「なんか、最近、涼しいなぁ・・・」
「うんっ、まだ、8月なのにねっ・・・」
「ちゅーか、ずーっと天気悪いもんなぁ」
「Gamくん、去年って、もうちょっと暑かったよねっ?」
「そうやなぁ、去年の盆明けって灼熱地獄で死にそうやった記憶があるぞ」
「そうだったよねっ、・・・ところでGamくん、オリンピックやってたんだけど、知ってるっ?」
「へっ?」
「まさか、全然知らないとか・・・」
「いや、来年と違ったっけ?『大阪オリンピック』って?」
「ぷぷぷっ、『北京オリンピック』だよっ、ホントに冗談ばっかり言うんだからっ」
「何言うてんねん、いつも言うてるけどウチは本気で生きてるやんけ」
「それはそうだけど・・・」
「ほんなら、ウチの目ェ見てくれや、これがウソつくような目ェしてるか?」
「え〜っとねっ・・・、すっごくウソつきの目だよね〜っ♪」
「・・・」
「Gamくん、ホントに知らないのっ、オリンピック・・・」
「ははは、チャイナでやってたんは知ってるぞ」
「あ〜っ、やっぱミキの言った通り、ウソついてるじゃんっ」
「そう、ウチは大ウソつき・・・、それでな、大日本帝国ってメダルをどれくらい確保したん?」
「え〜っとっ、確か、金が9コだったと思うんだけどっ・・・」
「それって世間的には多いん?それとも少ないって評価なん?」
「う〜んっと、どうなのかなっ・・・」
「そしたら他のメダルはどないやったん?」
「どうだったっけ・・・」
「なんや、そんなんも知らんのか?」
「そこまで覚えてないよ〜っ、それにねっ、そんなコト言うGamくんも知らないじゃんっ」
「ウチが知らんのは当たり前、テレビないし、新聞も取ってないのにどないせぇっちゅーねん・・・、まぁええわ、ウチには関係ないし」
「でもねっ、日本の選手が頑張ってたんだよっ、応援しなかったのっ?」
「そら、我が帝国の代表やねんから頑張ってもらいたいのは当たり前やけど、こんな時だけ帝国国旗を振りかざしてもしゃあないやないか」
「それって何か変だよっ、普段は『大日本帝国万歳!』とか言ってるのにっ・・・」
「せやから、ウチみたいに普段からそう言えば済むだけの話し、あのな、ヒトの活躍を見て喜ぶのもええけど、今の自分って何ができるか、そっちの方が重要な気がするよ・・・」
「・・・」
「いや、実は盆休みに親の実家に行ってたんやけど、そこでテレビ見たわ」
「じゃぁ、ちょっとはオリンピックも見たんだねっ」
「柔道やってたのは見たぞ、最後やったから男女のスーパーヘビーやわ」
「確か、それってどっちもメダル取ったんだよっ」
「お姉ちゃんが銀で、ジャガイモみたいな頭の兄ちゃんが金やったのと違うか?」
「ぷぷぷっ、ジャガイモって・・・、でも、Gamくんの言うとおり金と銀だったよねっ」
「それでな、なんでウチが覚えてるか、・・・あの姉ちゃん、試合前に鼻ホジってたんや、それも顔面アップでテレビに映ってたぞ!」
「え〜っ、それって鼻をこすってただけじゃん・・・」
「親指が完全に鼻の穴に入っていました!それも1回ちゃうぞ、3回くらいホジってたんとちゃうかなぁ?」
「ホントに変なコトばっかり覚えてるんだねっ」
「ちゅーか、あのへんのお姉ちゃん連中ってめっちゃ怖そうやなぁ、こんなこと言うとウチなんか一瞬で殺されるぞ・・・」
「Gamくんは武道とかって・・・、どう考えてもやってなさそうだもんねっ」
「ああ、ウチは虚弱体質やもん、せやからウチの場合は『三八式歩兵銃』と『三十年式銃剣』が必要やわ」
「それって鉄砲でしょっ、そんなの反則じゃんっ」
「何言うてんねん、『銃剣突撃』は帝国軍人の魂!」
「・・・」
「なんや、めっちゃ不服そうやな?」
「そうじゃないけど・・・」
「帝国軍人の魂、ってのは100%冗談やけど、素手で立ち向かえるワケないやん」
「誰もそんなコトしないよっ」
「それもそうやな、ウチはミキの相手だけで精一杯やもん」
「それはGamくんじゃなくって、ミキのセリフだよ〜っ!」
「うーん、それも正解か・・・、そしたら話し変わるけど、表彰式の中継の時ってミキはどうしてた?」
「どうしてた、って意味がちょっとわかんないけどっ」
「いや、会場におったヒトって大人しくしてたのと違うか?」
「え〜っと・・・、それって、国歌を演奏する時だよねっ」
「まぁ、そうやな」
「あんまり意識してなかったけど・・・」
「おまえ、まさか、鼻ホジって国歌を聞いてたのと違うやろなぁ?」
「も〜っ!そんなコトするワケないでしょ〜っ!!」
「ほんなら、いつ鼻ホジるねん?絶対に処理せんといかんと思うけど」
「そんなの、どうだっていいじゃんっ・・・」
「ははは、あのな、誰も正座しろとは言わんけど、会場のヒトらが大人しくしてるのにはワケがあるねんから、次からはちょっとは考えてくれ」
「でもねっ、表彰式を見てる間はずっと大人しくしろ、ってコトだよねっ、それもちょっと・・・」
「別に全部そうしろ、ってワケじゃない、せめて自分の国の国歌が演奏されてる時くらいはお菓子食べたりお喋りするんじゃなくって、って感じかな?手始めやし」
「・・・」
「右翼みたいでイヤか?」
「Gamくんはそういうヒトだからそれでもいいけど、なんか・・・」
「ウチは右翼と違うっちゅーねん・・・、まぁええわ、そしたら今月号は終わりにするけど、せやけどなぁ、今月号ってこんなんと違うはずやねんけどなぁ・・・」
「じゃぁ、全然違うコト考えてたとかっ?」
「そう、『お題』ってなんやったっけ・・・、そうそう、『ナイフ』の話しする予定やってん」
「なんだか、危なそうなお話し・・・」
「いや、ライギョ釣りみたいなリリースする釣りじゃなくって、サカナをキープする、お持ち帰りする釣りの場合は釣ったサカナをシメる、即死させて血抜きするねんけど、そのときに『ナイフ』使うんやな」
「じゃぁ、Gamくんはそんな釣りをする時って、『ナイフ』は持って行くんだっ」
「そうやね、釣り具屋さんでもそれ用に『ナイフ』を売ってるから別に危ない話しじゃないねんけど、どうもなぁ、世間的にはさっきのミキみたいに『刃物イコール危ない』ってなるのがウチは気に食わん」
「だって、秋葉原の事件もあったんだよっ、あんなのってすっごく怖いじゃんっ」
「うーん、アキバなぁ・・・、そしたら、来月号はウチの使ってる『ナイフ』の紹介やらを交えて『刃物についてのエトセトラ?』ってことで、その辺を説明しよう」
「ふ〜んっ・・・」
「で、ウチのことやからフツーじゃないのは前もって言うとく、『やっぱりこいつはアホや!』って意見が大いに期待できると思うぞ」
「なんか、ホントに怪しそうだねっ」
「そうやね、そしたらめっちゃ怪しい来月号をお楽しみに!」
「うんっ、それじゃぁねっ♪」
(2008/8/29発行)