Quantum CABO PT31
説明が必要ですね。
アメリカはQuantum社のソルトウォーター用リール。ナロースプールの20と21、ワイドスプールの30と31があり(下1桁1が左)、これは31だから左のワイドスプール。ラインキャパがABU6000番台と同じくらいで左ハンドルというのが購入理由(2005年4月)。値段が150US$程度と安いのもいい感じで、実験台にするにはもってこい。誰も使ってるのを見たことないし。
- まず小さい。パーミングに関しては、PE10号が80m巻けるリールとしては完璧。ABUのPROMAXやBLACKMAXの6600シリーズよりもさらにコンパクトです(知ってます?)
- 仕上げは悪い。ネジの頭にバリが残ってるし、パーツの合わせ目の段付きが目立つ。国産リールばっかり使ってたら気になるのも仕方がないかって感じ。さすがは毛唐、質実剛健。でも悲しいかなMade in China。文句ばっかり言わんとちゃんと組み立てろ、あいつら。
- ブレーキは4段階調整遠心ブレーキを採用。スプールについているホルダー兼ダイヤルを回すと定められた個数のブロックが飛び出る仕組みになっている。ブレーキまわりに注油しておくので、水や油が廻っても安定したブレーキ力を得ることができる(リョービのフライングアームブレーキと同様ね)但し、ブレーキブロックの組み合わせは0,2,4,6なので実質的には3段階しかない。0は使わないから。しかもカエルを投げるには強すぎるのでブロック個数は現在検討中。カエルオンリーなら恐らく0,1,2,3でいいと思う。
- レベルワインドはこのクラスではお約束のシンクロレベルワインド。ナロースプールの20と21はシンクロしないようです。
ハンドルは最初から90mmパワハンなので趣味が合えばそのままでOK、社外品高いし。
- クラッチは昔のバンタムマグプラスを彷彿とさせる形状。あれは親指がねじれて痛くなるので嫌い。ブラックマグナムで痛い目にあってからシマノに嫌気がさし、スコーピオン1501までシマノのリールは買いませんでしたから。少なくとも右投げ左ハンドルならあのクラッチはやめた方がいい。
- ドラグが滑る、滑る。ボウズのドラグチェッカーで測定したら、フルロックでなんと3kg。最近のABUよりなおタチ悪い。このリールのウリである、Magnum Ceramic Dragという滑り出し&耐熱性重視のドラグですが、ドラグをフルロックしたらそのセラミックの固定側ドラグワッシャーが割れていました。ライギャーにはそのようなドラグ特性は一切必要ないので、可動側ワッシャーの材質を変えたらフルロックで8kgオーバー。やればできるやんQuantum、セラミック割れたままでも。
- 飛距離に関しては可もなく不可もなくっていうレベルかと思う。他リールとの比較テスト実施予定。
- 巻き上げについては、まだ魚をかけたことがないので不明。コンクエスト401には無論及ぶまい。
- 耐久性もこれからの課題です。あまり期待できそうにないが、それは気のせいであってほしい。
- ネジはインチ系と予想していたが、実はミリネジなのでラッキー。Made in Chinaの所業だろうか?
文句ばっかりだが、実は気に入っています。万人向けではありませんがネタとしては非常におもしろい素材です。
ラインキャパ
PE10号80m
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