「きゅんっ♪」
「・・・なんや、それ」
「どうしてっ?」
「せやからやな、その『きゅんっ♪』って・・・」
「そんなのいいじゃんっ♪」
「意味わからんっちゅーねんなぁ・・・」
「っていうか、『月刊?ダムン??』やるのって、ホント、久しぶりだよねっ」
「ああ、はっきり言うけど、ウチ、暇なかってんな」
「実は、そうなんだよね〜っ」
「最近やなぁ、ちょっと余裕なんって」
「Gamくんっていろんなトコに出張したりするんだよねっ」
「こっち来てからなぁ、東日本のありとあらゆるエリアに出張してる、行ってないのは北海道と岩手くらいと違うかな?」
「なんか、ホント、大変そうだよねっ」
「まぁ、しゃーないわ・・・、そしたら『月刊』じゃなくって『東京ダムン!』な」
「あっ、ミキ、さっき『月刊?ダムン??』って言ったけど、『東京ダムン!』だっけ・・・」
「間隔空きすぎて忘れたか?」
「ぷぷっ」
「なに笑ってんねん、間違えてるのんおまえやんけ」
「Gamくん、まぁ、いいじゃんっ」
「・・・」
「え〜っと・・・」
「タイミング悪いぞ、ミキ?」
「う〜んっ・・・」
「いつもの切れがないなぁ、どうした?」
「だって、久しぶりだもんっ・・・」
「そうやなぁ・・・、そしたら続けよ、・・・これ、報告やねんけど、朗報って言うたらえーんかな?」
「・・・」
「今年中に名古屋に戻れることになったわ」
「そうそうっ、そうなんだよね〜っ♪」
「当初の予定通り1年間ってことやねん」
「でもなんかっ、すっごく長かった気がするよっ」
「まぁ、もうちょっとだけ、辛抱してほしい、そしたら後は煮るなり焼くなり好きにしてくれたらいいわ」
「う〜んとっ、じゃぁ・・・、Gamくん、食べちゃうよっ♪」
「食べるんっすか・・・」
「好きにしていいんでしょっ?」
「そしたらどうやって?まさか・・・」
「それはナイショだよっ♪、帰ってきてからのお楽しみだね〜っ♪♪」
「うーんっ、やっぱり帰るんやめとこ・・・」
「あ〜んっ、ダメだよ〜っ、もう、お部屋も決めちゃったんだしねっ♪」
「そうやねん、今度は海部郡じゃなくって名古屋市内やねんな」
「あれっ?でもっ、あそこって・・・」
「厳密に言えば名古屋市内っちゅーだけで、部屋の裏に溝があってやな・・・」
「ぷぷっ、またっ、溝なんだもんねっ」
「それは当たり前、ウチにはそれしか部屋探しのネタがない・・・、まぁ、なんしか溝が境目で溝超えたら海部郡やねん」
「ホント、Gamくんらしい、って言えばいいのかなっ」
「そんな感じ、居住の利便性よりもなぁ・・・、漢は黙ってカムルチィ、これに尽きるぞ」
「はははっ」
「あとは当然の如くビルドルーム、工作室やな」
「東京だと部屋が狭いから、大変だったでしょっ」
「ああ、しゃーないからダイニングキッチンに機械置いてた、『キッチン工作室』とか言うて無茶苦茶やってたからな」
「それっ、あり得ないよ〜っ」
「そんなん言うたって機械置くとこないやんけ、オーブントースターの代わりに電気炉や、温度だけはオーブンとしてはあり得んぐらい上がるからなぁ」
「ミキ、そんなのでお料理作りたくないっ・・・」
「ちゅーか、おまえ、ちょっとは料理美味くなったなぁ、感心するわ」
「だって、それはそうでしょっ、・・・Gamくんが帰ってくるの、待ってるんだからねっ」
「でもな、さすがに電気炉は使わんかったなぁ・・・」
「そんなの当たり前じゃんっ、Gamくんの電気炉って、中、狭いからお料理には使えないよっ」
「その代わり、900度まで温度上げれるぞ、でも、もっと温度上がるのん、ほしいなぁ・・・」
「そんなに高い温度は必要ないよっ」
「必要ないって言うてもやな、高速度鋼の熱処理条件は1300度やし、インコネルでも1000度必要やねんけど・・・」
「じゃぁ、買えばいいじゃんっ、電気炉」
「・・・いや、電気炉で温度上がるのんってめっちゃ高いし、それ以外にも溶接機もほしいし、旋盤とかフライスもちょっと大きいのがほしいねんけど」
「お金、持ってるんでしょっ、それくらいっ」
「『GT-R基金』は東京で使い果たしたわ」
「そんなにいっぱい使っちゃったっ・・・」
「いや、引っ越す前に『ぺけよん』と『DR-Z』でそれなりに使ってるやん、で、引っ越してからも色々入り用があるねんって」
「ふ〜んっ、そうなんだ〜っ」
「なんしか引っ越したらお金使うねんって」
「でねっ、東京でサカナ釣りって行ったのっ?」
「引っ越す前にコメントしたけど自発的には行ってない」
「そうだっけ・・・」
「会社の先輩のつきあいで、その人の家族同伴で一回だけ台場にセイゴ釣りに行った」
「台場ってお台場のコトっ?」
「上品に『お』なんか付けんもでいいやんか、江戸城防衛目的で砲台を設置したから台場やねんし、・・・でも砲台があったとこに侵入したワケ違うから地域としてのお台場で正解なんかなぁ」
「まぁ、お台場に釣りに行ったってコトでいいんじゃないっ、それでっ、釣れたのかなっ?」
「ウチはサカナ釣りしてない、特別コーチやから奥さんと娘さんの世話してた」
「じゃぁ・・・」
「エサ付けから針外し、絡んだ仕掛けの面倒まで全部ウチがやった」
「・・・」
「今まで何回か行ってたけど全然釣れへんかったり、釣れても1匹とかそんなんらしかったわ、それで特別コーチの要請があったねんな、そしたら合計で15匹くらい釣れて一家全員で喜んでた」
「へ〜っ、さっすがGamくんだね〜っ、じゃぁ、みんなも喜んでたんだし、良かったんだねっ」
「・・・」
「何かある、みたいなっ・・・」
「いや、素人さんにサカナ釣りの面白さを体感してもらおうとしたら釣れんと話しにならん、って思った」
「ふ〜んっ、でもなんか、ちょっと羨ましいな〜っ」
「なんで?」
「Gamくんのことだから、どうせ付きっきりだったんでしょっ?」
「そんな感じ」
「ミキはねっ、Gamくんの邪魔になる、って思うから一緒には・・・、だから、そういうのってっ・・・」
「・・・そしたら、名古屋に戻ったら、ちょっとは一緒に行ってみよか?」
「それっ、いいのっ?」
「ああ、かまへんぞ」
「きゃっ♪」
「その代わり、カムルチィのバス持ちさせるぞ」
「え〜っ!」
「もちろん手袋やわ、指に歯ァ喰い込んだら痛いし、逃がすサカナって素手でさわったらあかんからな」
「・・・」
「ははは、そんな顔するなって、・・・そしたら最初で最後の『東京ダムン!』終わりにしよか」
「うんっ、次は名古屋で『月刊?ダムン??』に戻るんだねっ」
「そーゆーこと、一年間更新してへんから死んだって思われてるかも知れんけど、ウチは『Punks not dead』なヒトやからな」
「ははっ、それも意味わかんないね〜っ」
「ウチ、休止中に色んなこと考えてたから楽しみにしててほしいねん」
「それじゃぁ、お楽しみにねっ♪」
(2010/10/24発行)