2007年も残りわずかとなったが、2006年末はキャバクラでお姉ちゃんとイチャついて午前様だった管理人、実は今年の年末も午前様だったのである。名古屋と言えば「錦3丁目」、おまえ、またキャバで豪遊したのか?いや、そうじゃなくて、今年は仕事で午前様でした。 12月は仕事で忙しい、これは予定通りだったけど、最終日ですら午前様だったのはちょっと想定外・・・。でも、得意の衝動買いをしようと思えば、やはり働いて稼がないとダメ、楽して儲ける能力なんてないのだから。そんなこんなで今年最後のファイナルダムン、「カバーブチ抜きバンブーライギョ竿」の続きをアップして締め括ることにしよう。
まず、完成品であるバンブーロッドからリールシートやらガイドを全て取り外して、ブランクだけにしてあげよう。ガイドはスレッドを切ればいい、これは簡単だから省略する。リールシートや金属フェルールはブランクに対して接着、更にピンで固定されているから、ピンを抜いてから接着剤を剥離させることになる。
赤丸がピン、これを引っこ抜いてあげよう
ピンは抜くだけだからいいけど、接着剤の剥離はどうすればいい?
左上は「ベリ銅ハワイアン」、同時進行してたのだったりする・・・
ドライヤーで加熱すればいいのだけど、ちょっとはマトモな道具があるので使ってあげよう。これは工業用のドライヤー、ヒートガン、ってヤツ。ドライヤーとの大きな違い、それは最高温度が600℃に達するらしい。家庭用のドライヤーがどの程度まで温度上昇するのかは知らないが、そこまで上昇する?なので、これで髪を乾かそうとすると「アフロくん」になること請け合いだからやめておこう。
左上は「ステン線ハワイアン」、色々試してたのだったりする・・・
加熱時の注意事項、それは、最高温度で一気に加熱すると確実にブランクがやられてしまうだろう。何せ竹だもん。なので、徐々に加熱していきながら接着具合の状況確認をすることだ。当たり前すぎるよね。
で、リールシートを外すとこんなの・・・
こんなの、ってどうでもいいか・・・
次はブランクからウッドグリップを外してやる。大昔のウッドグリップだから、今の時代みたいにバットエンドまでブランクが貫通、ってコトは考えにくく、恐らく途中までしか突っ込んでいないだろう、との予測でウッドグリップを削ってやると・・・
この画像じゃぁ、わからん?
当初の予想通り、ちょっとしか突っ込んでなかった。ウッドだから強度的にもこれでいいのだろうね。元々はソルトロッドだから振り回す竿じゃないし。
次はフェルールを外す。フェルールも接着&ピンで固定だからやり方はリールシートと同じだ。ただ、ピンが判別しにくいケースもあるので注意しよう。ピンを抜かずにフェルールを外そうとすると泣きを見るから。
これも赤丸がピンだね
フェルールを外してみるとこんな感じ。
接着剤が変?
リールシートやフェルールが接着&ピンで固定なのは、大昔は強度のある接着剤、ってのがなかったからだと思う。実際に接合ががたついていたから。だが、現代は強力な接着剤が存在する。なので、ピンでアシストしてあげる必要はない、と判断している。
部品を全部外したブランクはこんなの。
だから長モン撮すのいややねん・・・
上がバットセクションで下がティップセクション。この画像では左側が直径が太い側になるが、これだとウッドグリップがあまり突っ込まれてないことがわかると思う。カサ上げには布切れを巻いていたし・・・。あと、気になるのがブランクのコンディションもそうだけど、スレッドが巻かれていた位置と露出したブランクの色目が違うことだ。スレッドを巻いてその上からコーティングしていたらしく紫外線の影響で変色している。これがコーティングを剥離した時にどうなるのか非常に気になるところだ。
次はそのコーティングを剥離してあげる。大昔だし、どうせそんなに強力な塗料を使ってるワケないだろうから、とりあえずでやってみよう。
無水エタノールは高くてもったいないから、燃料用アルコールでやってみる
コイツをウエスに染みこませて拭き取ればいい
赤線で仕切った真ん中がスレッド巻き部分で左がアルコールで拭いた部分、右はそのままだ
ちょっとわかりにくい?要は真ん中と左の色目を比較してもらいたいのだが、表面の塗料は全部剥がしたのにもかかわらず、どうやらシミになってしまっているのか?日焼けみたいなモノだね。これが水着のお姉ちゃんなら全然OKなのだけど、竿だからちょっとみっともない気がする。ならば・・・
地球にやさしい、って本気か?
今度は剥離剤で試してみよう。ただ、いきなり剥離剤を使ってブランクがやられてしまっては処置がない。なので、今回は使わない3ピースのミドルセクションで試してみることにする。
塗布してから30分程度放置プレイだ
ブランクは問題なさそうだけど・・・
剥離剤でもダメみたい。完全に変色してしまっている。やはり、竹の表皮が日焼けしたんだろうね。それじゃぁ今度は・・・
こんなん使ってええんか?
ならば削ってしまえ!って感じでオモチャの手カンナで試してみよう。
・・・・・・
「うーん、削れんなぁ・・・」
ゴリッ!
「あー!削りすぎたー!!」
・・・・・・
バンブーロッドビルダーの使う本気カンナじゃなくってオモチャだから?いや、管理人がヘタレだと思うぞ。生兵法はケガの元だからやめておこう。ペーパーで削ってもムリだったから。なので、日焼け跡はスレッド巻きやガイドセッティングで誤魔化すことにする。
結局、塗装剥がしはどうしたかと言うと、カッターナイフの背中でこそぎ取ったのであった。これが一番速かったし、地球にやさしい剥離剤は臭くて死にそうだったから。地球には優しいのかも知れんが、人には優しくないだろう。でも、竹の表皮を痛める?そんな細かいコトは気にしないでいい。言いだしたらキリがないからね。再塗装するのだから、どうせペーパー掛けするだろうし。
剥がし終わったブランクは撮影忘れなのでアップしない、イヤ、できないので次に行く。次はブランクの再塗装だが、その前に、フェルール部の加工をしておこう。旋盤で削ったフェルールをブランクに突っ込むからブランクを丸くしておく必要がある。元々が適当に丸くしているみたいなので旋盤でちゃんと加工してあげた。ただ、ブランク自体が曲がったり反ったりしているし、本当の意味で正しい六角棒じゃないからセンターが出ないけど、この辺も適当でいい。売り物じゃないから。もちろん曲がりや反りは適当でもいいから修正してあげてから削るんやぞ。
ピントがブランクに合ってない・・・
再塗装前にもう一つ、剥離したティップの貼り合わせ部分を処置してあげる必要がある。接着剤で貼り合わせ直す、もしくは切断してしまうのどちらかだ。簡単なのはもちろん切断、なので、当たり前のように切断してしまおう。
神経質になる必要はないからね
管理人、いい加減な人だから
ようやくブランクの再塗装までたどり着いたけど、実のところ重大な問題がある。ファイナルダムンでは何度もコメントを残しているけど、
管理人は塗装が大のニガ手なのだ!
フォント極大の太字やから、マジで発狂するくらい嫌いやねん・・・
だからと言って無塗装で済ませるのはムリっぽい。竹に対して何らかの保護皮膜が必要になる。で、バンブーロッドの塗装はこんなのがあるみたいだ。
これ以外にもスプレーを使う等あると思うが、今回は一番簡単と思われる、2番のドブ漬けを採用する。
クリヤーのウレタン塗料だね
竿の長さプラスアルファの塩ビ管に塗料をブチ込み、ブランクを突っ込んでやるだけ
つけ込んだら乾燥させる、これを数回繰り返せばいい
これだと管理人でも作業できるだろう。実質、何もしなくていいし。注意事項、それは、完全に乾燥させてからドブ漬けを繰り返すこと。乾燥していない状態で重ね塗りするとこんなコトになっちゃうのだ・・・
わかる?
画像が見にくそうだったから思いっきり拡大してみたけど、充分に乾ききっていない状態で重ね塗りすると、下の塗装皮膜がやられてヒビ割れしてしまう。こうなってしまったら塗装皮膜をはがしてもう一回やり直しだ。さすがの管理人でもこれは無視できない。だから塗装するのんイヤやねんって・・・
やはり、この寒い時期だと乾燥時間は充分見ておいた方がいいだろう。何せ1液性の塗料だからね。あと、管理人のビルドルームが冷暖房なし、屋外より寒い、ってのも大きいと思う。一応、電気ストーブがあったのでフルパワーで通電しておいたけど、電気ストーブって効率悪いからね。
そんなワケで相当な時間を放置プレイに費やした塗装済みブランクはこんな感じだ。
結構いい感じ?
でも、日焼け跡が・・・
見た目はいいだろう。結構ツヤツヤだし。だが、さすがは管理人、こんなのもあるのだが・・・
赤丸に注目?
予想通り?失敗してしまっているぞ(笑)。男の子だからこんなの気にしても仕方がない、なんて強気に出ておこう。どうせ他人様の竿じゃないんだし。これ以外にもホコリが数ヶ所ほど付着していたりしてるから、繰り返すようだけど、
管理人は塗装が大のニガ手なのだ!
自慢しても仕方ないよね・・・
そしたら「ブランク編」はこれで終わりにする。次は「リールシート編」か「金属フェルール編」の予定やから、年開けてからアップするよ。ほなら大阪に帰るわ!(2007/12/29更新)