なんやこれ、右ハンドルやんけ!

右ハンドル
The One

左ハンドルベイトへの愛と情熱と執念の象徴「Sweet emotion」に右ハンドルが、それも画像付きで登場してしまった。今更右ハンドルなのは何故か?左ハンドルはパワーゲームに向かないことを痛感したのか? その答えを以下に示す。

ハンドルキャップ
ハンドルキャップを外す

ハンドル
ハンドルも外してしまおう

左のキャップ
こちらは左側、リョービエンブレム付きキャップも外すのだ

右側キャップ
外したキャップをハンドルの代わりに

左ハンドル
おおっ!!

よっしゃー
やはりウチは右ハンドルは使えんぞ!
左ハンドルベイトに栄光あれ!!

イクシオーネ編で「左右両用ベイトリールのレグノLR4000などというキワモノじみた存在」とコメントを残していたが、これがその左右両用ベイトリールだ。但し国内仕様のセラテックレグノLR4000ではなく、コイツは輸出仕様のTheOne、T-1とも呼ばれている。スピニングリールで左右両用なのは当たり前だが、それをベイトリールで実現させたリョービ渾身の傑作?いや、怪作リールなのである。これよりラインキャパの大きいT-2というリールも存在するらしい。ライギャーリールとして使ってみようか?

特記事項その1、左右両用ハンドル。
ハンドルシャフトとレベルワインドのシャフトを一体化にして、どちら側からでも回せる構造を実現した。なかなかいい考えしていると思う。さすがリョービさん。おかげで部品点数も減らすことができるしね。

特記事項その2、クイックドラグ。
この構造だとドラグを通常の位置、すなわちハンドルの付け根にもってくることができない。左ハンドルでは成立しないからなのだ。よってドラグ調整は右カバー上の切り替えスイッチを操作してハンドルを回すとドラグ調整ができるようになっている。磯の底物リールでたまに見かけるハンドルドラグを連想してしまった。実際のやりとりでドラグを調整してみたいなと思う。

カーボンフレーム、リョービのお家芸・V型スプール、フリッピングスイッチやマグブレーキ等はこの時代の定番なのだけど、この辺については普通のリールと一緒だから別にいいだろう。それより何より左右両用ベイトリールというのがあまりにも斬新だった。だけど永遠の左ハンドルベイト使いを自認する管理人から言わせてもらうと、所詮は右ハンドルが基準なので左ハンドルベイトとしては物足りない。オールドABUみたくメカニカルブレーキが突き出ているのはまだいいとして、ハンドルの内側にマグブレーキダイヤルがあったり、ハンドル・ドラグ切り替えスイッチが右側なので凄く使いにくそうだ。このリールと、コンピューター制御のレグノセンサーだけで左右両用ベイトリールも終わってしまった事からも、このコンセプトが徒花だったことを物語っている。

前にも言ったが、なぜ遠心ブレーキの初代キャスプロからこんなリールに進化したのだろうか?今思えばキャスプロV-MAG3の頃からチープ路線に走ってしまったのだろうね。イクシオーネで覚醒するまでのこの期間で釣り具メーカーとしてのリョービはメチャクチャ評判を悪くしたことだろう。気がつけば営業譲渡してしまっているし、嗚呼、リョービ・・・。

だが、そのチャレンジ精神とでも言うのか、その意気や良し。ネタとしては超一級品としての魅力を秘めている。だって、こんなことしてるんだもん。

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