ABU・BG7001HSを実戦投入する前に、ちょっとだけやってみたくなったことができたので実験してみる。ボールベアリングの違いによる飛距離実験、「飛ばせ、鉄拳!ベアリング編」だ。果たして、ZPI"のSiC-BBは理論通りのパフォーマンスを見せてくれるのか?それとも・・・
2006年7月22日(土)は久しぶりに晴れ。しかし前日までの大雨の影響で、我が愛しのカムルチィちゃんもご機嫌斜めな事が予想される。そんな時は実験するに限るだろう。早速、ラインナップを紹介する。
ここまではいつものパターンと同じだ。で、今回の主役、ボールベアリングはこんなのを用意してみた。
5001C純正はリールに組んでいるからここには写っていない
ダイワのオイル仕様CRBBが含まれていないが、調べるのがめんどくさいので却下している。実際のところ、内径3mm・外径10mm・厚み4mmというオイル仕様CRBBって存在するのだろうか?
ちなみにA-RBは、この娘から拝借している。
マジかよ・・・
色々文句をつけながらも結局は購入してしまった(笑)。だが、ガマンするくらいなら買え!仕事を頑張って稼いだから、そのご褒美なのだ!それにしても実戦投入前に既にベアリングだけ抜かれてしまっているキュラド姉妹って、ムチャクチャかわいそう・・・
あと、新旧色々取り混ぜているので、5001C純正のような20年以上使っているのもあれば、シマノやZPI"みたいに新品もあるのだが、よく考えてみると旧ABUの新品ベアリングなんて手配不可能なので考えないことにした。厳密に言えば、全て新品のイコールコンディションで実施するのがもちろん正解だよね。
実験方法は、前回の「飛ばせ、鉄拳!フルキャスト編」と同様だ。ただ、今回は追い風条件下での実験なので前回の記録と単純比較はできない。あともう一つ、日時が変われば管理人の気分も変わるので、当然ながら飛距離判定も変化してしまう。この辺は遠投大会みたいに実際の飛距離を測定したわけではないので非常にいいかげんというか気分次第だろう。それでも色分けPEを使っているので、ある程度の判定は可能という結論にしておこう。
では、実験結果の報告だ
ボールベアリング | 飛距離判定 |
ABU 5001C純正 | 58 |
ABU BG7001HS純正 | 55 |
ZPI" SiC-BB | 62 |
ハネクラ 開放型 | 60 |
シマノ '06・キュラド純正 | 62 |
シマノ A-RB | 62+ |
A-RBの62+というのは微妙なフィーリングによって判定している。なぜなら、追い風参考ながらPE10号をスプールから7色出したのはA-RBだけだったので。'06・キュラド純正も結構イイ線行くと感じた。この'06・キュラド純正というのは、恐らくスコーピオン系やアンタレスのグリスレスベアリングと同じだと思う。根拠はないのだが。ZPI"については、値段の割にパフォーマンスは低い、少なくとも飛距離については、としか言い様がないのだが。最低なのはBG7001HS純正、やはりベアリング交換は正解だと思う。
総評
ついでに軽量カエルでの実験も一部のベアリングで実施している。軽量カエルに対するZPI"のパフォーマンスへの期待感も込めての話だ。今度は裏切るなよ!
軽量級はマンズ・ゴブリン、重量8.8gといったところか
遠心ブレーキは大2コで投げた
ボールベアリング | 飛距離判定 |
ABU BG7001HS純正 | 26 |
ZPI" SiC-BB | 30 |
シマノ A-RB | 30 |
BG7001HS純正が最低なのは変わらない。ZPI"とA-RBではフィーリング的にも大差なかった。せっかく救済措置してあげようと思ったのに・・・
結局、ZPI"よりA-RBの方がマシという結論に達してしまった。ZPI"のいうところの「過酷な環境」ってありえんと思うし。
あと、ボールベアリングについて少しだけ、
シマノのA-RBとグリスレスベアリングの違いって表面の防錆処理以外に何かあるのだろうか?A-RBもグリスレスだし。となると、開放型とシールドというのが一つのポイントなのかも知れない。ボールベアリングの規格では開放型もシールドも許容回転数は変わらない。それでもわずかな違いを、今回の飛距離実験結果として感じることができた。一応の仮説だが、
「ボールとその保持器が高速回転している状態でシールドがあると、狭い空間の中での空気の撹拌抵抗とでもいうのだろうか、空気が逃げない分だけ空気抵抗が増加している、開放型だと空気が逃げることができるので空気抵抗が少なくなる、その分A-RBの方がわずかではあるが飛ばせたのではないだろうか」
という風に考察しているが、どうだろうか?
この結果を基に、旧ABUフルチューン&PE10号で実飛距離70m突破作戦なんてのも面白いだろう。さぁ、A-RB大量購入作戦実施か?
摩擦力
F=摩擦係数μ×重量Wを総動員してやる!(2006/7/22実験&更新)