「ミキ、もう年超すんやなぁ・・・」
「うんっ、そうだねっ」
「今年、どうやった?」
「ミキのコトっ?」
「うん」
「そうだね〜っ、・・・まぁ、Gamくんが帰ってきたからっ、なんかっ、それでいい、みたいな感じだよっ」
「・・・」
「ちょっと〜っ、何か言ってよね〜っ」
「・・・」
「まっ、いつものコトだからっ、・・・じゃぁ、Gamくんはどうだったのっ?」
「ウチか?」
「他に誰か居るっ?」
「いや・・・」
「・・・」
「そうやなぁ・・・、あんまり釣りに行ってないのは例によってやな」
「そうだよねっ、サカナ釣りのお話しって、聞かなかったもんねっ、それにっ、ファイナルダムンも夏までは更新してたけど、またっ、放置してるし・・・」
「いつものことやん、放置プレイって」
「でもっ、『まぁ、放置プレイせーへん様に気ィつけるわ』って言ってたの、Gamくんだよっ」
「そんなん言うてた?」
「ほらっ、『ケミカルについてのエトセトラ』で言ってたじゃんっ」
「あっ・・・」
「思い出したかなっ?」
「『ケミカル編』なぁ・・・、今な、潤滑油を大量仕入れしてる最中やわ」
「そうなんだっ」
「低粘度の潤滑油、ってことでVG32以下を目安に目下増殖中、ってとこやね」
「じゃぁ、来年早々には続きをアップする、みたいなっ?」
「そうやね、まぁ、マニアックに行けば選択肢はほぼ確定してるけど、なんとかして簡単に入手できる銘柄で、かつ、ある程度の物性が判明してる潤滑油を色々物色してる、ファイナルダムンは『誰にでもできる手段を提供する』ってのも一つのウリやからな」
「うんっ、そうなんだよね〜っ」
「でもな、口で言うのは簡単やけど、その労力とコストを考えると割に合わんのやけどな・・・」
「・・・」
「考えて見ろや、ウチ、商売でもないし、ボランティアとも違うし、スポンサーもないから100%身銭切ってるワケやん」
「・・・」
「そう考えるとアホ臭い、って思う時もある」
「でもっ、それでも色々なコトっ・・・」
「今のウチはサカナ釣りに関わる技術、・・・エンジニアリング、ってことやけど、それを習得することによってウチの技術者としてのスキルを向上させてる、みたいな感じ」
「・・・」
「平たく言えば、仕事のスキル向上目的でプライベートで英会話を勉強してる、ってところかな?」
「Gamくんって技術屋さんだからっ、英会話じゃなくってそっちの方向になるっ、みたいなっ・・・」
「そーゆーこと、なんやかんや言うてもウチは社会人やん」
「・・・」
「まぁええわ、なんしか、『ケミカル編』については放置プレイしてない、ネタ、ちゅーか潤滑油集めで日夜奔走してる、ってことで」
「じゃぁ、『オイル編』の続きっ、『グリス編』もやるんでしょっ?」
「グリースなぁ・・・、『巷の噂に対抗するぞ!』みたいな感じで行こか?」
「それってっ?」
「ミキ、ネタバラしはあかんぞ」
「あっ、そうだったねっ」
「前にも言うたけど、釣り具業界によくある欺瞞とハッタリやな、それに惑わされんようにするには正しい知識と情報が必要、でも一般人はそーゆーワケに行かんやんね」
「だって、そんなのって、フツーはわかんないじゃんっ」
「そこでやな、天使の大胆さと悪魔の繊細さを兼ねそろえたウチの出番やんけ」
「ぷぷぷっ」
「目から鱗みたいになること請け合いの『グリース編』に期待してほしい」
「ははっ、Gamくんのコトだからっ、なんだか凄そうだねっ」
「いや、そんなん冗談やわ」
「???」
「ウチ、そこまで詳しくない、あのな・・・、潤滑に関わる技術を『トライボロジー』って言うねんけど、その『トライボロジー』を極めたら楽勝でメシ喰っていける、ウチみたいな付け焼き刃のレベルとは違うんやぞ」
「・・・でもっ、それ言っちゃったら、なんにも言えない、ってコトじゃんっ」
「・・・」
「だからミキ、GamくんはGamくんの解釈で色々コメントしたらいいと思うの・・・」
「・・・それでええんか?」
「はははっ、全然大丈夫だってば〜っ」
「そうするか・・・、ちゅーか、そうするしかないんやけどな」
「そうそう、いつものGamくんでいいじゃんっ」
「いつもか・・・、まぁ、子供に激励されても、って気ィもするけど」
「あ〜っ!」
「おまえやんけ、いつものでいい、って言うたのって」
「それとコレとはお話しが違うよ〜っ!」
「ははは、ごめんごめん、そしたら今月号、ちゅーか、今年も終わりにするけど、例によっていつものんやるか?」
「それっ、年末の挨拶だねっ」
「そう、そしたらやなぁ・・・」
「みんなっ、良いお年をねっ♪」
「ちょっと待て、おまえが先に言うてどないするねん・・・」
「別にいいじゃんっ、・・・それとねっ、来年もよろしくねっ♪」
「・・・」
「るんっ♪」
(2011/12/31発行)