「ミキ、とうとう『久間のオッさん』やめよったなぁ」

「それって、Gamくんの好きな、防衛省、だよねっ?」

「ああ、防衛大臣やな」

「なんか、すっごいコト、言ってたんでしょっ?」

「そうやねん」

「ミキ、その人ってバカだと思うよっ」

「ぎゃはははは、『久間のオッさん』、ミキにまでバカ扱いされてるぞ」

「も〜っ、そんな言い方、ひどいじゃんっ・・・」

「ごめん、ごめん、いつものコトやわ」

「それでねっ、次の防衛大臣って、女の人なんだよねっ」

「ああ、大日本帝国初の試みやな、『百合子姉ちゃん』(笑)」

「ぷぷぷっ、また、名前つけちゃってるんだっ、それも、いつもの『姉ちゃん』扱いだもんねっ」

「いや、別に『オバはん』でもええねんけど、まだちょっと早い、というか、正体不明やからな」

「その『小池さん』だっけ、Gamくん的には、防衛大臣が女の人、ってどんな感じなのかなっ?」

「いや、今の時代に男女の区別ってないはずやぞ、『男女平等』ってよく言うやん」

「じゃぁ、女の人でも問題ないんだっ?Gamくんって、意外と『フェミニスト』だったりしてっ♪」

「ミキ、意味わからんこと言うな、ウチ的には、防衛大臣、って重要な職務を滞りなく遂行できたらどっちでもええねん、せやから、女性、ってのを強調するのはやめてほしいな、そんなん国防には一切関係ないやん」

「ふ〜んっ」

「せやからな、ウチが言いたいのは今の女の人の政治家って、『男女平等』って言うクセに『女性を強調』してるイメージがあるねん」

「そうなんだっ」

「なんかあったらすぐ女性、女性、ってしつこいくらい言うぞ、あいつら、平等と女性を自分の都合で使い分けてるのと違うか?、絶対おかしい!」

「・・・」

「あのな、ウチが言うのは世間一般の女の人の話しじゃなくて、アタマのいい女の人に対しての話しな、せやから、ミキ、誤解だけはせんとってくれよ・・・」

「・・・うんっ、でも、Gamくんって、そういうのって意外と厳しいんだねっ」

「まぁ、『女性自衛官』って表現が正しいのかは知らんけど、彼女達のコトを考えるとなぁ・・・」

「『女性自衛官』の人って、やってるコトとか、男の人とかわんないのっ?」

「基本的には変わらん、ただ、やっぱり体力的に劣るのは事実やから、それなりの配慮はあったと思う」

「じゃぁ、すっごく大変なんだねっ」

「やっぱりなぁ、どうしても周りも、女性、って目で見てしまうし、彼女たちも、自分が女性であることは放棄できへんやんか、せやから『男女平等』ってめっちゃ難しいねん、やから、キーキー叫んでるアタマのいい人は『64式小銃』担いで走り回った方がいいと思う、ミキ、おまえは軽い『89式小銃』でサービスしとこう(笑)」

「そんなの絶対やだよっ!」

「何が『そんなの』やねん、ちょっと発言気ィつけた方がいいぞ、その言い方は自衛官に対する愚弄か?」

「えっ・・・、ミキ、そんなつもりで言ったんじゃないのにっ・・・」

「ああ、それくらいわかるよ、ごめんな、気にせんといてくれるか」

「もうっ、Gamくんったら・・・」

「まぁ、ウチは発想が古い人間やから、『婦女子は守るべき存在』やと思うからあんまり表に出んとってほしい、ってのはあるけど、最終的には『お互いが理解・尊重しあう』ってありきたりの結論かな?」

「じゃぁ、Gamくんはミキを守ってくれるんだねっ♪」

「うっ・・・」

「はっきり言ってよねっ、男らしくないじゃないっ!」

「・・・はい、おっしゃる通りでございます・・・」

「きゃっ♪やっぱ、Gamくんが一番だもんね〜っ♪」

「あのなぁ、どさくさ紛れに何を言わすねん・・・、で、話し思いっきりずれたけど、次は『百合子姉ちゃん』、行ってみよか?」

「えっ?」

「ウチも彼女のこと全然知らんねんけど、バス釣りの兄ちゃん達にしたら『不倶戴天の敵』のはずやぞ」

「どうしてなのっ?」

「ほら、『特定外来生物』騒ぎの時に、彼女、環境大臣やってんけど、バスは一次指定見送りのはずやったけど彼女の意見で指定された、ってヤツ」

「そうなんだっ」

「それを『強権発動』って解釈するのか、それとも『指導力を発揮』って言えばいいのか微妙やねんけど、防衛大臣として、同じ様な判断に迫られたときにどう対処するのか楽しみやわ」

「それって、すっごく難しそうだねっ」

「その通りやな、彼女が選挙対策の一時凌ぎなのか、暫く防衛大臣なのかは知らんけど、例えば空自の次期戦闘機選定、なんて場面が考えられるよね」

「じゃぁ、いろんなコトを知っておかないとダメなんだねっ」

「ああ、別にマニアックな細かいコトを知る必要はないけど、空自の航空戦略とか色々勉強する必要がある、ウチ的には、判断ミス、ってのは勘弁してほしいと思う、だから、大臣とかってめっちゃ大変なはずやねん、あの人らの判断が一国の浮沈に関わってくるからな、だからいっぱいお金もらってるのと違うやろか?」

「じゃぁ、Gamくんが防衛大臣なんてのは?」

「ミキ、この国を終わらせるつもりか、どれだけお金もらえてもそんなんしたくないって、ウチはカムルチィ釣って能書きたれてるだけでいいよ(笑)」

「そうなんだっ、政治には興味ないのっ?」

「一切ない!、って言うか、ミキ、おまえもないやんけ」

「だって、わかんないんだもんっ・・・」

「こういう人間がこの国を終わらすんやろな(笑)、で、『百合子姉ちゃん』の結論やけど、『頑張れよー!ちゃんと勉強して、判断ミスだけはやめてくれよなー!』ってコトにしとこう、めんどくさなってきたし」

「じゃぁ、今回はこれで終わりかなっ?」

「いや、肝心な『久間のオッさん』が残ってるぞ」

「え〜っとねっ、さっきも言ったけど、その人、ホントにバカだと思うの、何考えてるのかわかんないよっ」

「そうなんや」

「だってそうじゃん、原爆が落とされたのって日本だけなんでしょっ、それに、今も後遺症で苦しんでる人もいるんだし、それなのに、『しょうがない』なんて言っちゃダメだと思うのっ」

「あれっ、今日はどないしたん?いつもと違ってえらいマジメやなぁ」

「も〜っ、Gamくん、茶化さないでよねっ、ミキだって、ちゃんと考えてるんだから」

「ああ、悪かったよ、それでな、ミキの言うたコトは『感情論的批判』とでも言えばいいのかな、要するに、『日本は唯一の被爆国』って認識に基づいてるやんか」

「うんっ、それは間違ってないよねっ」

「確かにそれは正解、世間的にも批判の大多数はそれと違うかな、って気がする、で、もう一つ批判があるねん」

「えっ、それって何っ?」

「そうやな、『歴史認識的批判』って感じやと思う」

「ふ〜んっ、だんだん難しくなってきそうだねっ」

「せやから、あの当時の事実に触れることにするわ、ポイントは『原爆投下』、『ソ連参戦』と、めっちゃ言いたくないけど『無条件降伏』で行こう

こんな感じでどうやろか?」

「すっご〜いっ・・・、やっぱ、Gamくんって、すっごく詳しいんだねっ」

「いや、資料引っ張り出したら誰にでもわかるぞ、こんなん一々覚えてられへんわ、で、まだ続きがあるねん・・・

ぎゃはははは、我が帝国陸軍最後の意地!大日本帝国万歳!!」

「Gamくんの悪いクセ、また、始まっちゃったよっ・・・」

「まあいい、次行く、ホンマはコメントしたないねんけどな・・・

最後の方は腹立ってきたけど、一応、事実関係を当たってみたらこんな具合やねん」

「ふ〜んっ・・・」

「ほんなら説明するわ、『ヤルタ会談』では、ナイショで『ドイツ降伏後90日以内にソ連が対日宣戦布告』ってのがあったねん、あと、南樺太と千島をソ連の領土にするって勝手に決めてるねん、ウチは許さんけどな(笑)、これ以前にも『ソ連参戦』ってのは既定路線みたいやったけど、今回は具体的な期日とか、ご褒美にも触れてる」

「・・・」

「で、次の『日ソ中立条約』を延長しない、って通達、この条約自体は次の年の4月が期限で、1年前までに延長しないって通達がなければ自動的に5年間延長されるねん」

「じゃぁ、この時点で、もう『ソ連参戦』は時間の問題だった、ってコトなのっ?」

「後から考えるとそうなる、でも、そんなん当時の日本人にはわからんやんか、もちろん予想として『条約破棄』ってのは想像できるけど」

「うんっ、それはそうだねっ」

「次はおまけやわ、で、5/8にドイツが無条件降伏してるよね、『ヤルタ会談』のままで行くと、あと90日以内で『ソ連参戦』やんか」

「うんっ・・・」

「で、『ソ連参戦』がわからんから『広田・マリク会談』やねん、当時、中立の立場と判断されたソ連を仲介に和平工作を画策したのがコレな」

「でもっ、結局・・・」

「そういうコト、マリク大使はやる気なし、って感じみたいやったらしい、それから『原爆実験成功』って肝心なのがあって、『ボツダム会談』やんか、前の『ヤルタ会談』ではソ連の参戦を促してたけど、『原爆があればソ連の手助けなしに日本を降伏に追い込める』って感じかな、ソ連も原爆実験については既に情報を掴んでたみたいで、戦後の勢力争い、要するに『東西冷戦』を睨んでの会談だったことが伺えると思う」

「・・・」

「ここでのメインテーマは戦後ドイツの処理、で、その途中に出たのが『ポツダム宣言』な、コレは米英中の3国が名前を連ねてて、ソ連は加わってない、一応、中立やったから、だから、この期に及んでもソ連の中立を信じてもおかしくないよね」

「うんっ・・・」

「ちなみにソ連の親玉、スターリンは『ポツダム宣言』が発表されるまで知らんかったみたいやね、無視されたのかな?この辺にもアメリカの戦後世界の模索が伺えると思う、一方のソ連やけど、『原爆投下による日本の早期無条件降伏』ってのを考えたと思う、早急に対日宣戦布告する必要がある、って感じかな?」

「でもねっ、どうしてソ連が参戦する必要があるのっ?ソ連って、ドイツとの戦争も終わってるじゃん、今になって、また戦争しちゃうなんて・・・」

「『ヤルタ会談』で話題になったやんか、対日参戦のあかつきには『南樺太と千島』がもらえるって、実際に戦争するのはスターリンじゃないやん、今の発想で当時のことは考えんほうがいい、領土は広い方がいい、これに尽きると思うよ」

「ふ〜んっ・・・」

「で、『ポツダム宣言』な、日本の無条件降伏を促す内容で、宣言中に『全『ドイツ』国人民の土地、産業及び生活様式を必然的に荒廃に帰せしめたる力に比し測り知れざる程更に強大なるものなり』とか、その最後に『右以外の日本国の選択は、迅速且完全なる壊滅あるのみとす』ってコメントがある、いわゆる『最後通牒』やん」

「それって、もしかして・・・」

「うん、その通りやと思うぞ」

「『原爆投下』ってコトだよねっ」

「ああ、これで『原爆投下』と判断できる人間は、当時の日本人にはおらんわ、いくら『測り知れざる程更に強大なるもの』って言われてもそんなんわからんやんか、で、鈴木首相の『黙殺』談話かな、この『黙殺』ってコメントが外国では『リジェクト』って訳された」

「『りじぇくと』って?・・・」

「要するに『拒否』やな、実は当時の東郷外相によるとコメントは延期って方針やったらしいねん、なんでか?それは、ソ連仲介による和平工作の状況待ちやったから」

「えっ・・・」

「近衛元首相を特使に仕立てて、本気でソ連に仲介してもらうつもりやったみたいやわ」

「・・・」

「で、その『リジェクト』に対するアメリカの回答が広島の『原爆投下』やん・・・」

「うんっ・・・」

「焦ったのはスターリン、ここで日本に無条件降伏されると分け前ないやん、さて、どうするかな?」

「わかんない・・・」

「実はここで、翌8/7に佐藤駐ソ大使がモロトフ・ソ連外相に面会を申し込んでる、佐藤大使の役目はもちろん和平交渉の仲介役のお願いやんか」

「そうなんだっ・・・」

「ってコトで、まだ『無条件降伏』しない、ってスターリンは判断したと思う、せやから速攻で宣戦布告したんやね、それが8/9の『ソ連参戦』やわ、ここでは『日ソ中立条約』破棄とかはコメントせんけど、当初は8月中旬頃の予定→8/11→8/9に早くなってる、コレは明らかに『原爆投下』の影響やな」

「・・・」

「あとは怒濤の勢いで『無条件降伏』まで一直線、ここまで来たらウチもコメントないって・・・」

「・・・」

「で、追加した千島方面の状況やけど、一応、『ヤルタ会談』では南樺太と千島がご褒美やったけど、その千島の実効支配を目論んだんやろなぁ、アメリカを信じてなかった、とも言えるよね、一説によると北海道も支配しようとしてたらしいわ、でも北海道はアメリカに却下されてん」

「ふ〜んっ・・・」

「で、占守島やねんけど、ここでソ連軍に対して結構な損害を与えてるねん、コレは大きいと思う」

「そうなんだっ」

「『占守島の戦いは、満洲、朝鮮における戦闘よりはるかに損害は甚大であった。8月19日はソ連人民の悲しみの日である』ってのがソ連側の見解やもん」

「・・・」

「せやから、占守島だけじゃなくて南樺太もそうやけど、ここでソ連が手間取らなかったら、そのまま北海道上陸、なんてのもあったと思う、アメリカを無視してな」

「じゃぁ、日本が分断されてたってコトなのっ?」

「そうやなぁ、だから、そうならなかった要因の一つは『千島・樺太防衛戦』での結果やと思う、もちろんアメリカの意思、ってのもあると思うけど」

「でねっ、その、占守島なんだけど、15日を過ぎちゃってるのに、どうして戦争になっちゃうのっ?」

「ソ連が平和裏に進駐すれば何も問題はないはずやけどな、帝国陸海軍部隊は一旦、武装解除してる、日本側に停戦命令が伝達されなかった、ってワケじゃない、でも、向こうが攻撃してくればこっちは自衛戦を遂行するやん」

「そうなのっ?」

「そう、この傾向は千島や樺太だけじゃなくて大陸、要するにソ連侵攻地域では変わらん、8/15を以て戦争終結、って状況にはならなかった」

「ふ〜んっ、色々あったんだねっ・・・」

「ああ、ソ連については色々ありすぎると思うわ、『日ソ中立条約』破棄に始まって、最後は『シベリア抑留』やからな」

「えっ、それって?」

「ソ連侵攻地域で武装解除された帝国陸海軍軍人を、日本に帰したんじゃなくてシベリア送りにした、強制労働やねん、『ポツダム宣言』中にも『日本国軍隊は完全に武装を解除せられたる後各自の家庭に復帰し平和的且生産的の生活を営むの機会を得しめられるべし』ってのがあるねんけど、ソ連、完全に『ポツダム宣言』を無視してるよ、宣戦布告で名前を連ねたけど、守る気なんか一切なかったんやろなぁ」

「そんなの、ひどいよっ・・・」

「ひどいやろ、でも、戦勝国やからお咎めなしやねん、そしたら、事実関係を色々考察したけど、大臣のコメントってどうやろ?」

「え〜っ、どうなのかなっ?・・・」

「いや、そんなに間違えてはないのと違うか?大臣のコメント全文載せると長くなるし面倒やねんけど、おおむね正しいと思うねんけどなぁ・・・」

「そうなのっ?」

「それじゃぁ、ミキ、『原爆投下』によって、大東亜戦争が早期終結、『無条件降伏』に繋がったか?」

「う〜んっ・・・、さっきのGamくんの話しだと、それで正解だと思う・・・」

「そうやな、『原爆投下』と『ソ連参戦』は相互にリンクしてるよね」

「うんっ」

「歴史にもし、ってコトバはないけど、例えば『ソ連参戦』がなかったとしよう、そうなると、相変わらずソ連の仲介による和平交渉に望みを託すと思うねん、だから、史実のようなタイミングでの『無条件降伏』は望めんのと違うか?」

「それじゃぁ、その反対に『原爆投下』がなかったとしたら、どんな感じだったのっ?」

「いずれにしても、アメリカとは『本土決戦』をやるんやろな、で、ソ連は8月中にでも宣戦布告する予定やん、で、そうなると北海道にはソ連が攻めてくるのかな?で、九州はアメリカの上陸作戦があるから、今以上に悲惨な状況になったのかも知れんなぁ・・・」

「あのねっ、Gamくんはどうして、戦争をやめちゃわない、そのまま続けちゃう、って思うのっ?」

「大日本帝国は必勝不敗!」

「・・・それって冗談?それとも本気で言ってるのっ?」

「いや、途中でやめれるんやったら、最初から戦争なんかするとは思えん、それが大日本帝国やわ、さっきも言うたけど、今の感覚でモノ言うても理解できんと思うぞ」

「そんなの全然わかんないよ〜っ!だって、空襲とかで関係ない人もいっぱい亡くなっちゃったんだよっ、そんなのやめちゃわないと、ダメだと思うの・・・」

「ミキ、それやと『非戦闘員』たる『無辜の市民』は死んだらあかんけど、軍人やったらなんぼ死んでも問題ないのか?」

「そんなコト言ってないよっ・・・」

「それはウチもわかって言うてる、ただ、今の『反戦平和活動』は市民ってのを強調するきらいがあるから言うてみただけ」

「・・・」

「話し戻すぞ、『降伏するにも敵に一矢報いてから』って意見が帝国陸海軍の中で存在してるねん、そうなると、敵に一矢報いる可能性があるのは『本土決戦』やから想像もつかん事態になったと思う、やから大臣の『しょうがない』発言はそのあたりを考慮したのかな?って感じやと思うよ」

「じゃぁ、大臣の発言は間違ってなかった、ってコトなのっ?」

「いや、発言の正誤はともかくとして、あれは心の中で思っても口には出したらあかんわ、何せ防衛大臣、ウチとは立場が違うやん」

「結局そういうことなんだねっ」

「ありきたりすぎて面白くないけどな、最後に『原爆投下の正当性』についてやけど、さっきまで見てきたように、『原爆投下』が結果的に早期終結に導いたのは事実やんか、それをいいことにヤツらは『多数の米兵の命を救うべく、原爆を投下した』みたいなコメントしてるねん」

「それって、『本土決戦』にならないように、ってコトだよねっ」

「ヤツらも相当の被害を覚悟したと思う、『硫黄島』や『沖縄』よりも更なる被害が想定されるコトは容易に想像がつくけど、ヤツらの意見は『大の虫を生かすため、小の虫を殺す」的発想やん」

「・・・」

「それやからってあんな『大量虐殺兵器』の使用が黙認されてるねん、お咎めなしやわ、絶対おかしい!」

「うんっ、絶対にそうだよっ」

「なにせ、ヤツらもあまりの破壊力に使う気なくしたんやろなぁ、あれ以降、戦争なんかいくらでもあったのに使わへんやん、核兵器」

「そうだよね〜っ」

「せやから、今、『核武装』なんか叫んでる人おるけど、やめとった方がいいって、どうせ使い物にならへんねんから」

「ふ〜んっ」

「確かに『戦争終結のための手段』ってのは正解、でも、『実戦での使用による実験』ってのも忘れたらあかんわ」

「そうなんだっ」

「7/16に実験成功したのはいわゆる『長崎型』やねん、『広島型』は実験すらしてない」

「へ〜っ、それって、どうしてなのっ」

「『長崎型』と違って『広島型』は構造が単純やから実験せんでも大丈夫、って推測があってん、だから『広島型』の実戦投入は明らかに実験的性格を帯びてるわ」

「ふ〜んっ・・・、ホントに色々あるんだねっ」

「ああ、ウチ的には大臣の発言をきっかけとして、一人一人が歴史を冷静に考えてくれたら、って思うねんけど、今の日本、そんなん無理やろなぁ、今のウチらの存在は『先人達の血と汗と涙の結晶』ってのを考えたことないのと違うかなぁ・・・」

「ううん、ミキはちゃんと考えたもんっ、それに、Gamくんの話しを聞かせてもらって、ホントに勉強になったと思うの、Gamくん、ありがとう」

「ああ、考え方は個人の自由、一人一人が自分の意見を持つこと、これが結論な、ほんなら、久しぶりにめっちゃ長かったけど、終わろうか」

「そうだねっ、・・・これだけ長いのって『ベアリング編』以来じゃないっ?」

「うん、あれ以来で久しぶりに疲れたわ・・・、ちょっと待て!『Koyo』の高精度ベアリング注文してないぞー!どないしよ・・・」

「『極秘計画』とかって怪しいコトしてるからじゃんっ、Gamくん、本編も忘れちゃダメだよっ♪」

(2007/7/8発行)

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