「あれっ?Gamくん・・・」
「ミキ、どないしたん?」
「今月も『月刊ダムン!』やっちゃうのっ?先月号で一応区切り、って言ってたけど・・・」
「あん?ウチ、そんなこと言うたっけ?」
「え〜っ、先月号ってそのお話しだったんだよ〜っ、Gamくんがそう言ってたんだから〜っ」
「・・・」
「Gamくん、それって本気で言ってるっ?」
「うん、そうやけど」
「全然覚えてない、とか・・・」
「最近なぁ、40歳が近づくにつれて記憶力って減退してくるねんぞ、自慢ちゃうけど、ミキくらいの年齢の頃は『極限記憶力』を誇ってたねんけどなぁ・・・」
「でもっ、今のGamくんって、ミキより記憶はいいはずだよっ、『あの時ミキがこんなん言うてた』とか、ミキが全然覚えてないコトも平気で覚えてるのにねっ・・・」
「ははは、それはウチが都合いいようなデタラメ言うてるねんって」
「え〜っ、そうだったの〜っ、そんなのひどいよ〜っ!」
「怒ってる、怒ってる、ええ感じやんけ、それは冗談、ちゃんと覚えてるぞ」
「ホントに意地悪なんだからねっ、それより先月号、見た方がいいんじゃないのっ?」
「そうするか・・・」
・・・・・・
「あっ・・・」
「ねっ、Gamくん、ちゃんと言ってるじゃん」
「これって、『一時の気の迷い』と違うか?」
「そうなのっ?」
「いや、でも、これでもええかなぁ・・・」
「結局、また、『そんなんウチの気分次第、適当やんけ!』とか言って済ますんじゃないのっ」
「ははは、それで正解やわ、そしたらその『月刊?ダムン??』やな」
「じゃぁ、今月のお題は何するのっ?」
「『変態デバイスドライバ』の補足やな」
「それじゃぁ、まだ、何かあったんだっ?」
「そうやねん、とりあえず、これを見てくれるか?」
また、テストしてたんだっ
雨やから釣り行かれへんもんなぁ・・・
「え〜っと・・・、これはプリンタのテストページ、『ALPS MD-1000』って書いてるから、GamくんのMDプリンタだよねっ」
「そうやねんけど、中身をちょっと見てほしいねん・・・」
「中身っ?」
「ほら、『プリンタ ドライバとポート設定の説明です』ってなってるやん、で、ポート名のところやけど何になってる?」
なんか、ちょっとゆがんでないっ?
写し方悪いねん・・・
「え〜っと、ポート、ポート・・・、そうだねっ、『USB001』ってなってるよねっ、・・・ってコトはUSBでもプリントできたんだっ?」
「そう、結果論やけど、『パラレルアダプター』は必要なかった、市販のUSB変換ケーブルでいけたんやね」
「へ〜っ、そうだったんだ〜っ」
「本編と同様で、『双方向サポート』のチェックは外さんとムリやった、せやから、挙動的にはパラレル接続の時と同じでステータスモニタは動かへんのやけど、プリント自体は『変態デバイスドライバ』で制御できてる」
「なんだか、ちょっともったいない、って感じだねっ」
「そうやなぁ・・・、先にUSB変換ケーブルで試すべきやったなぁ・・・」
「じゃぁねっ、これから使うとするじゃないっ、どっちにするのっ?」
「いや、それも含めて次のん見てくれる?」
色々やってたんだねっ
だから、雨やもんなぁ・・・
「これも、テストページだねっ」
「本編も含めてさっきのは『Windows Server 2008』やん、せやけどこれは『Windows 2000』からプリントしてる」
「・・・そうだねっ、ちゃんと『Windows 2000』ってなってるもんねっ」
「で、これもUSB変換ケーブルやねん」
Gamくん、紙っていっぱい使ったのっ?
MDプリンタは普通紙OKやし、インクジェットよりインク安いからコストはかからんけどなぁ
「ホントだっ、ポート名も『USB001』だよねっ、・・・それでねっ、Gamくん、このテストページって、ドライバのバージョンは『2.30』だけど、確か、USBはサポートしてない、って言ってたと思うんだけど、また、何かを書き換えたりしたのっ?」
「いや、これは『変態デバイスドライバ』と違って何も手を加えてない『バージョン2.30』で、これも『双方向サポート』のチェック外したらプリントできたんやね、『2000』の場合でもステータスモニタを無視したら『バージョン2.30』でUSB変換ケーブルが使える、ってのが結論になるわ」
「そうなんだ〜っ」
「うん、結局、パラレルとUSB変換のどっちでもいいやん、せやからなんかアホ臭くなった、ってのが今の状態やねん・・・」
「でもねっ、『Windows 2008』は、『バージョン2.32』じゃないとダメ、それも書き換えしないとダメなんでしょっ?だから、それはそれでいいと思うんだけどっ・・・」
「フツーは『2008』なんかあり得んって」
「じゃぁ、その『2008』って、そんなに変わったOSってコトなんだっ?」
「ほとんどのヒトは聞いたことがないと思う、『Vista』みたいな一般向けの『クライアントOS』じゃなくって『サーバーOS』やから、これも必要ないもん」
「・・・」
「そうやなぁ・・・、ちょっとおさらいしてみよか?」
「えっ?」
「いや、『マイクロソフト』のOSのおさらいやん、さっき言うた『サーバーOS』とか『クライアントOS』、『NT系』やら『9x系』って、ミキは理解できんのと違うか?」
「あのねっ、見た目は『Vista』も『2008』も変わんないじゃんっ、ミキ、てっきり同じだと思ってた・・・」
「ほんなら『Vista』はわかるんや?」
「うんっ、お友達のパソコンが『Vista』だったから、あと、ミキのは『XP』だし、Gamくんの前のパソコンは『2000』だったよねっ、だから、それくらいならわかるんだけど、それ以外はちょっと・・・」
「本編の『2008』はウチがわざと見た目を『Vista』にしてた、そしたら、ウチがパソコン使い始めた『Windows 95』以降でやってみるわ・・・」
9x系OS |
NT系クライアントOS |
NT系サーバーOS |
Windows 95 |
Windws NT 4.0 Workstation (NT4.0) |
Windws NT 4.0 Server (NT4.0) |
Windows 98(SE) |
||
Windows Me |
Windows 2000 Professional (NT5.0) |
Windows 2000 Server (NT5.0) |
- |
Windows XP (NT5.1) |
Windows Server 2003 (NT5.2) |
- |
Windows XP x64 Edition (NT5.2) |
Windows Server 2003 x64 Edition (NT5.2) |
- |
Windows Vista (NT6.0) |
Windows Server 2008 (NT6.0) |
「これって全部、Gamくんはパソコンにインストールしてたんだっ?」
「『Me』と『2003 x64』以外はインストールしたことあるわ、実際にそれで運用してるかは別問題やけど、で、9x系は今回は省いてNT系、フツーのパソコンは『クライアントOS』、『XP』とか『Vista』がそれに該当するよね」
「じゃぁ、『サーバーOS』ってどんな使われ方なのっ?」
「それこそサーバーやん、『ファイルサーバー』やら『Webサーバー』とか家庭用じゃなくって業務用やねん、要するに遊びでネットーサーフィンしてみたり、仕事でも『エクセル』やら『ワード』とか使うにはもったいないんやなぁ・・・」
「そんな使い方ってできない、ってコトなのっ?」
「使えるけど、値段が『クライアントOS』とは全然違うからフツーは手が出ない、ゼロが1コ多いからOSごときにそんな金額投入できへんやんか」
「でも、Gamくんは『サーバーOS』も使ってるんでしょっ?」
「『Windows』じゃなくって古い『Macintoch』、『MacOS9』以前とファイルとかプリンタを共有する場合は『2003』以前の『サーバーOS』が必要になる、せやからウチの場合は『サーバーOS』を使う必要があるねん」
これって、いつ頃のパソコンなのっ?
うーん、10年くらい前かなぁ・・・、でな、パソコンじゃなくってMacやぞ
「Gamくん、さっき、『OSごときにそんな金額投入できへん』って言ってたよねっ、じゃぁ、もしかして・・・」
「なんや?」
「まさか、コピーして使ってるんじゃぁ・・・」
「・・・」
「Gamくん、そんなコトしちゃダメだよ〜っ」
「これか!」
ホント、何するかわかんないねっ・・・
ミキ、これであきれてどないする
「あ〜っ!ホントにやっちゃってるっ・・・」
「おまえ、マジでなんにも知らんねんなぁ・・・、『XP』以降のOSは『アクチベーション』ってシリアル以外にも『マイクロソフト』のサーバーに通信して認証せんと使えん様になるねんぞ、コピーしてシリアル入れたくらいで常用できへんって」
「でもっ、ミキのはそんなコトしなくても大丈夫だもんっ」
「それは『プリインストールモデル』、メーカー製のパソコンは『アクチベーション』する必要がない、ウチは『マイクロソフト』からライセンスをちゃんとお金出して買ってる、ただ単にメディアが『CD-R』とか『DVD-R』だけの話し、『マイクロソフト』からダウンロードしてるねん」
「でもねっ、さっきのお話しだと『サーバーOS』ってすっごく高いんでしょっ・・・」
「そうやな、そしたらこれを見てくれるか?『マイクロソフト』発表の『2008』の価格やわ・・・」
「うんっ」
・・・・・・
「え〜っ!こんなにするんだっ・・・、Gamくん、今回のは確か、『Enterprise Edition』だったよねっ、じゃぁ・・・」
「ははは、誰がこんな値段で買うねん、そんなんアホやんけ、 ウチは『評価用』ってことでライセンス買ってる、『TechNet Subscription』ってヤツやから、フツーに『Vista』の一番高いのん買うのと変わらんくらいやけどなぁ」
よかった〜っ、悪いコトしたんじゃないかって思っちゃったっ
そんなもん、子供と違うねんから・・・
「これっ、会員証?」
「そう、『マイクロソフト』のライセンスの証明!」
「でもっ、『評価用』だから、何か制限があったりしないのっ?」
「試用版じゃないから期間限定とは違うし、全ての機能が使える、ただ、これをパソコンにインストールして日常的に使うのはライセンスに抵触するわ」
「じゃぁ、今回みたいな使い方だったら問題ないんだねっ」
「そう、今回はMDプリンタの実験やから評価そのものやん」
「そうだったんだ〜っ」
「そしたら話し戻すけど、上の表でOSの中にカッコ書きしてるやん、それに注目してほしいねんけど」
「NT4.0とか5.0とか・・・」
「これは『Windows』の内部バージョンってヤツで、『Vista』と『2008』はどっちもNT6.0やんね」
「うんっ」
「この内部バージョンが同じやと基本的には同じOSって考えていい」
「じゃぁ、今回は『2008』だけど、『Vista』でもプリントできちゃうのっ?」
「たぶん大丈夫やと思う、あと、プリンタの件やと『64ビットOS』からのプリントも検討してるけど、こっちの方が難しいなぁ」
「ドライバが対応してない、ってコトだったよねっ」
「そう、フツーに考えるとドライバがないから絶対ムリ、『XP x64』は『マイクロソフト』の標準ドライバで制御できるけど、あれは使えんから別の手段を考えることになる、で、次は『2008』じゃなくって『Vista x64』で攻めてみるわ」
「何かワケがあるんだっ?」
「今回は『2008 Enterprise Edition』を使ったよね、これは『32ビットOS』やけど、『32ビットOS』って搭載メモリの上限が最大4GBやねん、で、『Vista』とか『2008 Standard Edition』の場合は実際に4GB積んでも全部使えん、パソコンにもよるけど3GBとかそれくらいしか認識してくれへん、でも『Enterprise Edition』は『32ビットOS』でも64GBまでOKやねん、ウチの『ThinkPad』はメモリ4GB積んだから、『32ビットOSでメモリ4GB認識!』ってのをちょっと試してみた、これって世間的にはかなり苦労してるらしいわ」
ほら、32ビットでもちゃんと4GBってなってるやん
フツーはダメなんだねっ
「じゃぁ、その『64ビットOS』だと、メモリはもっとたくさん積めるんだ」
「積むだけやったらな、実際の運用やと一般家庭レベルでは意味ないと思う、で、『64ビットOS』やとメモリに関しては『Vista』でも『2008』でも4GBの制約は関係ない、せやから今度は『Vista』にしようと思った、だから深い理由があるワケじゃないねん」
「じゃぁ、今度はどっちでもいい、ってコトなんだねっ」
「そうやな、まぁ、『Vista x64』の方が『2008 x64』よりも使ってる人も多いから、まだ、参考にはなるかな?」
「でねっ、今度のって、うまく行きそうっ?なんか、Gamくんの口ぶりだと、うまく行きそうな雰囲気に聞こえちゃうよねっ」
「『32ビットOS』がUSBでプリントできるのがわかったから、どうにかなりそうな気がしてきたよ」
「へ〜っ、そうなんだ〜っ、でもねっ、USBってあんまり関係ない気がするんだけど・・・」
「まぁ、ネタは揃いつつあるからそのうち報告できると思う、MDプリンタユーザーの少なさを考えると意味ない気もするけど・・・、そしたらこれで『月刊?ダムン??』は終わろか?」
「Gamくん、次の『月刊?ダムン??』っていつやるのっ?」
「それは『不定期更新』やからウチの気分次第!ほなら、さいなら!!」
「ぷぷぷっ、やっぱ、いつものGamくんなんだねっ♪」
(2008/6/29発行)