「ねぇ、Gamくん、昨日は試験を受けに行ったんだよねっ?」
「ああ、そうやな・・・」
「何の試験を受けに行ったんだっけ?」
「英語やな・・・」
「お仕事の関係なんでしょっ?なんか、大変そうだねっ」
「年に1回受けなアカンねん、つまらん試験やわ・・・」
「ふ〜んっ・・・、でねっ、どういう試験なのっ?」
「『TOEIC』ってヤツやねん」
「へ〜っ、『といっく』って言うんだっ、なんか、聞いたことあるような・・・」
「英語がどれだけ操れるか、ってバロメーターみたいな感じの試験やわ」
「でもっ、Gamくんって、英語、できたっけ?」
「ウチが『敵性語』なんかできるワケないやないか」
「『てきせいご』・・・?」
「大東亜戦争の頃はそんな呼び方してたぞ」
「ぷぷぷっ、Gamくん、今は『平成』なんだよっ」
「ええねんって・・・」
「それじゃぁ、その『TOEIC』ってどんな試験なのかなっ?」
「聞き取り100問の読み100問で都合200問が2時間、1000点満点の試験やねん」
「難しいのっ?」
「さっきも言うたけど、ウチは『敵性語』がめっちゃニガ手やからな」
「でもっ、勉強とか全然してなかったみたいだけどっ・・・」
「ウチは『努力』とかそんなんめっちゃ嫌い、思いつき、『野性の勘』で生きてるもん」
「点数、悪くても大丈夫なのっ?」
「今のところはお咎めなし、来年からはどうなるかわからんけどな」
「ふ〜んっ・・・」
「でもな、英語ってできた方がいいのは当然やと思うわ」
「うんっ、そうだよね〜っ」
「なんやかんや言うても、求人でも『TOEIC何点以上』とかって条件を見かけたりするぞ」
「じゃぁ、その『TOEIC』の点数って、結構大事なんだねっ」
「社会的にはそうかも知れん、本屋に行けば『TOEIC攻略本』とか売ってるわ」
「Gamくんって、試験受けるのって、今回が初めてじゃないよねっ?」
「一応、年1回受けてることになってるからな」
「Gamくんは何点くらい取れるのかなっ?」
「ウチはめっちゃ点数悪いぞー!」
「そんなに悪いのっ?」
「そうやなぁ・・・、300点くらいと違うか?」
「1000点満点の300点だから・・・」
「そういうこと、こんな点数、落第やん」
「じゃぁ、今回もそんなに良くなさそうなんだっ・・・」
「今回か!」
「えっ、どうかしたのっ?まさか、悪いコトしちゃったんじゃぁ・・・」
「ははは、カンニングなんかせえへんよ、そんなんバレバレやぞ」
「じゃぁ・・・」
「『TOEIC』の答案用紙はマークシートの4択で答えはAからDまで、一部が3択やねんけど、あまりにもワケわからんかったから、こんな感じでやってみたねん」
200問全部Cに印つけて提出したったぞー!!
「え〜っ!そんなコトしちゃっていいの〜っ!!」
「アカンのか?」
「ダメとかそういう問題じゃなくって・・・」
「禁止行為には、カンニングとか身代わり受験とかは記載されてるけどな」
「でもっ、Gamくん、それって冗談だよねっ?」
「なんや、ウチがウソつくと思うのか?」
「じゃぁ、ホントにやっちゃったんだっ・・・」
「ああ、証拠を見せられへんのが残念やわ、見事に印が一直線に並んでた、めっちゃ笑えるぞ」
「・・・」
「まぁええやん、今回は全部同じ答えにしたらどうなるのかの実験も兼ねてる、採点拒否になるのか?それとも1000点満点の4択やから均等に配分して250点くらいになるのか?結果は1ヶ月ほどあとになるみたいやから、それはわかり次第報告するよ」
「いつもそうだけど、Gamくんって、ホントにわかんないねっ、どうしてそんなコトしちゃうのっ・・・」
「さぁ?ウチ自身も理解に苦しむ時があるけどな(笑)、そしたら英語の話しはそれくらいにしようや、で、ミキ、9月号の宿題、『18DDHの名称クイズ』はどうなった?」
「実は、それなんだけど・・・」
「なんや、また、やってないのか?」
「え〜っと、どう言ったらいいのかなっ・・・」
「ミキに言うたウチが間違いやった・・・」
「ぷぷぷっ、Gamくん、ちゃんと調べたよっ、『いせ』でいいんでしょっ♪」
「あ・・・」
「どうしたのっ、間違えてるっ?」
「いや、マジで答えてるから・・・」
「もう〜っ!せっかく調べたのにコレなんだからっ・・・」
「ごめん、怒るなって、帝国海軍時代も『伊勢』と『日向』は姉妹艦やったから海上自衛隊でもそうなる、ってのが大方の予想やわ、それでな、なんか気がつかんかったか?」
「う〜んっ・・・・、確か、『戦艦』だと『伊勢』の方が先だったよねっ」
「そう、『伊勢型戦艦』の2番艦が『日向』やねんけど、『護衛艦』はその逆やん」
「うんっ、『ひゅうが』の姉妹艦が『いせ』になるんだよねっ」
「なんで逆にしたのかはウチはわからんけど、今の『ヘリ搭載護衛艦』は4隻やけど、『はるな』の代艦が『ひゅうが』、『ひえい』の代艦が『18DDH』でこれは『いせ』と仮定する、でもあとの2隻、『しらね』と『くらま』もそのうち代艦が必要になるけど、引き続き『ヘリ搭載護衛艦名称クイズ』でもやるか(笑)」
「え〜っ、もういいよっ、すっごく難しかったんだから・・・」
「ははは、そうやな、今のところ『やましろ』と『ふそう』ってことにしておこう」
「それも『戦艦』なんだっ?」
「そう、元々は『扶桑型戦艦』の1番艦が『扶桑』で2番艦が『山城』、『伊勢』は3番艦の予定やったけど、『扶桑型戦艦』のできが悪かったから『改扶桑型』ってことで『伊勢型戦艦』になったんやね」
「へ〜っ・・・」
「でも、『扶桑』は『旧国名』じゃないねん」
「じゃぁ、どういう意味なのっ?」
「『大和』って『旧国名』は今の奈良県、でも、それ以外にも日本って意味合いもあるやん」
「うんっ」
「『扶桑』も日本って意味らしい、日本で設計された初の『超弩級戦艦』やからそういう想いを込めたと思う、ただ、海自の命名基準は『天象・気象、山岳、河川、地方の名』やけど、愛知県に扶桑町ってあるけどちょっと違う、地方の名じゃないから」
「それじゃぁ、別の『戦艦』の名前をつけちゃうかも知れないんだねっ」
「そうやなぁ、別に『戦艦』に使われてた名称に拘る必要はないのかな?でも、海自は『伝統墨守』やからどうせやったら『戦艦』に使われてた『旧国名』で行きそうな気がする」
「それって、どんなのがあったっけ・・・」
「日露戦争でロシアの戦艦を何隻か捕獲してるけど、それを除外するとこんな感じ」
「結構、あるんだねっ」
「これ以外にも、当初は『戦艦』やったけど『空母』に改造されたフネとか、未完成のフネやら計画だけで終わった、ってのがあるねん」
「この『?』はどうしたのっ?」
「一説によると、ってレベルらしいわ、それでな、なんか気がつかんか?」
「えっ?ちょっと、わかんないけど・・・」
「歴史的に結構重要、って表現でいいのかなぁ、そんな感じの場所が多いと思わんか?」
「え〜っと・・・」
「日本史、ニガ手みたいやな」
「・・・」
「わかりやすい例、『伊勢』と『日向』は日本神話の国、『河内』と『摂津』と『山城』に『大和』は畿内、要するに近畿地方の要衝、『武蔵』は東京やし、『紀伊』と『尾張』は徳川御三家、『薩摩』に『長門』、『土佐』は明治維新関連とかその他色々あるやん」
「あっ・・・」
「ウチ的には、適当な『旧国名』を採用してたワケじゃない、って思うねん、せやからこれもお楽しみ、ってことにしておこう、あと、やっぱり『戦艦』の名称を復活させたことに対する批判、ってあるみたいやわ」
「Gamくんの言ってた『軍国主義復活』みたいなっ?」
「そうやね、だいたいそういう人って、何やっても批判するやん、『軍靴の音が聞こえる』とか言うてみたり・・・」
「ふ〜んっ」
「そんなん幻聴と違うか?日本人の一般生活で軍靴の音聞いてる人間って、ごく僅かの層だけのはずやぞ」
「ぷぷぷっ、それは意味が違うよ〜っ」
「でもな、ミキの方がそういう人よりも軍靴の音が聞こえてるはずやわ」
「それは、どうしてなのっ?」
「ウチの靴は自衛隊の官品!」
「・・・」
「さて、ほんなら終わろうか、12月はめっちゃ仕事忙しいからな、なかなか竿も作るヒマがないと思うけど、どうにかやり繰りしてみよう」
「Gamくん、お仕事、大変だと思うけどっ、ムリしないでねっ」
「そうやね、おおきに、ミキも風邪ひくなよ」
「うんっ♪」
(2007/11/26発行)