アンダーラップのコーティングが終わったらガイドの取り付けだ。ガイドで注意する事項、まずはガイドの足の先端をヤスリで削る必要がある。削らないでそのままスレッド巻きをすると、スレッドが足の部分で段差を乗り越えたときにスキマが開いてしまう。別に実用上何ら問題はないとは思うが、カッコ悪いので手直ししたい。削る場合、エッジが立った状態だとスレッド巻きした時にエッジで切れてしまう。なめらかに削るのがポイントだ。小型の両頭グラインダーがあれば仕事は速いが慣れないと本当に使いにくい。両頭グラインダーは保有しているが、今回のコンセプトからは逸脱するのでもちろんのこと棒ヤスリを使う。あと、今回使用したMNSTトップガイドはスレッド巻きする足がついているので、順番は前後してしまったがこれも削っておこう。 昔のPSTやT-PSTトップなら足がないので大丈夫だ。また、ガイドの足は平らな面におくと微妙に浮いていることがよくあるのでラジオペンチか何かで平らに修正しておく。この時あまり変な力を加えて曲げるとリングが割れてしまうこともあるので注意しよう。セラミックは脆いからね。

削っていない
先端が厚いのがわかるだろう、実はGTスピニング用のMNSG40なので極端だ
ここをなめらかに削ってあげよう

ガイドの修正が終わったらブランクに仮止めする。位置はアンダーラップでしておいたピンストライプが目印だ。もちろんトップガイドに対して真っ直ぐに取り付けること。でもどうしてもわずかなズレが生じると思うので、どこまで妥協できるかだ。マスキングテープでブランクに固定してあげよう。

一列
ガイドが一列になるように微調整する
微妙にズレているような気もするが・・・

アロンアルファ
微調整がすんだら不慮の事故でガイドがずれないように瞬間接着剤で止めてしまう
少しだけでいいからね!

ガイド位置が決まればスレッドを巻こう。今回はトリプルラップなのでガイドのスレッドは2回巻くことになる。まずはダブルラップ。黒スレッドをベースに、メタリックブルーのスレッドを端にピンストライプとして巻く。

巻き始め
ピンストライプのスレッドと抜き糸をマスキングテープで止める
スレッドの巻き幅は前回紹介したチャートを使う

巻いている途中
ある程度巻いたらピンストライプ用の抜き糸は折り返す
テンションは切れる寸前まで思いっきりかけるのだ

ガイドの抜き糸
ガイドの足を巻いている途中でテープを外して抜き糸を巻き込む

ダブルラップ完成
巻き終わったら抜き糸で端末処理してダブルラップの完成
これでもええねんけどなぁ

すべてのガイドを巻き終わったら仕上げのトリプルラップだ。ただ、ダブルの後1回コーティングするのがいいのか、コーティングなしでそのままトリプルを巻いてしまうのが正しいのか、ちょっとわからない。コーティングで強度を持たせるのではなく、スレッド巻きの時点でガッチリ巻いているからコートしなくてもいいのかな?だから今回はそのまま巻く。スレッドはメタリックブルーだ。メタリック系のスレッドだと、あまりテンションがかけれないのでやはりダブルでのテンションが重要になる。

トリプル巻き
真ん中のピンストライプは市販竿だと本当にセンターだよね、でもウチは目印兼用だから・・・
ちょっとスキマがあいているが、プラスチックの丸棒でずらすようにコスれば全然OK
ただ、メタリック系のスレッドはコスりすぎるとやられてしまうので注意したい

あとはコーティングすれば完成、完成、完成、おめでとう、パチパチパチ♪(←メッチャ嬉しそう・・・)

完成したら現場でカムルチィを釣るだけ、いや、その前にテストが待っている。アルガマスターと比較テストだっ!(2006/4/9更新)

もどる