それも、今までよりも結構大きそうなサカナやんけ!

ドラグは結構強い目で糸は出さずに、竿でタメて凌ぐ。印籠継ぎのテストも兼ねているから。

「これ、マジででかいんとちゃうのん・・・」

サカナが下に下にと突っ込んでくるのである。超ショートグリップだから片手だけで竿をコントロールする。結構きついなぁ。糸は切れないと思うけど、メッキポッパーだから針外れが心配だ・・・

そうこうしているうちに、ようやく水面に姿を出す。

「あー!ええサイズやん!!」

40アップ
リールは予定とは違うけど、ゴメンな・・・

紛れもない、40アップのいい感じのバス。このサイズのバスって、もしかして、今まで釣ったことないんと違うか?なんて情けない感想が頭に浮かぶのだが、

「糸出さんと竿で耐えれたんやから、印籠継ぎは問題ないぞー!」

本題はこっちの方だ。これでコンバットプルーブンも済んだし、遠征でも心配なく使えるだろう、なんて思いながらサカナはリリースだ、お疲れさん、おおきに!

「実験も済んだし、あとしばらく釣ってから帰ろう・・・」

それ以降もサイズは小さいながら、ボチボチ、って感じで楽しむことができた。ちなみに、こんなのだって・・・

10センチ!
めっちゃ小さいぞ!

ギルより小さい(笑)、10センチほどのベビーサイズ、こんなのでも釣れてしまうタイニーポップR、なんかなぁ・・・

結局、10〜40センチくらいのバスを8匹ほど釣って機嫌良く撤収したのであった。それも最初の1匹以外は全てトップなのだから、ご機嫌なのは当然だろう。超弩級のヘタレでも、場所が良かったら釣れるんだね!


それでは、今回の試験飛行の総括なのだが、

自作印籠継ぎ「ブランク2ピース化大作戦」は大成功!

という結論にしておく。

  1. フローターとはいえ40アップのバスに対して竿だけで凌げた
  2. 4時間ほど釣りをしていたけど、継ぎが弛んだりしなかった

こんなコメント付けなくても、結果は明白だと思うけど・・・

あと、摩耗による継ぎの弛みが想定される。ただ、使用頻度がそんなにない竿のはずだから、どうだろうか?それとも、フローター用バススピンなんてもっともらしい使い方してみる?

うーん、調子に乗ってフローターでバス釣りばっかりする様になったらどないしよ・・・(2007/8/29更新)

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