これが、ダイワ初の左ハンドルベイト。

PMA33SL_1 PMA33SL_2 PMA35SL
PMA33SL・1号機
PMA33SL・2号機
PMA35SL

ダイワの左ハンドルといえば、あの変態グリッピングレフトが有名だが、こんなリールもあった。PMAとはプロキャスター・マグフォースを意味する。ボディラインはスーパーミリオネアSMやファントム同様の流れるような昭和のデザイン。絶滅したゼロフリクションレベルワインドも装備されている。 比較のため1号機はクローズで、2号機はオープン状態にしてみた。

実はこのリール、管理人もノーマークで当時販売されていたことすら知らなかった。初めてPMA33SLを見た時は輸出専用と勝手に納得していたが、PMA35SLの箱付取説付未使用品を入手して驚いた。取説が日本語だったのである。これは一生の不覚としか言い様がない。その後、ダイワがアスベストワッシャーの件を公表した時にこのリールが含まれているのを発見、さらに驚いた次第だ。この3個をワッシャー交換してくれと釣具屋に持って行ったら、店員がどんな反応を示すのか非常に興味深い。

リールとして見ると、やはりゼロレベルワインドに行き着く。それ以外は普通のベイトリールだから。理論的には正しいと思う。でもトラブルが多かったと聞く。このあと、サブタイプに-Aが付き、普通のレベルワインドが装着されてしまったのだ。絶滅したのはその理論を支える設計が問題だったのだろうか?管理人のCV-Z253Lにゼロレベルワインドをつけて欲しい。CV-Zの代わりに35SLを使おうと真剣に考えた程だ。あと、保管する時はレベルワインドは開いた状態がいい。レベルワインドをオープンするバネが圧縮されたままだとへたってしまいそうな気がする。

33SLの1号機はカーボンベアリングをボールベアリングに変更した実釣用で2号機はスペア、一方35SLは色々な思惑があって入手したのだが、あまりのコンディションの良さに何もできないでいる。未来永劫使うことはないだろう。

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