2006年のPE6号クラスに新作追加!
国内仕様の黒メタじゃなくてガンメタ
補足事項や追加コメントやらで色々と記載していたが、ようやく入手した。その待ち時間の長かったこと。やはり少数派の左ハンドルは虐げられているのだろうか?
近頃、この手のサイズのベイトリールに、何故か超高速ギヤが増えつつある。2005年のQuantumを皮切りにTDジリオンやアンタレスDC7とか。そのうちABUも超高速ロープロベイトに参入するよ。そのメリットについて、一応もっともらしいことをメーカーさんは謳っているようだが、正直言って使用目的というのがあまりピンとこないのである。またいつもの煽り?と勘繰りたくもなる。同じネタばかりだと飽きてくるから。
ライギャー的使用方法としては、ズバリ国内じゃなくて海外、タイ・ペラルアーで超高速リトリーブというのが思いつく。不朽の名機PT33SHの代わりとして検討しているタイ・マニアもいることだろう。ただ注意したいのがその巻き上げスピードだ。PT33SHは39mmスプールと7.1:1のギヤ比の組み合わせだから超高速リトリーブが可能なわけで、現代の超高速ベイトってスプールが小さいのでPT33SHほど速くないことを付け加えておく。アンタレスDC7のスプール径は36mmだから。それがスピードマスターは34mmなのでもっと遅くなる。もちろん巻き上げのトルク感とでもいうのか、力強さは現代の超高速ベイトの方が優れているはずだよね。
管理人もなぜか持ってるタイ・ペラルアー
ペラルアーの細かい説明はシゲさんの「アジアでルアーフィッシング!」へGO!
で、今回の'06・キュラドなのだが、このリールはもちろんのこと'06・スピードマスターの輸出仕様だ。但しギヤ比は7.0:1ではなくて5.0:1の低速仕様を選択している。なぜ低速?それはね、CV-Z253Lよりも遅いからなの。ミリオネアの200番ってPT33SHと同じスプール径なので6.3:1のギヤ比でも意外と速く巻き取ることができる。ダイワのHPではハンドル1回転で74cmと謳われているが、スプール径×円周率×ギヤ比で単純計算すると77cmになるのだ。シマノの公表値はこの計算式だと思うのでちょっと比較してみた。
リール | スプール径 |
ギヤ比 | スピード(メーカー公表値) | スピード(計算値) |
PT33SH | 39mm | 7.1:1 | 34.2inch | 86.9cm |
TDジリオン | - | 7.1:1 | 80cm | - |
CV-Z253L | 39mm | 6.3:1 | 74cm | 77.1cm |
アンタレスDC7 | 36mm | 7.0:1 | 79cm | 79.1cm |
'06・スピードマスター | 34mm | 7.0:1 | 75cm | 74.7cm |
この計算は、あくまでスプール外周部での周速度だから実際には糸が出たらそれだけ遅くなる。なので、そう言った意味ではワイドスプールの方が糸の放出量の影響は受けにくいので、管理人のスーパー胴付改PT35SHが最速!という冗談はどうでもいいのだが、CV-Zよりも遅いリールなので超高速仕様の意味がないし、DC7なんか買えるわけがない&ラインキャパが少ないのでパワーゲーム用としてオーソドックスな低速仕様を選択した。
国内仕様との違いだが、外観で判断するしかないのだが、
見たらわかるのはこの程度かな?ハンドルノブは左専用のひねりが入ったタイプだ。アンタレスやコンクエストのノブが大きくなったと思ってもらっていい。スピードマスターがコンクエスト400/401と同じデザインのノブなので、この点だけはちょっと偉いぞ輸出仕様!って感じではある。
今後の予定だが、国内仕様の深溝スプールに入れ替えてPE6号を巻く。もちろんライギャーリールに決まっているぞ。もしかすると超高速ギヤを部品で買うかも知れない。それと、アンタレス5との比較実験を行う。10年前の最高級リールと最新の普及版リールとの比較だ。どんな結果になるか楽しみである。果たしてリールはメーカーがいうほど進化しているのか?(2006/7/9更新)