通常、「ファイナルダムンは釣果報告はしない」ことを旨としているのだが、遠征なんていうコンテンツはどうあがいたって報告せざるを得ない。 有名アングラーの釣行記みたいな興味深い内容や、はたまた文章力で読ませるコトなんかできやしない。だから、めんどくさいので先に言っちゃおう。「今回は胸をはって報告できる魚は釣れませんでした」と。いや、ほぼ丸ボーズと言ってもいいだろう。なので、以降は興味のある方だけ御覧頂ければいいかなと思うぞ。能書きばっかりだし。 それじゃあ準備編から。

2006年石垣島遠征・準備編

管理人は毎年9月になると1週間の休暇を取得して離島遠征に赴く。一応、お盆休みは仕事というのが前提なのだ。9月に沖縄などというと、やはり台風が気になる。実際、2003年には南大東島遠征でマトモに直撃をくらってしまって何もできなかったこともあった。でも、夏休み期間はお金がかかるし、あと、所帯持ちの諸先輩方は夏休み期間じゃないと子供さんに怒られるだろう。だから独身者は快く譲歩しているのが現状だ。

管理人が今現在生息している大阪から沖縄方面へ行くには、現実問題として飛行機しか考えられない。フェリーじゃあ時間がかかりすぎるだろう。そうなると2ヶ月前には飛行機の予約を入れなければならない。そう、7月から既に計画を立てているのだ。今年はどこに行って何を釣ろうかなと。通常だとロウニンアジ系を狙いに行く。恥ずかしながら、今まで手尺測定60cmほどのロウニンアジ&カスミアジしか釣ったことがないので、やはり1mクラスを釣りたい(普段カムルチィだと大きさや数じゃないと言っておきながら、GTだとこのザマだ・・・)。ヘタレがオカッパリで狙うなら南北大東島だろうか。単独釣行なので船で沖に出たりしないから。そんなことをすればいくらお金があったって足りゃしないだろう。で、この2006年度は色々考察してみた結果、石垣島に行くことにした。通常だと石垣島っていうのは西表島や与那国島への中継地点でしかなく、マトモに竿を出したことがなかったから。あと重要なのは石垣島には第3のライギョ・コウタイが生息している。ファイナルダムンのネタとしても超一級品だよね。GTよりもコウタイ、ライギャーの心意気ここに極まれり、といった感じかな?あとは恒例のメッキ殺だ。実のところ、離島に行きさえすればメッキが簡単に、しかも大量に釣れるワケではないことを明白にしておきたい。

本気でコウタイを釣ろうと思えば情報を仕入れなければならないのだが、あまりにも情報が無さ過ぎる。夜行性だったり、流水にも生息することくらいか。まぁ、夜行性と言われるナマズでも、昼間に目の前にルアーを落とせば喰らいつくのだから、特に気にする必要はないのかな、と思ったりする。それよりもタックルセレクト、最大30cmくらいにしかならないみたいなので、もちろんライギョ竿なんて不要、トラウトロッドでOKだ。あと、メッキ用の竿が1本と、防波堤からメタルジグ&シイラポッパーをブン投げるのに硬い目の竿があればいい。ということで、

淡水のメインはトラウト用ベイトロッド、ウエダのスーパーパルサーというブランド名が古さを物語っている。メッキ&アオリイカには1号メッキ殺、メタルジグに2ピース・カムルチィだ。ジグキャストだと7フィートでは短いのだが、遠征も考慮して作った竿なので持って行こう。フライロッドはフライライギャーの練習とお遊びを兼ねて持って行く。4ピースだから邪魔にならないし。普段の遠征では、SpinStorm編で紹介した、テンリュウ・マグナのロングロッドがメインなのだが、今回はGT狙いじゃないのでパス。これをまとめてプラノのロッドケース、通称バズーカ砲に収納して携行だ。

一方のリールと巻く糸なのだが、

イクシはこういったライトクラスだと本当に何にでも使える。が、半クラッチには注意したい。離島遠征では泣きを見ることにもなりかねないので、予備は必ず必要だ。今回はTD変態グリッピングレフトではなくスピードマスター。'06・低速キュラドじゃないのはもちろんソルトを考慮しての高速ギヤだから。で、メタルジグ用にQuantumを。ここでもスピードマスターは予備リールとして考えている。本当はラインキャパの多い&高速リトリーブのCV-Z253Lが予備としては最適のはずだが、荷物はできるだけ減らしたい。なので、スピードマスターにイクシとQuantumとの両方の予備機能を持たせるのだ。フライリールはどうでもいいだろう。遊びやし。こうして見るとスピニングリールが存在しないのだが、正直言って小型スピニングというのがニガ手なのだ。何がニガ手やねんって言われても、感覚的に合わないとしか答えようがない。たとえイクシがバックラッシュしまくったとしてもだ・・・

ルアーセレクトについては画像を見て頂きたい。

ルアー
上段左からメタルジグ、シイラポッパー、エギ
下段左からカエル、メッキ用、フライ

なぜかカエルを持って行く(笑)。一応、タイワンドジョウもいるらしいし・・・。それからワームというのが存在しない。ワームが嫌い、なのではなくて「普段使わないから」という理由だと思うが、存在自体を本当に忘れていた。

あとは細々とした小物だ。替えスプールやらリーダーやらこの辺は本当に適当に見繕った。特記事項は履き物かな?黒鯛工房の「落とし込みサンダル」というのを愛用している。フェルトスパイク底なので、ノリの付着した岩場でも安定したグリップ力を発揮できる。それと最近のウェーダーみたく底がベロクロの張り替え式なので、普段はラジアル底にして日常生活でも履き続けている。なので、コイツを履いてフェルトスパイク底を持って行けば荷物の削減にもなる、よくできた便利なアイテムだ。

落とし込みサンダル
がまかつのラジアル底を貼り付けている

がまだとちょっと小さいのだが・・・

そうそう、防水グッズも忘れずにね。管理人の防水グッズは防水デジカメと防水ケータイだ。電子機器の防水化は、釣り人にとって重要だと思うぞ。これさえあれば「多い日も安心のロリエ・セフティーロング」みたく?水を気にせず本当に安心して釣りに専念できるだろう。ちなみにケータイはMOVAのR692iじゃなくて、最新鋭FOMAのストレートケータイSO902iWP+だ。南北大東島じゃないのでFOMAでも問題ないだろう。

パソコンは?そんなモノは持って行かんぞ。何でわざわざ離島まで行って、キーボードやディスプレイと格闘せにゃならんのだ。アホくさぁてやってられんって。もし必要な場合はFOMA・M1000で充分事足りるから、FOMAカードを入れ替えて使おう。

最後に、管理人はクソ高いお金を浪費して遠征しているのではなく、特典航空券で遠征している。会社での必要経費を自分のクレジットカードで全て決済しているのでマイレージが貯まりまくっているのだ。それこそ「24時間働けますか?」のCMではないが、本当に24時間働くこともある。必死に働いての結果がこういった遠征なので、決してお金持ちの道楽なんかじゃないことを伝えておきたい。

徒手空拳で本当に本気でコウタイの姿を拝むことができるのか?
2006年9月18日到着編へと続くぞ。

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