「ミキ、あのな、一つ聞いていい?」
「Gamくん、どうしたのっ?」
「ウチは『永遠の左ハンドルベイト使い』やんね?」
「えっ?」
「せやから、ウチは『永遠の左ハンドルベイト使い』・・・」
「って言うか、どうして今更そんなコト聞くのかなっ、って思って」
「昔からそうやけど、選択肢なぁ・・・、これ、めっちゃ悩ましいねんぞ」
「LEXA400の時にもコメントしてたねっ、左ハンドルは選択肢が少なくなる、って」
「多数派の右ハンドル使いのヒトはそのあたりって意識したことないんとちゃう?」
「やっぱ、ベイトリールは右ハンドルが基本だからかなっ」
「TD変態グリッピングレフトだけやな、基本から外れてるのって」
「Gamくんは右ハンドルって、どうしてもダメっ?」
「ウチはそこまで堕ちてないわ」
「それを言い切れるから『永遠の左ハンドルベイト使い』なんだねっ」
「カムルチィ狙うのにスピニングは使うぞ、ベイトフィネスじゃなくってライギョフィネスな」
「あははっ、それって全然永遠じゃないよね〜っ」
「・・・でもな、やっぱり選択肢が多いってのは正直言ってうらやましいし、堕ちたくもなるわ」
「じゃぁ、堕ちちゃえばいいじゃん」
「あかんなぁ・・・、バンタムマグキャスト使って30年になるんか?もう無理やぞ」
永遠ってこの娘のためにあると思う
ミキじゃないんだっ・・・
「右ハンドルは何度か試してみたんだねっ」
「スーパー胴付改PT35Cとかあるやんね、でもな、無理なもんは無理、って結論に達したなぁ・・・」
「右ハンドルの人が左で巻けないのと一緒・・・」
「そうそう、そんな感じなんかな?・・・そしたら今月のお題、とっととやるけど、これ、見てくれる?」
ギヤの歯一つ一つに注目してくれる?
すっごくちっちゃいんだね〜っ
「Gamくん、コレはギヤだけど・・・、リールのギヤでいいのっ?」
「うん、現行メタニウムのギヤで、シマノの新機軸、マイクロモジュールって聞いたことあると思うけど、それやねんな」
「リールじゃなくって、ギヤだけっ?」
「ウチの場合、メタに限らず最近のバスリールってラインキャパが全然足らんから本体は必要ないねんな」
「・・・昔のアンタレスはよく使ってたんだっけ」
「初代アンタレスのパワースプールってPE6号が70メートル巻けるから、この時期のカムルチィには常用してたけど、・・・さっきも言うたけど、現行アンタレスってラインキャパ足らんから買う気にならんのやね」
「でねっ、お話し、戻っちゃうけど、どうしてギヤなのっ?」
「マイクロモジュールに技術的な興味があったから」
「それだけっ?」
「他になにが必要?」
「・・・」
「マイクロモジュールのリールで、ライギョマンなら新型コンクエストの400番、って選択肢があるけど、ウチは触手伸びんかったなぁ・・・」
「Gamくん的には何かあるんだっ?」
「そもそもウチはライギョマンと違うもん」
「ぷぷぷっ」
「まぁ、高いだけやもんな、新型コンクエスト買うお金で他のいろんなことにリソース回せるし」
「・・・」
「4万円以上するリール買うよりも、1万円くらいの中古リール4コ買った方がネタにはなるやんね」
「Gamくんって、そのあたりの考え方っ、昔とは結構変わったねっ」
「そうやなぁ・・・、ハイエンドの釣り具ってな、外から見てるとサカナ釣るための道具、って言うより、人間釣るための道具って気がして仕方がなかったもん」
「そこまで必要がない、みたいなっ」
「だけど一刀両断に切って捨てるのはウチのやることじゃないよね、技術論が絡んでくるやん」
「じゃぁ、このギヤもいろんなコト、考えてるんだねっ」
「エトセトラシリーズやるぞ」
「あっ、また、するんだっ・・・」
「今度は『歯車についてのエトセトラ』やな」
「それで、いつもみたいに放置しちゃうんだねっ」
「・・・」
「まっ、でもっ、Gamくんも色々忙しいから、仕方がないかなっ」
「・・・」
(2015年4月29日更新)