2006年石垣島・9/23コウタイ・ファイナルアタック編
いよいよ9/23は最終日だ。従来通りのスケジュールだと、最終日は島内観光に当てている。余談だが、西表島の民宿で「釣りばっかり行って観光しないの?」と観光客に言われたことがある。しかし、釣りが目的なのでそんなのはどうだっていいと思っていたし、西表島なら夜釣りの道中で幻のネコすら拝めるだろう。あの人達は夜中は泡盛飲んで騒いでいるから、ネコなんて見ないと思う。まぁ、子供じゃないので1日だけはその人達と由布島牛車の旅につきあった。あの時の米兵・クリストファーはどうしているのだろうか、サウスコリアの烏山(オサン)基地にでも飛ばされたかな?だとすれば、彼女(と言っても管理人から見てもオバちゃんなのだが)とは別れたのか・・・。会者定離、所詮人間なんて、そんなものだろうね。
話を戻すが、今回は観光する様な余裕は一切無い。要するに、「このまま帰れん!」のである。なので、コウタイ・ファイナルアタックを敢行する。本当は昨日にもう一度詳細調査をしたかったのだが、Dioがパンクした影響でそこまで果たせなかった。だから、9/19にアタックしたポイント近辺を綿密に探りを入れることにする。ただ、帰りの飛行機が石垣空港を15時25分に離陸するので、それに合わせたスケジュールで動く必要があるのは当然のことだ。だから、お昼過ぎくらいしか時間がない。
朝食後、宿舎をチェックアウトする。荷物はフロントに預けよう。離島のホテルだと当たり前のように預かってくれる。バズーカ砲なんかもってうろちょろできないし。スーパーパルサーとイクシオーネにメッキルアーの詰め合わせ、それに昨日買ったワームがあればいい。それだけ持ってティラピアポイントへとDioを飛ばす。今日はもうゆっくり走る必要はない。下りのロングストレートなら体を伏せて、最高速アタックの姿勢でブッ飛ばすのだ。普通のライブDioなので駆動系でリミッターを掛けているから、60km/hは超えることができる。下りならね。しかし遅いなぁ・・・
ティラピアポイントに到着する。今日はジグヘッドでネチネチと攻める。実は、この手の釣りはあまり得意ではない、というか、こういうのがニガ手だからライギャーなのかも知れないぞ?
茶化しはいい、早速、水生植物の際や岸沿いを探る。イクシだと2gは限界に近く、実際かなり厳しい。プレッソかコンクエスト51がほしいなと思いながら探っていく。途中、明らかに魚の反応があった。底の石とは違うぞ。これを合わせるが乗ってこない。ティラピアだろうか。バス釣りで乗ってこない時に「くそっ、ブルーギルやんけ」と発言するのもこんな状態なのだろうか?自粛しよう・・・。確かに魚の反応はある。クルクルやプラグを引いている時よりも反応ははるかに多い。最初からワーム引いてりゃよかったのにね?だけど何回合わせても乗ってこない。もうちょっと水生植物周りを攻めたいのだが、竿がヤワすぎるのでちょっと躊躇する。すると、コントロールミスしてしまい、なかなかいいところに着水してくれない。ビビリが入っているのだろうね、この根性なし!
上流に移動だ。だんだん川幅が狭くなってくる。それに川面にブッシュが覆われ始めて釣りにくい。だが、竿が出せるところは全てジグヘッドを叩き込む。が、釣れない・・・
そうこうしている間にかなり上流まで来た。「こんな所に魚いるのかな?」と思えるような場所だ。だが、それでもジグヘッドで探っていく。糸が木に引っかかったぞ。なので、ジグヘッドがゆっくりと着水する。するとどうだろうか、着水したジグヘッドに対してホーミング魚雷がロックオンしたかの様な状態で、木陰から魚が突っ込んでくるではないか!
「なんやコイツ、もしかしてコウタイか!」
タイワンドジョウのロケットアタックそっくりだ。これで最後の最後に一発大逆転!そう思った。
ジグヘッドにアタックするのが見える。完全に喰らいついた!合わせるとスーパーパルサーに重みが、フックアップ成功!よっしゃ〜!これで大阪帰れるぞ!!
あとは有無をいわさずにゴリ巻き、この際、やり取りもへったくれもないのだ。で、初めて釣ったコウタイちゃん、どんなのかなぁ♪・・・
メチャクチャ怪しい魚やねぇ
明らかにライギョではないぞ。頭の形はボラに思えた。でも、背鰭は2つに別れているし。ハゼのようにも見えるが、腹鰭は吸盤のような形状ではない。よくわからん魚である。さすが沖縄、山奥にもこんな意味不明な魚が生息しているのだろう。
背景ぼかしだとわかりにくいので別ショット
ほとんど色つきのボラとしか思えんが・・・
この魚の正体は、タメトモハゼっていうらしい。スズキ目カワアナゴ科の魚で、ハゼでもなかったりする。実はこの魚、環境省レッドデータブックでは絶滅危惧IB類に指定されている希少な魚だ。絶滅危惧IB類というのは「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」ということで、釣り人に関係する魚ならイトウがこれに該当する。あぁ、こんなモノ釣ってしまったからには、背景ぼかしやなぁ、ということで本邦初の「ティラピア背景ぼかし」に至ったことをご理解いただきたい。
まあいい、釣りの続きだ・・・
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あかん、釣れへんぞ!
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残念ながらタイムアップ、今回はこれで終わりにしよう。あとは撤収、Dioを返しに行く。以前に奄美大島でパンクさせたときは修理代を取られたので、今回は何を言って文句つけようかなと考えながら帰路につく。
「あっ、お疲れ様でした。昨日はご迷惑おかけしましたね」
「いえいえ、こちらこそお世話になりました。ありがとう」
台風の影響を考慮しての不可抗力というオチになったみたいだ。いつもそうなのかは知らない・・・
宿舎に戻って荷物の回収、さらにバスターミナルへの移動だ。すべてが離島桟橋周辺のことなので、歩いて5分かからない。やはりターミナルに近い方が何かと便利、エコツーリングとかそういう大自然に親しむような目的じゃないので、利便性を選択したのは正解だね。
それじゃあバスに乗って空港へ行こう。メシも食わんといかんし。やはり人が並んでいる。なので、ちょっと早めにいった方がいいだろう。大阪・関空や伊丹行きはチケットレスでの搭乗手続きができないので、それをアテにしてしまうと予想外に慌てることにもなりかねないから。搭乗手続きを済ませて空港内の食堂に行く。石垣最後の食事は八重山そばだ。特筆しておいしい、とは思わんが、最後なので定番メニューかな?
おっと、お土産も忘れずにね。強者向けの珊瑚ネックレスは初日に買ったし、自分にはTシャツでいい。シャコ貝もあるし。あと菓子と泡盛があれば潰しがきくだろう。あとは時間が来るのを待つだけ。
離陸時間が来た、搭乗案内だ。離島の空港は都会と違って搭乗口からバスに乗って飛行機まで乗り込みに行く。この時、風が強いと帽子なんかが飛ばされたりするかも知れないので気をつけよう。飛行場区域にモノを落とすとロクな事がない。エンジンに吸い込まれたりすると終わってしまうから。なので、帽子は手で押さえるようにしてほしい。これ、管理人からのお願い。
あとは機上の人となって大阪に帰るだけ。あ、石垣発関空行きは那覇で一旦着陸する。ボーイング737だと航続距離が足らないのかな?石垣空港の滑走路が長ければボーイング767でノンストップなのだろうけど、やはり滑走路の長い宮古の方が戦略的要衝ということになる。今後の台中関係には目が離せんぞ。それを思えばノースコリアの核実験なんてどうだっていい、と思える。お願いだからメディアが変に煽るのはやめてほしい、売れればいいっていうものではない、正しい報道を望むぞ!
さて、今回の総括なのだが、
「釣れなかったんだから、能書きたれても仕方がない。」これに尽きるだろう。次行ったらコウタイは釣るから、と今回の石垣遠征で得た地勢的条件を考慮したタックルで再度チャレンジしようと思っている。マイレージは1往復できる分はまだ残っているし、竿は当然のこと、ビルドする気でいる。「蛇頭殺・コウタイスペシャル」とか言ってね。次回への下調べ、リサーチといえばおかしいかも知れないが、今回はそれを収穫としたい。
最後に一言、
「絶滅危惧IB類より、コウタイの方がもっと希少じゃ〜!」(少なくともタメトモよりも希少だ・・・)
ようやく、ファイナルダムン初の釣行記もエンディングを迎えた。記憶をたどっているので、後半になると忘却している箇所がまま見受けられる。それよりも、やはり長編になるとアップするのがめんどくさいのだ。来期はどうしよう?忘れない間に、となるとノートPC持参なのだが、冒頭にも述べたが離島行ってまでPCさわりたくないしなぁ、と思う。
それでは、いつものファイナルダムンに戻ろう。まだまだやり残したことはいっぱいあるから、といっている間にカムルチィのシーズンは終わってしまったが・・・